volume12 | |
2002/9/1 |
人間も含めたすべての生きものに共通していえることですが、生きていくためには、食べなければなりません。ダイビングをしていると、たまに海の生きものの捕食シーンに出会うことがあります。水族館などでは見ることのできない、ナマの世界がそこにあります。確かに、喰われる生きものはかわいそうだとは思います。しかし、喰うものも生き抜くために必死なのです。 食べ物を求める手段も、砂のなかをあさったり、獲物が近づくのをじっと待っていたりなど、実にさまざまでおもしろいですね。 |
ハナハゼを捕まえたホシノハゼ。 いつもは砂地にじっとして、ハゼの仲間などが油断するのを待っています。 |
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同じくハゼの仲間の子どもを捕らえたホシノハゼの子ども 子どもでも、おとなと同じような方法で食べ物を確保するのですね。 |
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魚の子ども(?)を食べようとしているコウライトラギス。 これもエソの仲間と同じく砂地にジッとして食べ物が近づくのを待っています。 |
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サツマカサゴがハナハゼを捕まえた瞬間 サツマカサゴとかオニカサゴ、オニオコゼなどは、石になりきって魚の近づくのを待ちます。ある程度近づくと、さとられないようにゆっくりと近づいていくようです。 |
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コロダイをクリーニングするホンソメワケベラ。 よく知られていることですが、自分の縄張りのなかに入ってきた魚の体表についた寄生虫を食料にしています。 ちなみに、私もしてもらったことがあります。決して気持ちよくはなく、痛かったです。 |
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エサをあさっているアカエイ。 エビ・カニ類をはじめ、砂や泥の中に隠れている生きもの食べています。 わりと大きなガザミなどの場合は、甲羅やハサミなどの硬いところは、外に吐き出していたみたいです。 |
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集団で砂の中に潜む生きものを探しているゴンズイ。口のまわりにあるヒゲで、底生生物を探ります。 このようなエサの取りかたをする魚は、ほかにはヒメジやハチなどがいるようです。 |
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イラの体表についた寄生虫などを食べている(クリーニングしている)アカホシカクレエビ。 辰の口では、このようなクリーナーシュリンプは、ほかにオドリカクレエビとオトヒメエビが知られています。 |
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小さなエビの仲間を捕らえたばかりのヒメイカ。 1回しか見たことがないのでよくわかりませんが、海藻類にくっついて、このような小さな甲殻類が近づいてくるのを待っているのかもしれません。 |
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ソラスズメダイの死骸を食べている巻貝の仲間。 ほかにイトマキヒトデやガンガゼも、魚などの死骸を食べるところをたまに目にします。 |