特集 volume20
2002/9/2

ヒラムシという生きもの

 ヒラムシという生きものがいます。英語はFlatwormというそうです(直訳じゃないか)。
 ウミウシに似たものもいますが、実際は分類上まったく違う生きもので、扁形動物門渦虫類に属するのだそうです。主として小動物を襲ってえさにする肉食性だそうです。ちなみにウミウシは軟体動物門腹足綱後鰓亜綱に属します。以上は図鑑からの受け売りです。
 ヒラムシはウミウシに擬態してるんじゃないか、という声もあります。実際、特に南の海に行くと、そこに生息しているウミウシの仲間にそっくりな、ときには触角まで真似たようなものもいます。正直にいって、下の写真のなかにはウミウシと間違えて写してしまったというものも少なからずあります。
 ヒラムシは泳ぎがじょうずです。スイスイ泳ぎます。紙みたいです。ウミウシの中にもミカドウミウシ(スパニッシュダンサー)などのように泳ぐものもいますが、比較になりません。まあいろんな生きものが見れるからこそダイビングの面白さが増すのだと思っています。
 なお、”Marine Flatworms of the World”というインターネットのサイトがあります。Wolfgang Seifarth という人が管理しているようです。世界中の海のヒラムシが掲載されていて、その画像を見ているだけでもいいのですが、悲しいことに英語で書かれているため内容がほとんどわかりません。ヒラムシの食べものなどについても書かれているようなのですが、辞書をひくのが面倒くさくて。


見たところ:奄美大島(左右とも)


見たところ:ケラマ(以上すべて)


見たところ:天草(左)、長崎辰の口(左)


見たところ:長崎辰の口(左右とも)

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