特 集 volume29
2005/2/1

Revenge will come

 昨年12月に発生したスマトラ沖地震に伴う津波の犠牲者は22万人ともいわれていますが、まだ行方不明者が相当数あるともいわれており、正確な数字は最後までわからないのではないでしょうか。

 もちろんメディアを通じてしかその惨状はわかりませんが、自然の力に対して人間は圧倒的に弱いものだということを改めて認識させられました。それとともに、被災地の人びとが一日も早く安心して暮らせる状況になってほしいと願っています。

 そんななか、被災地では、親を失った子どもたちが人身売買目的で誘拐される事件が多発している、というニュースが流れてきました。誘拐された子どもたちがどのような目にあうか。想像しただけで暗く、悲しい気持ちになってしまいます。
 





 いっぽう、アメリカ軍によるイラク侵攻で目を負傷した少年が日本で治療を受けた、という報道もありました。これはこれですばらしいことだと思います。しかし、その少年の向こう側には、治療を待ち望みながらそのすべもなく、苦しんでいる多くの人びとがいることも忘れてはなりません。

 子どもたちが安心して遊べる安全な社会をつくること、それから貧困のない豊かな社会をつくることが我々人類の目的であったはずです。しかし現実はまったく逆で、むしろ危険性はますます増大し、貧富の差はますます拡大している気がしてなりません。



 このページは、ほんとうは「遊びをせんとや・・・U」というタイトルにするつもりでした。

 しかし、冒頭に述べたようなことを思っているとき、Greg Copelandというシンガー=ソングライターが出したRevenge will comeという曲を思い出し、変更することにしたものです。もう25年ほど前の曲で、なおかつ英語は不得手なので正確かどうかわかりませんけれども、「抑圧された子ども、女性、人びとのために、その報いは必ずあるはずだ」という内容だったように記憶しています。

 武力や暴力ではなく、平和的な手段で、弱い立場の人びとが安心して暮らせる世の中になってほしいと心から願ってやみません。