特集 volume31
2005/4/1

2004年に見たもの(T)

 2004年も、いろいろな生きものとの出会いがあり、またいろんな興味深い生態行動も見ることができました。
 ダイビングをはじめて20年ほどになりますが、いまだに海の生きものとの新しい出会い出会いがあるのには驚かされます。
 世の中はますますぶっそうになっているようですが、今後も安心してダイビングが続けられるような環境が維持されることを願っています。


2月

 生まれてはじめての海外ダイビングを、ずっとあこがれていたパラオですることができました。
 アメリカはテロ、ヨーロッパは寒波、アジアはSARSの危険性があり、結局消去法で最も安全なところはパラオしかない、とだまして行くことになったものです。我ながら「作戦勝ち」でした。
 ぜひ見たいもののひとつであったニシキテグリを、いとも簡単に見ることができました(その後奄美と慶良間、それから近所のホームセンターでも見ましたが)。
 もうひとつはイルカに触ってしまったことです。ナスビのような感触は今でも忘れられません。
ハンドウイルカ(02/20)               オニイトマキエイ(02/19)
トガリモエビ属の一種(02/18)            ニシキテグリ(02/19)

3月

 辰の口のスタートです。水が冷たい(というか痛い)ので、あまり気はすすまないのですが、この時期にしか見られない生きものもいるのでやむを得ません。
 特にパラオの暖かい海の余韻が残っている体にとっては、まるで修験者が行っている苦行みたいなものでした。
 印象に残っているのはオオアリモウミウシやヒョウモンダコをはじめて見たことでしょうか。その他にもいろんなウミウシの仲間も見ることができました。
ウミテング(03/27)              オオアリモウミウシ(03/21)
ヒョウモンダコ(03/27)               スミゾメミノウミウシ(03/27)

4月

 まだ海中は寒いのですが、次第に生きものの種類も数も増えてきておもしろくなります。
 トゲカナガシラやヤマドリを近くから見ることができ、その色彩に感じ行ったのはこの月です。
 キンセンウミウシなどはじめて見るものもいたし、またカノコキセワタガイの食事光景もはじめてでした。(翌月に続く)
キンセンウミウシ.(04/17)               トゲカナガシラ(04/17)
カノコキセワタガイ(04/25)               ヤマドリ(04/25)