特集 volume41
2006/6/1

2006年に見たもの(1)

 2006年は、とくにどうということもなく、なんとなくダラダラと潜っていたようです。以前より格段に時間的余裕はできたにもかかわらず、なんとなく生活のペースがつかめませんでした。いろんなことにバランスを保って、生活のリズムをつくることが重要だとつくづく感じました。
 それはともかく、海の中では前年に引き続きいろんなものを見ました。目標などはなかったのですが、いろんなものが目に入ってきました。特に西口の砂地には、実は豊かな生物相があるということがわかっただけでも収穫です。まだまだ見ていない生きものがたくさんいることでしょう。
 それでは、2005年に見た生きものを時系列で見てみたいと思います。


2月
 2月に辰の口に潜るのは、今まで経験がなかったことと記憶しています。全般的に生きものは少なめですが、その分ひとつひとつの生きものをじっくり見ることができます。透明度はいいし。ただ難点なのは、とにかく寒いこと。結局2本だけでしたが。
 ヒメギンポをはじめて見たことと、秋のみと思っていたビシャモンエビがいたこと、それから生えはじめのフクロノリの上にはイバラウミウシ系がまず出てくることなどがわかったこと等が印象に残っています。
    ヒメギンポ(02/25)                ビシャモンエビ(02/25)   
オケニア・ピロサ(02/25)            ヒメマダラウミウシ(02/26)

3月

 ログを見ると、この月は6本も潜ってます。つまり、毎週1回以上は行っていたことになります。水は冷たいのにご苦労なことです。
 この時期はいろんなウミウシが見られるとともに、特に浅場で陽が差し込むと海藻やイソギンチャクウシが輝くように見え、見とれてしまうときがあります。
 特に印象に残っているのはフジエラミノウミウシとナカソネカニダマシです。どちらも春らしい色彩でした。
フジエラミノウミウシ(03/25)             ホソハスエラウミウシ(03/11)
ナカソネカニダマシ(03/26)              スナモグリ(03/25)     

4月

 この時期としては珍しく、砂地からカキ殻のコースをとってみたところ、カスミミノやケイウミノという砂中潜行型のミノウミウシを初めて見ることができ、うれしかったです。なによりだったのは、ずっと見たいと思っていたミズヒキガニを2日連続で見ることができたことです。
 4ダイブしかしなかったけれど、特に後半は充実したダイビングだったといえます。この後ますます砂地に通うことになりました。
カスミミノウミウシ(04/29)           ケイウミノウミウシ(04/29)
   ミズヒキガニ(04/30)              エダウミウシ(04/22)       

5月

 この月も6ダイブ。ほぼ週1のペースです。生きものの種類や数も格段に増えてきます。特に砂地でイロウミウシ似のサザナミウシノシタの幼魚やテブクロイトヒキヤドカリ、ヒラタブンブク、それから写真は載せていませんがクロシタナシウミウシを見たことが印象に残っています。また西口転石帯ではダイナンギンポやヒオドシウミウシなども見ることができました。
サザナミウシノシタyg.(05/14)              ヒオドシウミウシ(05/4)    
ヒラタブンブク(05/14)            テブクロイトヒキヤドカリ(05/25)