特集 volume46
2008/10/1

2007年に見たもの(1)

 2007年は、地球温暖化に伴う海水温の上昇を実感した年でもありました。具体的には、南の海でしか見たことがなかった生きものの出現率が高かったこと(これは潮流の影響もあるとは思いますが)、それからなんといってもサンゴやイソギンチャクの白化現象です。
 専門家がテレビなどで警告を発していても、遠い世界の出来事のようでなかなか実感がわかないのですが、現実に目の当たりにすると、けっこう深刻なのかもしれないなあ、と実感した年でした。
 というわけで、地球温暖化問題を深く考察していたら、頭が白化してしまい、2007年に見た生きもののまとめが遅くなってしまいました(笑)。


1〜3月
 なんと1月に辰の口に潜っちゃいました。まあ1本だけだったんですが。1月に潜るのは、その昔「初潜り」と称して唐比海岸に5mmのウェットで行っていた頃以来です。思えばあのころはイキオイがあった。しかし、もういいかげん「おとなのダイバー」になったので、そういう無茶なことはしませんよ(笑)
 その後3月になると、定番のウミウシのシーズンを迎えます。ニシキツバメガイを見たときは、頭の中が一瞬「???」状態になりました。まあいちばん面白かったのは、ステップ護岸に仰向けに転んでいた「カナブン」でしたが(くわしくは3/21のログを見てね)。
メダマホンヤドカリ(2/24) トカラミドリガイ(3/10)
ニシキツバメガイ(3/25) エリシア・トメントサ(3/25)

4月

 ウミウシのシーズン真っ盛りで、この月の前半は灯台一周ばかりです。後半になるとほかの場所へも行ってます。ボクのこただから、きっと飽きてるんでしょう(笑)
 フクロノリの上はもちろんですが、コケムシや石の下などにも初見のヤツがいて、大忙し状態でした。けっこう潜ったつもりでも、それまで見たことのないウミウシが次々に現れるのだから、驚くばかりです。辰の口は浅いけど深いぞ!
 特に印象に残っているのはクロコソデウミウシです。怪獣みたいでした。
ツノクロミドリガイ(4/7) カイメンウミウシ(4/14)
ミノウミウシの一種(4/14) クロコソデウミウシ(4/21)

5月

 ウミウシのシーズンも終わりに近づいたので、砂地〜カキ殻のコースが増えてきます。ヒメコウイカなどは印象に残っていますね。
 唐比では初潜りをやってたとき以来のダイビングになりましたが、キイロウミコチョウどが見れました。距離的には辰の口とそんなに離れていないのに、ちょっと環境が違うだけで番う生きものが見れる、ということを実感したいい経験でした。いつかは地元で思う存分潜ってみたい。
ヒメコウイカ(5/3) ジュズダマダカラ(5/4)
キイロウミコチョウ(5/5) 唐比 イソウミウシ(5/5) 唐比
ニシキハゼ(5/5) 唐比 マドレラ・フェルギノーサ(5/26)