特集 volume51
2009/4/5

2008年に見たもの(その1)

 2008年は、陸上、水中を含めて全体的にボンヤリしていた感じです。その代わり、新しい方面に手を出して、その方面の知識をちょっとだけ手に入れたりしたので、まわりくどい言い方をすれば「おもしろくない1年をおくったわけではない」といえるでしょう。結局「おもしろい1年」だったんじゃないか!(笑)
 海の中も今から振り返ると、それなりに「おもしろい1年」でしたね。


2月
 年末から2月にかけて、ようやく潜れる状態になったにもかかわらず、寒いので、あーだこーだと用事を作って、結局2か月の間で2回しか潜っていません。ボクに「根性」や「忍耐」という言葉はないのです。ちなみに、これに「努力」という言葉を加えれば、ボクに欠けている三大要素だと世間から言われているのですが(笑)
 寒さのため、早い時間帯から集中力を切らしていることが多く、まともな写真は撮っていませんでした。もっとも、この時期は生きものも少ないからね(いいわけ)
     ホンヤドカリ(01/11)             ミドリアメフラシ(01/11)

3月

 この月は4回行きました。ほぼ毎週行ったみたいな感じです。
 春とはいえ水温はまだ冷たいのにご苦労なことだと自分でも思うのですが、行ったのだから仕方がありません。
 おかげで奄美大島でしか見たことがなかったスミゾメキヌハダウミウシを見ることができたのでラッキーです。できればダテハゼのヒレに食らい着いたところを撮りたかったのですが、それは贅沢というものでしょう。奄美にキープしておきます。
 港内に生えた芝生みたいな緑藻に、思いの外たくさんのウミウシがいることがわかったことは、大きな収穫でした。

 オオアリモウミウシ(03/15)         スミゾメキヌハダウミウシ(03/20)
エビスウミウシ(03/30)            ムツイバラウミウシ(03/30)

4月

 4月は5本。ほぼ週1のペースで潜ったようです。ただし、ある日などは1日に2本も潜っていて、我ながら頭が下がりました(笑)
 この時期になると、興味の対象がウミウシ以外にも広がってきているようで、っていうかウミウシ以外にも面白い生きものが目につくようになり、途中で戦闘意欲をなくすことはなくなります。水温が上がるせいもあるんだけどね(笑)
 記憶に残っているのは、やはりアカネキンチャクダイかなあ。こいつはキンチャクダイとキヘリキンチャクダイのハイブリッドだという説もあるようだけど、どうなんでしょうかね。
ウミウサギガイの一種(04/13)            ホウボウ(04/20)
イロミノウミウシ(04/30)            アカネキンチャクダイ(04/30)