特集 volume52
2009/5/3

2008年に見たもの(その2)

 2008年の続きです。今回は、5〜7月。春から初夏にかけてといったところでしょうか。この時期、辰の口にはどういう生きものがいるのか、又はボクがどういう生きものを見ていたのか、振り返ってみましょう。


5月
 水温は上がったとはいえ18〜20℃。まだまだウェットで潜る気にはなれません。思えばドライを持っていなかった、ていうか高すぎて買えなかった頃は、GW明けからウェットで潜っていたものです。昔はイキオイがあったんだね。あの頃に戻りたいとは決して思いませんが。
 さてこの時期はウミウシが旬。アラの巣付近でリュウグウウミウシの仲間、それからお花畑付近で(通称)ノブコミノウミウシを見たことが印象深いですね。
  クロスジウミウシ(05/03) リュウグウウミウシの仲間(05/03)
 (通称)ノブコミノウミウシ(05/05) ミノウミウシの仲間(05/06)

6月

 この月は4回。週1のパターンに慣れてしまった感じですね。以前は週2行っていたのですが。
 ようやくウェットのシーズン到来です。生き物の種類も格段に増えてきて、海の中もにぎやかです。
 ミルに付いたヒメイカはこの時期の定番ですが、マトウダイやアオヤガラの子どもにはじめて出会ったこと、それからスイートジェリ−ミドリガイが移動しているところを目撃したことなどが記憶に残っています。

 マトウダイ(06/08) アオヤガラ(06/08)
スイートジェリーミドリガイ(06/22)  ヒメイカ(06/22)

7月

 7月は3本。天気が悪かったからかな。あまり潜ってませんね。せっかく夏を迎え、水温も上がる時期なのに、今から思えばなんかもったいない気がします。
 潜った本数は少なかったですが、卵を抱えたノコギリヨウジとか、でっかいユウレイクラゲなど、見たものはバラエティに富んでいました。砂地に転がっている小さな石を何気にひっくり返してみたところ、ムラサキミノウミウシが交接中だったのでびっくりしたことを特に憶えています。他のダイバーは知りませんが、ボクに限っていえば、このウミウシは辰の口ではじめてでした。
 というわけで次回に続く。
ノコギリヨウジ(07/06) テンロクケボリ(07/12)
ユウレイクラゲ(07/12) ムラサキミノウミウシ(07/20)