白内障とは水晶体が白く混濁する病気です。
〈原因〉
原因は老化に伴う場合が最も多く、歳をとれば誰しもかかる病気です（加齢性白内障）。加齢性（=老人性）白内障が最も多いですが、他の原因としては、ケガによるもの（外傷性白内障）、ステロイドの副作用によるもの（ステロイド白内障）、糖尿病によるもの（糖尿病白内障）、ぶどう膜炎などの眼のほかの病気から来たもの（併発または続発性白内障）、生まれつきのもの（先天性白内障）などがあります。
〈症状〉
白内障はたいていの場合ゆっくりと進行します。徐々に濁りが強くなるので、次第に見えにくくなります（視力の低下）。また、眼に入る光が散乱するので、まぶしさをひどく感じるようになったり、明るい時に見えにくいという感覚をもつこともあります。
〈治療〉
紫外線や直射日光を避け、進行を予防するための目薬をさします。内服薬やサプリメントもありますが、はっきりと効果の示されたものはありません。完全に白内障を治す薬はありませんので、民間療法や通信販売などにはくれぐれもご注意ください。
現在、日本では1年間に80万人以上の方が、白内障で手術を受けられています。白内障がある程度進行した場合は、視力を回復するには手術が最善の方法です。