網膜硝子体手術 Vitrectomy

眼の底に生じる様々な病気に対して行われる手術の総称です。この手術が行われる主な病気としては、網膜剥離、糖尿病網膜症、黄斑円孔、硝子体出血、黄斑上膜などがあります。
最近の10年間における手術機器や技術の開発などにはめざましいものがあり、網膜硝子体手術で良くなる病気の種類は増えていますし、重症の場合でも治る場合が増えています。

手術手技
1.消毒  2.麻酔  3.潅流ラインの設置  4.ポート作成  5.硝子体切除  6.膜剥離
7.液ガス置換  8.眼内レーザー光凝固  9.縫合  10.ガス注入  11.終わり  

注:これは裂孔原生網膜剥離に対する網膜硝子体手術の1例であり、手術の内容や方法は
  1つ1つ異なり、同じではありません。

注:網膜硝子体手術は眼科手術の中でも、特に医師の経験や技術が結果に影響します。

高須眼科院長は、
これまで岡山大学病院眼科で4年間以上網膜硝子体手術を主任してきました。ここ数年の執刀数は年間400件以上であり、全国的にみても有数の手術件数を行ってきました。
開業後も、最新の手術設備、検査機器を揃え、水準の高い網膜硝子体手術を続けていく所存です。スタッフ一同がその目標に一丸となって取り組み、患者さんにとってより良い結果が得られるように努力します。
高須眼科の取り組み
1.治療(手術)をなるべく早く行います。そのためには、早く適確な診断を付けます。
2.手術を日帰りで行います。欧米の進んだ考え、医療を取り入れ、患者さんになるべく早く日常生活  を取り戻していただきたいと思います。
3.入院をしなくても不安がないように、かかりつけの眼科との協力で十分にフォローアップします。

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Q&A 硝子体(しょうしたい)とは?

硝子=ガラスで、名前の如く透明で眼球内容の大半を占めていますが、成分のほとんどは水分で、あとはコラーゲン線維からなっている柔らかいゲル状(寒天様)の物質です。眼球が形成される過程(生まれる前)には視神経と水晶体を繋ぐ血管が走っていますが、生まれる前にはその血管も自然に消退しています。つまり生後は主に眼の形状を保ち、光をロスなく視細胞に通す役割をしています。
近年の眼科診断学の進歩により、この無色透明な硝子体がいろいろな病気に関連していることがわかってきました。網膜裂孔、裂孔原性網膜剥離、裂孔原性硝子体出血、牽引性網膜剥離、黄斑円孔、黄斑上膜、硝子体網膜牽引症候群、黄斑浮腫など実に多くの病気が関係しています。硝子体手術は、手術で丁寧に硝子体線維を切除することが基本で、先に挙げた病気の治療に行われています。

特掲診療料の施設基準等に係る届出について
網膜硝子体手術は眼科手術の中でも、専門的知識、技術や設備等が整っている施設でなければ難しいことから、社会保険事務局への届出が必要とされています。この度、平成19年2月1日に当院の施設基準の届出が受理されました。
黄斑下手術等(硝子体茎離断術、黄斑下手術、増殖性硝子体網膜症手術)の施行数
平成18年9月開業から同年12月まで  70件

平成19年1月から同年12月まで    150件
平成20年1月から同年12月まで    185件


今後も患者様の視機能の改善を第一に考え、難しい眼底疾患にも真摯に取り組んでいく所存です。

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