出発札所 懺悔庵 | ||
■所在:神島瀬戸 ■本尊:弘法大師 ■御詠歌: ねがひおば佛道隆に入りはてゝ菩提の月を見まくほしさに ■前 ■次 神島厄除大師 |
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法界地蔵 | ||
神島大橋が架かるまでの巡礼はここを起点として巡礼が始まった。本堂の横、三叉路の問に「巡拝道標基点」と彫り込まれた高さ一・五メートル前後の石碑が建っている。笠岡市はじめ倉敷市、福山市、笠岡諸島などから船で渡った遍路さんはまず、札所の番外である徴悔庵に参拝する。 ここで、それまでの俗世間での行為を懺悔して、初めて札打ちが始まる。これは本四国でも他の霊場でも見られないもので、神島霊場独自のものであり、ここらあたりに懺悔庵の由来がありそうだ。そして、満願すると、お礼詣りをして、神島を後にして船に乗ったという。今は、渡し船はないが、同庵近くには民家が密集しており、遍路姿で賑わった往時を彷佛させる。 また、境内には本尊の地蔵菩薩と同じように、高さ四メートルはあろうか、という石仏の地蔵尊が建っている。地蔵尊はお釈迦さんが亡くなってから次の仏になることになっている弥勒菩薩が、この世に現われるまでの五十六億七千万年の間、観音菩薩と共に、仏に代わって衆生の苦しみや悩みを救うことから〃代受苦〃の菩薩ともいわれ信仰を集めている。 |
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