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会 社 概 要

会社名

有限会社 上村林業

所在地

熊本県人吉市古仏頂町656−1

代表者

代表取締役 上 村 峰 生

創  業

昭和61年5月1日

法人設立

平成13年1月4日

資本金

300万円

取引銀行

熊本ファミリー銀行 人吉支店


事 業 内 容

 1、植林 及び 造林の請負業
 2、立木・素材の生産 並びに販売
 3、立木・素材の伐採 並びに搬出請負業
 

葉枯らし材のメリット

 ◆ 乾燥して軽い
 ◆ カビ(青)がつきにくい
 ◆ 耐久性に優れている
 ◆ 色つきがよい
 ◆ ヒビ割れが少ない
 ◆ 製材、即、出荷できる


1)ドライログ材の生産とドライログフェア

(1)ドライログ材生産の必要性と課題
 近年、住宅建築産業においては、建設工期の短縮、住宅に対する安全性の向上などの施主の要望への対応や、クロスのシワや切れ、床なり、建て付けの不具合などのクレームを未然に防止することが課題となっている。このような中で、平成12年から「住宅の品質確保の促進に関する法律」(通称:品確法)が試行され、新築住宅の性能表示や10年間の瑕疵担保責任が義務付けられ、木質資材についても寸法精度の安定性、品質管理の徹底が求められ、乾燥が適切に処理されている製品の取り引きが対象となってくる。
 しかし、人工乾燥の処理体制が、まだまだ不十分で、特にスギ材については、人工乾燥が難しくドライログ(葉枯らし材)等の天然乾燥と人工乾燥を組み合わせた方法がより効率的であるとされており、スギは全量ドライログ、ヒノキについても寒切りを主体に計画する。


(2)ドライログのあゆみ
 熊本営林局では、昭和59年度から国有林材の付加価値を高めるため、葉枯らし材の生産・販売を開始し、昭和62年にはヒノキの寒切り材の生産販売を主目的に「寒切り材生産実施要領」を定め、葉枯らし材の生産体制が本格化した。
 昭和63年には国有林葉枯らし材のプランド化を図るため、商品名「サンドライ」また、製品名には「サンドライシール」が貼付され、本格的な販売が開始された。
 その後、寒切りから夏切りまで葉枯らし材生産を拡大し、平成3年には「サンドライ実態調査」が作成され、ニーズに合った「サンドライ」生産に取り組んできた。
 平成4年には、ようやく定着してきた「サンドライ」の名称変更を余儀なくされ、全国から公募して新たに「ドライログ」として再スタートし、平成6年にはアイドルキャラクター「乾太くん」が登場し、国有林ドライログ材のPRに努めてきているところである。 また、乾燥材生産の拡大・定着を図るため、平成8年度からはスギ材の全量を乾燥材とすることを目標とする「スギドライ100運動」を推進してきている。今年度は、ドライログパンフレットを作成し、流域森林・林業活性化協議会等を通じ、乾燥材の普及・宣伝に取り組んでいるところである。


(3)ドライログフェア
 葉枯らし乾燥材の普及宣伝を図る一環として、昭和63年から継続して乾燥材フェアを実施してきた。
 フェアの開催は、平成11年度末で234回を数え、特に、平成9年においては、地方自治体・木材関係団体などと協力・連携し、前期6会場、後期14会場において「10周年記念ドライログフェア」を開催してきた。ドライログフェアは乾燥材の普及宣伝に大きな役割を果たしており、国産材流通の中でも一定の評価を得ているところである。今後の国産材安定供給を進めていくうえでも乾燥材の供給は避けて通れない大きな課題であリ、平成12年度は、秋季の「ドライログフェア、国有林材フェア」を計画し、より一層の乾燥材の需要拡大や市場形成のために取り組んでいるところである。

伐採後の様子 葉枯らしの状況

2)ドライログ生産の手引書

区分 ドライログ ドライログ(寒切り材)
目的・考え方  伐倒した木を枝葉、皮を付けたままの状態で一定期間放置し、木材中の水分を葉から蒸散作用により放出させ、含水率を低下させることにより、軽量化するため運搬効率が高まる又、製材過程で挽き曲がりが少なく歩留まりが向上し、生産効率が向上することに加え、製材後の人工乾燥期間が短くなり資本の回転が早くなること、辺材部材色が黄赤色方向に深色化するとともに単色化することにより材色、艶が良くなる。
 ヒノキについては、「割れ・ひび割れ」「やけ(白太部分の変色)」等が発生することから、原則として実施しない。
 立木の伐採は樹液の流動が少ない時期が最適といわれ、この時期に伐採した材は梅雨時期になっても樹皮が剥げず虫がつきにくいなどの長所がある。
 また、例年民有林の出荷量が減少する5・6月に国有林材の出荷を希望する業界からの声もあること等から、良質材の生産と安定的な供給に資するため、寒切り材の生産を行う。 
対象樹種 スギ(ヒノキ) スギ及びヒノキ(ヒノキを主体とする。)
品質目標  葉枯らし処理後の含水率の低下は、処理後40〜50日位までに急激に減少し、その後ほぼ横ばいになる。これより長期間の葉枯らし処理は非効率的となるので、ほぼ横ばいになる含水率(70〜100%)を造材時の目標とする。  樹液の流動が少ない時期に実行することにより、樹皮が剥げない、虫、青(カビ)がつかない。ひびが入らない等、材質的な効果を引き出す。
対象林分  スギ全ての林分を対象とする。  高齢等級良質材の効果が極めて大きいことから良質材については積極的に実施すること。
 伐倒から生産・販売までの期間が長くなるので、十分な生産計画を立てることが必要である。
伐倒時期  梅雨明けの7月中旬から4月上旬までに伐倒を行うこととする。4月中旬から梅雨時期までの伐倒は、放置期間が梅雨にかかるため行わないこととする。また、積雪地方における12月上旬から2月上旬の伐倒は、葉枯らし効果があまり期待できないことから行わないこととする。 樹液の流動が少ない11月中旬〜1月中旬厳寒期は凍結により乾燥しないので避ける。
伐倒方向  伐倒方向による含水率低下の差は少ないことから、伐倒方向は作業上安全な方向とし、極力隣接した伐倒木の枝葉が重ならないようにする。
枝払い  枝払いの多・小は、乾燥期間と密接な関係にあり、最低限樹高の15〜20%に相当する梢端部分は残すこと。
 乾燥の程度をコントロールする場合は、枝打ち率を増減し調整する。
処理方法  伐倒一部枝払い後、樹皮は付けたままで林内に存置することとする。
処理期間  伐倒後40〜50日間に著しい乾燥効果が認められることから、最低40〜50日とする。
 ただし、気温・日照時間・降水量等の気性条件が葉枯らし乾燥にあまり効果的でない時期(10月上旬〜2月下旬、地域により多少異なる)に伐倒する場合は70〜90日とする(ヒノキについては、10〜40日程度を目安とする。)
処理期間は、原則として70〜90日とする。
(厳寒期は凍結により乾燥しないので避けること)
 処理期間内は適宜に実行箇所の巡視監察を行い、乾燥状況、虫害発生の有無等を常に把握し、材の品質維持管理を行う
集造材・搬出 一般集造材及び搬出に準ずる。

  

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