2002年11月
16日(土) |
天 候 | おおむねはれ | 水 温 | 20℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 66本目 | |
潜水時間 | 65分 | 最大水深 | 17.9m |
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見たもの | ・シマウシノシタ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、キンチャクダイ、コロダイ、イソハゼの仲間、ベニハゼの仲間、ヒフキヨウジ、イシヨウジほか ・テナガカクレエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、カクレエビの仲間、ガンガゼカクレエビ、コシオリエビの仲間ほか ・セスジミノウミウシ、フジイロウミウシほか ・ウミウサギガイの仲間ほか |
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ひ と こ と | ひさしぶりに灯台を一周することができました。 海中は全体的にヒドロ虫類が増えていて、今からウミウシの季節がはじまるのかなという印象を受けました。実際、セスジミノウミウシやフジイロウミウシの小さいのを確認できたし、これから徐々にほかの種類も出てくるんじゃないかと思います。 それから、辰の口でははじめてシマウシノシタ(カレイの仲間)を見ました。そのうちにトップページで紹介できると思いますが、特別に「きれい」とか「かわいい」とかいうものではありません。ただ10数年前に天草で見て以来、ほんとうに久々に見たこと、加えてそのときに先輩から借りたニコノスで私が初めて写した魚のうちのひとつであるということで、個人的にはすごく思い入れがあるんですね。 そのほかの生きものは、水温がずいぶん下がっているため、魚もエビも、全体的に動きがにぶいように感じました。まあ寒いときは寒いときで、別の生きものを見られる可能性があるので、今から忙しくはなりますが、できるだけヒマを見つけて通いたいと思っています。 |
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10日(日) |
天 候 | くもり ときどき はれ | 水 温 | 20℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 65本目 | |
潜水時間 | 52分 | 最大水深 | 22.5m |
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見たもの | ・ニラミギンポ、クモハゼ(yg.)、ガラスハゼ、トゲチョウチョウウオ(yg.)、チョウチョウウオ、ハタタテダイ、ミナミゴンベ、ハナミノカサゴ、マダイ(大)、クロダイ、コロダイ、オヤビッチャほか ・アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、テナガカクレエビ、オトヒメエビ、ガンガゼカクレエビ、アカシマシラヒゲエビ、ツノテッポウエビsp.、コマチコシオリエビ、コシオリエビの仲間ほか ・ジンドウイカの仲間(yg.)、アオリイカほか |
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ひ と こ と | おおむね曇りだったけれど、昨日とは打って変わって穏やかな海で、気分的には落ち着いて潜ることができました。 久しぶりに灯台一周できると思ったら、ちょうどコース上に釣りのゴムボートが浮いていたので断念しました。そろそろウミウシの小さいのが出てくる時期なので、近いうちに確認に行ってみたいと思っています。 水面に浮いているゴミの下に、ジンドウイカの仲間の子どもが一匹で隠れていました。どこから旅をしてきたのでしょうか。 アンカーのある根についてしばらく行ったら、何か気配を感じたので上を見たら、目の前にデカいマダイのペアがゆっくり泳いでいました。これだけデカいとあんまり旨くないだろうなと思いながら、それでも記念写真を写してやりました。 季節来遊種のアカシマシラヒゲエビやトゲチョウチョウウオ(yg.)などは、まだ見ることができました。しかし水温が下がってきているので、いつまで見ることができるでしょうか。 |
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9日(土) |
天 候 | くもり/はれ | 水 温 | 20℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 64本目 | |
潜水時間 | 53分 | 最大水深 | 26.5m |
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見たもの | ・チョウチョウウオ、キンチャクダイ、コロダイ、オヤビッチャ、クサハゼ、ベニハゼの仲間、ガラスハゼほか ・テナガカクレエビ、アカホシカクレエビ、イソバナカクレエビ、ガンガゼカクレエビ、オトヒメエビ、コシオリエビの仲間、ヒメサンゴガニの仲間、フトユビジャコの仲間ほか ・ミズイカほか |
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ひ と こ と | 今日もまた演歌の海でした。砂地に行ってみようということで、ウエットなら長めに水面移動するところ、ドライだったので手前で潜行したら、ちょうど餌付けをしてあるポイントで、不自然に魚が集まってきて具合が悪くなりました。水族館じゃないんだから。 先週ウミウシが出かかっていたので、もう少し増えているだろうと思ったのですが、なぜか見つけることはできませんでした。ウミウシに限らず全体的に生きものが少なかったような気がします。 もっともドライの扱いに気持ちの半分ぐらい取られてしまっていたので、目に入ってこなかっただけかもしれません。また「これはっ」と思ってカメラを構えても、ドライの中に入った空気がブカブカして体をピタッと固定できず、写真も5〜6枚しか撮りませんでした。いつになったら慣れることやら…。 |
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4日(月) |
天 候 | くもり/雨 | 水 温 | 21℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 63本目 | |
潜水時間 | 53分 | 最大水深 | 21.6m |
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見たもの | ・トビエイ、オニハゼ、ササハゼ、ミジンベニハゼ、ベニハゼの仲間、チョウチョウウオ、ロクセンスズメダイほか ・アカホシカクレエビ、イソバナカクレエビ、クリアクリーナーシュリンプ、オトヒメエビ、ガンガゼカクレエビほか ・カグヤヒメウミウシ(ブロッキイc.v.)、アオウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシほか ・ジンドウイカの仲間ほか |
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ひとこと | 気温なんと8℃で、雨も降ったりやんだり、しかも北西の風で海は荒れ気味という真冬のような状況だったので、かなり腰が引けぎみでしたが、ドライを用意してきたので後戻りできず、潜ってしまいました。潜るときのBGMには、演歌が似合ったようです。 ほぼ一年ぶりのドライは、たしかに寒さによる体力の消耗は軽減されましたけれども、移動するときに抵抗がおおきいこと、またカメラを構えたときに体を固定しにくいことから、やはりウエットがいいと再認識したところです。もっとも慣れればいいんでしょうけど、そこまで回数を潜りませんからね。たぶん来年の今頃も同じことをいっていると思います。 結果からいえば、何年かぶりにトビエイを、しかもペアで見ることができたし、カグヤヒメウミウシも今年はじめて見たので、それなりによかったですね。 ウミウシも小さいのがぼちぼち出てきていたので、天気さえ悪くなければ、もうしばらくは潜りに行ってもいいかなと考えているところです。 |
2002年10月
20日(日) |
天 候 | くもり/雨 | 水 温 | 24℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 62本目 | |
潜水時間 | 59分 | 最大水深 | 23.2m |
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見たもの | ・チョウチョウウオ、カゴカキダイ、キンチャクダイ、コロダイ、キンギョハナダイ、メゴチ、オキナワベニハゼ、ゴンズイ(大)、ミノカサゴ(yg.)ほか ・アカシマシラヒゲエビ、ソリハシコモンエビの仲間、テナガカクレエビ、キミシグレカクレエビ、オトヒメエビ、コシオリエビの仲間、オルトマンワラエビ、キモガニほか ・イガグリウミウシ、キイロイボウミウシほか ・コウイカの仲間、ベニキヌヅツミガイほか |
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ひ と こ と | 以前見たアカシマシラヒゲエビをその後見つけられなかったので、てっきりよそに行ったのか死んだのかと思っていたら、今日偶然見ることができました。思っていた場所より10mほどずれていたので見つけられなかった、ということのようです。記憶力のいいかげんさに我ながらあきれます。今日はこの前よりも元気そうで、白い前足?を幽霊のような格好にして客を誘っていました。アヤシイ店のオネーサンみたいな感じでした。 戻る途中にある穴の中をのぞいてみたら、小さなコウイカの仲間(たぶん)がいたので写真を撮ろうと思ったら逃げられました。そこにはソリハシコモンエビの仲間(図鑑には「クリアクリーナーシュリンプ」と書いてある。)もいて、フラフラ泳いでいました。あちこちにいるので、どうやら今まで気づかなかったというだけのようです。 なお先週テングノオトシゴを見たあたりをずいぶん探し回りましたが、見つけることはできませんでした。 最近は1週間に1℃ずつ水温が下がってきています。もうすぐ本格的に「寒い」と感じるようになるでしょう。シールを交換してから一回も使っていないドライスーツをそろそろ引っ張り出しておかなくては。 |
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14日(月) |
天 候 | はれ | 水 温 | 25℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 61本目 | |
潜水時間 | 80分 | 最大水深 | 22.2m |
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見たもの | ・オニハゼ、ベニハゼの仲間、ガラスハゼ、ハタタテダイ、オキゴンベ、ハタンポ、ネズッポの仲間、ハナミノカサゴ、キハッソク、コロダイ、テングノオトシゴ(又はウミテング)、ヒフキヨウジ、イシヨウジほか ・アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、イソギンチャクモエビ、テナガカクレエビ、オトヒメエビ、カゲロウカクレエビ、ガンガゼカクレエビ、ホンカクレエビ属の仲間、コシオリエビの仲間、サンゴガニの仲間、ケブカガニの仲間ほか ・ハナゴウナ科(巻貝)の一種、アオリイカほか |
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ひ と こ と | 灯台一周のついでに、ちょっと沖のナシジイソギンチャクがあるところに行ってみましたが、クルクルカクレエビはいませんでした。そのかわりにキハッソクを見ることができました。キハッソクといえばやはり天草の印象が強いですけどね。 それからいつも一匹だけでいるヒフキヨウジにあいさつをしてから戻っていたら、テングノオトシゴ(又はウミテング)がいました。数年前、ウミテングは天草の妙見浦で見たことがありますが、何せ一回だけなので、海の中では両者の違いがよくわからないのです。まあしかし、テングノオトシゴにしてもウミテングにしても、辰の口では初めて見たので、じっくりと観察しました。天草のヤツとはヒレとか体の模様が明らかに異なり、またクチバシ?の長さも短いような感じでした。写真を見てみないとわかりません。 最近は、カッコよくいえばモチベーションを失いつつあったので、これがきっかけになってまた回復してくれればいいのですが。でも山にも行きたいな。 |
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13日(日) |
天 候 | くもり/はれ | 水 温 | 25℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 60本目 | |
潜水時間 | 71分 | 最大水深 | 26.5m |
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見たもの | ・チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、カゴカキダイ、キンチャクダイ、コロダイ、オヤビッチャ、ハゼの仲間、イワシほか ・ソリハシコモンエビの仲間、テナガカクレエビ、ホンカクレエビ属の一種、イソギンチャクエビ、ウミシダヤドリエビ、コマチテッポウエビの仲間、オトヒメエビ、コシオリエビの仲間、オルトマンワラエビほか |
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ひ と こ と | 辰の口でポピュラーな生きものであるスズメダイやハゼ、ベラ、ヒメジなどの写真が極端に少ないということを、フィルムの整理をしていて気づきました。あまりにも多数いるために、ふだんは写真で記録しようという気にならなかったんですね。それで、ベラは除き、これらの生きものを撮ってみようと思いました。すると、あちこち動き回るものだから、なかなかピントを合わせるのが難しく、かえっておもしろかったですね。 ミドリイシなどの動けない生きものに、人為的なものと思われる砂がかなりかぶっています。そのままにしておくと呼吸ができなくなり、その部分は死んでしまいます。このままでは、消波ブロックによる痛手からせっかく立ち直りかけたイシサンゴの仲間が死滅してしまいます。ダイビングをすること自体、海の生きものに少なからずストレスを与えているわけだから、なるべくその影響を小さくするような潜り方を心がけたいものです。潜っているときに気づいたら、手で軽く払いのけましょう。これらの生きものがいなくなって困るのは、結局は自分(ダイバー)なのですから。 |
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6日(日) |
天 候 | 雨 | 水 温 | 26℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 59本目 | |
潜水時間 | 80分 | 最大水深 | 22.2m |
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見たもの | ・オニハゼ、クサハゼ、コロダイ、ボラの群れ、オオモンハタほか ・ソリハシコモンエビの仲間、ムチカラマツエビ、アカホシカクレエビ、テナガカクレエビ、オトヒメエビ、ガンガゼカクレエビ、ウミシダヤドリエビ、コマチテッポウエビ、オルトマンワラエビ、コシオリエビの仲間ほか ・ホソテンロクケボリガイ、ジンドウイカの仲間ほか |
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ひ と こ と | 辰の口への移動の途中で雨が降り出してきて、着く頃には本降りになっていました。震えながらセッティングから着替えまでこなしてエントリーしたら、海水のほうが暖かくてホッとしました。 海の中は透明度が悪く、また生きものが全体的に少なかったような気がします。またこれといった生きものも見ませんでした。例によってウミシダやヤギなどについているエビをながめながら、きのうソリハシコモンエビの仲間がいた穴をのぞいたら、今日もいました。『海の甲殻類』という図鑑に「クリアクリーナーシュリンプ」と記されているものに似ているような気がします。なお、帰りがけにそれらしい穴を見てみたら、もっと浅いところにもいることがわかりました。このことだけからも、私たちは、辰の口にいるほんの一握りの生きものしか見ていないのだということがわかり、うれしくなりました。 |
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5日(土) |
天 候 | はれ | 水 温 | 26℃ |
場 所 | 長崎・辰の口 |
今年の通算 | 57・58本目 | |
潜水時間 | @63分A59分 | 最大水深 | @24.7mA17.3m |
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見たもの | ・チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、カゴカキダイ(群)、オキナワベニハゼ、クサハゼ、キンチャクダイ、コロダイ、オヤビッチャ、サヨリ、キリンミノカサゴほか ・ソリハシコモンエビの仲間、アカスジカクレエビ、テナガカクレエビ、オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、カクレエビの仲間1,2、ホンカクレエビ属の一種、キミシグレカクレエビ、トゲトサカテッポウエビ、オトヒメエビ、コシオリエビの仲間、オルトマンワラエビほか ・オトメウミウシの仲間、シロウミウシ、アオウミウシほか ・ベニキヌヅツミガイ、ホソテンロクケボリガイ、ジンドウイカの仲間、ギンカクラゲほか |
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ひ と こ と | 1本めは砂地から右回り、2本目は灯台一周でした。 1本めはいつもは行かないコースをとってガレ場まで行きました。あわよくばウミテングなんかを見ようと思ったのですが、結局見つけることはできませんでした。その後ガレ場のソフトコーラル類についているアカスジカクレエビほかのカクレエビ類を見ながら隣の根にわたったら、そこにある穴の中にソリハシコモンエビの仲間が2個体いました。これまでに見た南方系のエビは単独だったので、ひょっとしたら(冬を越せたら)繁殖するんじゃないかと思います。しばらく観察したいと思います。ただその近くにあるイソギンチャクにいたイソギンチャクエビがいなくなっていました。辰の口ではそこでしか確認できなかったのに…。残念です。なおイソギンチャクには砂がいっぱいかぶっていました。 2本目はトゲトサカテッポウエビ(大きかった)などを見た後、ムチカラマツについているエビなどを探しながら、浅いところを流れに逆らって泳いでいたら、キリンミノカサゴが石の影にはりついていました。奄美に始まって、ケラマでも先週の天草でも見たので、今年潜ったすべての場所で見たことになります。個人的には成体のミノカサゴの仲間ではいちばん好みです。 トゲチョウチョウウオ、オヤビッチャ、キリンミノカサゴそしてソリハシコモンエビと書くと、まるで沖縄や奄美みたいですが、まぎれもなく長崎なのです。時期と海流の関係とは思いますが、今年は特に南方系の生きものが多くいるようです。ただ、冬は越せないでしょうけれども…。 |