2003年11月

29日(土)
天   候 くもり 水   温 21℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 44本目
潜水時間 78分 最大水深 20.4m
見たもの ・クモハゼ、共生ハゼの仲間数種類、イソハゼの仲間、マダラギンポ、ニジギンポ、ハナミノカサゴ、ミツボシクロスズメダイ、ヤマドリ、チョウチョウウオ、スミツキトノサマダイ、ハタタテダイ、キンチャクダイ、オニカサゴ、サツマカサゴほか
・オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、テナガカクレエビ、カクレエビ亜科の一種、カザリイソギンチャクエビ、セトヤドリエビ、ムチカラマツエビ、コシオリエビの仲間、キモガニ、ヒメサンゴガニ属の仲間ほか
・コノハミドリガイ、カメキオトメウミウシ、キイロウミウシほか
・ヒラムシの仲間、トックリガンガゼモドキほか
ひ と こ と  「黄色いニシキフウライウオを見た」という情報があったので、灯台一周コースにしました。話を聞くとオスかもしれないという感触を受けました。オスは見たことがないのでぜひ見てみたいと思い、コースを選択したわけです。結果的には、残念ながら見つけることはできませんでした。
 だいぶ透明度も回復していました。あの濁りはいったい何だったんだろう。工事の関係かもしれませんが、まったくわかりません。
 エントリーしてすぐ、ミツボシクロスズメダイやスミツキトノサマダイなど南からの生きものを見ました。なんだか今年は、季節来遊種が多いような感じがします。あくまでも感じ、です。
 途中ニシキフウライウオを少し探しましたが見つけることはできませんでした。その代わりにヤマドリを久しぶりに見ることができました。ネズッポの仲間はお気に入りなので、ずいぶんフィルムに収めました。
 帰りは港内で遊ぼうと考えていたのですが、生理現象をガマンできそうになかったので、あわててイグジットしてしまいました。エアとフィルムがもったいなかった。
23日(日)
天   候 はれ
水   温 21℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 43本目
潜水時間 69分 最大水深 21.0m
見たもの ・イシヨウジ、イソハゼの仲間、テンクロスジギンポ、ニジギンポ、ロクセンスズメダイ、ナガサキスズメダイ、コロダイ、シマイサキ、マダイ、チョウチョウウオ、ヒラメ科の一種、コブダイyg.ほか
・カザリイソギンチャクエビ、テナガカクレエビ、カクレエビ亜科の一種、ウミシダヤドリエビ、チビウミシダエビ、オドリカクレエビ、イソバナカクレエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間ほか
・コノハミドリガイ、サラサウミウシ、キイロウミウシ、キイロイボウミウシほか
・ジンドウイカ、アオリイカ、イモガイの仲間、タケノコガイの仲間ほか
ひ と こ と  ほぼ3週間ぶりのダイビングになりました。ほんとうは先週辰の口までは来たのですが雨が降っていたので断念したものです。根性なしなんですね。しかし12月に入ると仕事の関係で休みがないかもしれないので、今日は多少曇っていても潜るつもりでいました。もちろん今日はドライを持ってきたからということもあります。ウェットだったらやっぱり行かなかったかなあ。
 ドライのリハビリも兼ねて、アンカーのある根を回ってくることにしました。というのは言い訳で、ほんとうはドライを着て歩きたくなかったのと水面移動をしたくなかったというのがコース選定の真相です。
 海の中は、透明度もそれなりに回復し、水温もそんなに低くなく、まあドライのリハビリとしてはいい状態だったと思います。記憶に残っている生きものはそんなに多くないですが、ドライが気になって、あまり集中できなかった面もたしかです。ただヒドロ虫類などが出てきていて、またサラサウミウシもいくつかいたので、そろそろウミウシシーズンがやってくるかな、という前兆はありますね。
 消波ブロックの外側で、何か細長いものがヒラヒラ泳いでいるのが目に入ったのでよく見てみたら、テンクロスジギンポでした。ケラマではよく目にしますが、辰の口で気づいたのははじめてです。何カットも写してしまいました。チョウチョウウオの仲間やロクセンスズメダイなどの死滅来遊種は、ケラマなどではめったに写真に撮ることはないのに、こっちではつい写してしまうんですね。我ながら不思議です。
3日(月)
天   候 くもり 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 41,42本目
潜水時間 @50分、A25分 最大水深 @5.0m、A4.2m
見たもの ・コンゴウフグ、クモハゼ、共生ハゼの仲間数種類、スズメダイの仲間いろいろ、ネズッポの仲間、チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、ニザダイの仲間、タイ、ホタテウミヘビほか
・テナガカクレエビ、カザリイソギンチャクエビ、ツノテッポウエビの仲間、テッポウエビの仲間、ヤドカリの仲間、ゼブラガニほか
・カラスキセワタガイ、ツバメガイの仲間、コノハミドリガイ、ユビノウハナガサウミウシ
・マダラハナギンチャク、ナマコの仲間ほか
ひ と こ と  「午後から晴れ」という天気予報が見事にはずれ、一日中くもっていました。
 体験ダイビングをしてやる必要があったので、ちょっと寒いかもしれないとは思いつつ海に入りました。思ったほど寒さは感じず、わりと快適に体験ダイビングができたと思います。
 あくまでも体験なので、もちろんカメラを持って入ることはできず、基本的なことを教えた後、港内を主にゆっくりと連れてまわりました。途中いろんな小さな生きものからタイやボラなどの大きな魚まで教えてやりながら移動していたところ、真っ黒で頭の部分だけが白いツバメガイの仲間が砂地を這っていました。10月に見たのと同じものでした。
 それからゆっくりと移動を続け、水深がほんの1.5mあたりに来たとき、進行方向に四角い物体が見えてきました。どうもこっちを見ているようです。ちょっと近づいてよく見たらコンゴウフグでした。はじめて見たので興奮しました。声を出してバディに教えてやったのですが「ふーん」みたいな表情です。ちょっとガックリしましたね。本人は「コンゴウフグということはわかった(マリンワールドで以前教えてやった)けど、そんなに珍しくないと思ってた」といってました。うーん。なおも近づいたら、こっちに顔を向けた姿勢は変えずにそのまま後ずさりして去っていってしまいました。こんなときに限ってカメラを持っていないのです。
 体験を終えて陸に上がりましたが、さっきコンゴウフグを写し損ねたのがどうにも残念でなりません。それでバディには「着替えて待ってるように」と指令を出し、さっき見た周辺を念入りに探しましたが、当然いるはずがありません。あきらめきれないのでさらに港内をあっちこっち探しましたが、結局見つけることはできませんでした。楽しみは次に取っておくことにします。なおこの季節としてははじめてカラスキセワタガイを見ました。辰の口でもいろんなカラーバリエーションを確認していますが、今日見たのはキレイな部類に入ると思います。
 できればあと2回ぐらいは体験をさせておきたいと思います。

2003年10月

26日(日)
天   候 はれ
水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 40本目
潜水時間 83分 最大水深 10.9m
見たもの ・イシヨウジ、イソハゼの仲間、コロダイ、マダイ、チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、ハタタテダイ、オヤビッチャ、クロイシモチ、カマスの仲間、ハタの仲間ほか
・ビシャモンエビ、カザリイソギンチャクエビ、テナガカクレエビ、ツノテッポウエビの仲間、エビの仲間×2、オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、イッカクガニ、ヒメサンゴガニ属の仲間ほか
・コノハミドリガイ、ユビノウハナガサウミウシ、キイロウミウシほか
・ウミウサギガイの仲間、フデガイの仲間、タケノコガイの仲間ほか
ひ と こ と  今日も全体的に濁っているとの情報だったので、いつもは行かないところに行くことにしました。結果的にはそこも濁ってはいましたが。まあしかし灯台周りよりはよかったかな。
 砂地の移動距離が長いのですが、エイなどの底性の魚や、石ころなどのちょっとした突起物にはイッカクガニなどのカニの仲間とかコシオリエビの仲間とかが生活しています。
 根についたら、やはりトサカの仲間の群生がすごかったですね。ここにくるといつも見とれてしまいます。ムチカラマツのそばを通ったらエビがいるような感じだったので、よく見てみたらビシャモンエビでした。デップリと太ったメスでした。これだけ大きいのなら、いっしょにオスもいるはずだと探してみたら、やはり貧弱なのがいました。コエビ類はだいたいメスが強いみたいです。人間の世界を投影しているようでわびしい気分にさせてくれます。なおナシジイソギンチャクはありましたが、昔ほどではありませんでした。もちろんアヤトリカクレエビは見つけることができませんでした。
 港内に戻り、何気なくロープの切れ端を持ち上げてみたら、ツノテッポウエビの仲間とともに、透明なエビとオレンジ地に白いスジの入ったエビの2種類がいました。何だったのだろう。それからコノハミドリガイが側足を拡げて泳いでいるところをはじめて見ました。もっとも泳いでいるというよりはパラシュートみたいにゆっくり落下しているだけでしたが。
 結局今日も寒さのために早めに上がり、エアをずいぶん残してしまいました。根性なしです。
25日(土)
天   候 はれ 水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 39本目
潜水時間 82分 最大水深 11.5m
見たもの ・ホソウミヤッコ、ヘビギンポ、マダラギンポ、ニジギンポ、イソハゼの仲間、キリンミノカサゴ、ミツボシクロスズメダイ、ネズッポの仲間、ツノダシ、キントキダイの仲間、コチの仲間、チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、トノサマダイ、スミツキトノサマダイ、ハタタテダイ、キンチャクダイ、モンガラカワハギの仲間、ニザダイの仲間、テンジクダイの仲間、ハタンポ、オニカサゴ、サツマカサゴ、カレイの仲間ほか
・オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、テナガカクレエビ、カザリイソギンチャクエビ、ツノテッポウエビの仲間、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、サンゴガニの仲間、ヒメサンゴガニ属の仲間、キモガニほか
・コノハミドリガイ、キイロウミウシ
・トックリガンガゼモドキほか
ひ と こ と  晴れていましたが、やはり10月も下旬になると「寒そう」と思うものです。今日海に行ったらほとんどがドライスーツでした。近頃は若い人でも気軽にドライスーツを買えるようになったか。とオジサンたちは感慨に浸りつつ、ほとんど自分たちだけウエットスーツに着替えたのでありました。念のため申しておきますが、私らはドライを持っていないわけじゃなくて、写真を撮るもんだから、限界ギリギリまでウエットで行きたいだけなんですね。言い訳です。
 灯台側の階段がまだ使えなくて、しかも潮も引いていて歩くのが面倒くさかったので、駐車場の裏から灯台を一周することにしました。この時期は死滅来遊種が多いから、浅めのコースどりにしました。透明度はそんなによくなかったですが、先週までほどではありませんでした。もっとも先週とはコースが違うので比較にはなりませんけれども。
 面倒くさいのでいちいち言いませんけれども、上の欄を見てもらえればわかるように、やはり南の魚が多かったです。面白いダイビングだったと言えるでしょう。ミドリイシサンゴの枝の中も、カニの仲間(まだ小さい)が増えています。海の中も秋本番、といった感じです。ただ、ずーっと浅いところばっかりだったので、エアが残りすぎていてビックリしました。あと4〜50分は潜れたなあ。
 帰りがけ、昨日のNHKのニュースを見たという近所のおばちゃんに「目の前の海中(辰の口のことですね)はほんとうにあんなにきれいなのか」と聞かれました。素もぐりではなかなか行かないところなので、地元の人もこの海の素晴らしさがなかなか実感できないんですね。何らかの手段で伝えることができれば、と思っています。
19日(日)
天   候 はれ
水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 38本目
潜水時間 88分 最大水深 23.4m
見たもの ・イシヨウジ、アオヤガラ、イソハゼの仲間、コロダイ、マダイ、イサキ、チョウチョウウオ、ロクセンスウメダイ、ガラスハゼ、カマスの仲間、ハタの仲間ほか
・カザリイソギンチャクエビ、ヤドリツノモエビ、テナガカクレエビ、カクレエビ亜科の一種、キミシグレカクレエビ、オドリカクレエビ、ヒトデヤドリエビ、チビウミシダエビ、ヤドカリの仲間、オルトマンワラエビ、コシオリエビの仲間、ケブカガニの仲間、ヒメサンゴガニ属の仲間ほか
・コノハミドリガイ、キイロウミウシ、コイボウミウシほか
・ナマコの仲間、カブトクラゲほか
ひ と こ と  今日も全体的に濁っていて、ミソ汁の中状態でした。といっても9月の台風の後ほどではありません。まあ許容範囲かな。久しぶりにアンカーのある根の先にあるオウギウミヒドラのところまで行ってみました。濁っていることもあって全体的に暗い感じでした。
 エントリーポイントまでの移動は、台風のため階段が壊れてしまったので、石積みを越えていくか港の中から水面を移動していくかしかありません。ほかのグループは階段の近くの岩から降りているようですが、何しろカメラを持ってるし、またオジサンたちは腰にも注意しなければなりません。
 エントリーする前から(つまり浅いところから)透明度が悪いことがわかったので、あまり遠くは見ようとせず、マクロの目で近くばかりみていきました。
 生きものは、目新しいものはこれといって見ませんでしたが、クマノミの幼魚でおもしろい色、模様をしたのがいました。写真の現像が楽しみです。それから秋の定番、キミシグレカクレエビも見ましたが、まだ小さかったですね。あとはチビウミシダエビとかヒトデヤドリエビとかを見た後、浅場に戻って共生ハゼやカニの仲間などを見ながら上がりました。なお先週見たツバメガイの仲間を今週も探してみましたが、見つけることはできませんでした。
13日(月)
天   候 くもり 水   温 25℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 37本目
潜水時間 88分 最大水深 19.5m
見たもの ・ヨウジウオの仲間、イシヨウジ、アオヤガラ、ヘビギンポ、ニジギンポ、シマギンポ、イソハゼの仲間、クロイシモチ、アミメハギyg.、ハタタテダイyg.、オニハゼほか共生ハゼの仲間、カサゴの仲間yg.、オニオコゼ、サツマカサゴ、ロクセンスズメダイ、ナガサキスズメダイほか
・オドリカクレエビ、イソバナカクレエビ、テナガカクレエビ、カクレエビ亜科の一種、カザリイソギンチャクエビ、オトヒメエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、ヒメサンゴガニ属の一種ほか
・ツバメガイの仲間、コノハミドリガイ、キイロウミウシほか
・ナマコの仲間、マキガイの仲間、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  くもりで、なんとなく寒々しい感じだったけれども、次はいつ行けるかわからないので、行けるときに行っておくことにしました。
 今日は砂地をわりと外回りめにまわることにしました。砂地はそうでもなかったですが、根に近づくにつれて透明度が悪くなりました。ヘドロ状の浮遊物みたいだったので、長崎港あたりで浚渫などの工事をしているのでしょうか。
 エントリーしてすぐカサゴの仲間の子どもとかマキガイの仲間とかを見た後、砂のスロープになっているところに着いたら、ヨウジウオの仲間が転がっており、また流木にハタタテダイの小さいのが7〜8匹ついていました。それから黄色いクロイシモチが缶の中から顔を覗かせていました。その後根に着いたら前述のとおり濁っていたので早々に切り上げ、ウミテングやテングノオトシゴを探しながら浅いところへ移動しました。結局はいませんでしたけれども。
 浅いところに戻ったら透明度も少しよくなったので、精神的にゆっくりすることができました。キタマクラをクリーニング?するハタタテダイyg.を見たり、ミドリイシの枝の中にいるカクレエビやサンゴガニ、コシオリエビの仲間をのんびり見たりしながら港内に戻ってきたところです。
 港内の特定の場所では、コノハミドリガイが異常に多く、触らないようにするのが大変でした。100匹以上はいたんじゃないかと思います。繁殖期かもしれません。ひょっとしたらその中に、他の種類も混じっているんじゃないかと思い、わりと丹念に探しましたが見つけられませんでした。その代わり、上がる直前にツバメガイの仲間が砂の上を歩いているのを見ました。真っ黒い体に頭楯の先端部分だけが白いものです。慶良間でよく見るタイプに似ていましたが、尾の部分は比較的短かったですね。とにかく辰の口でははじめて見るものでした。

2003年9月

28日(日)
天   候 はれ
水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 36本目
潜水時間 89分 最大水深 20.1m
見たもの ・ヨウジウオの仲間、アオヤガラ、イソハゼの仲間、コロダイ、クロダイ、チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウ、オヤビッチャ、マアジ、ヒラアジ、カマスの仲間ほか
・カザリイソギンチャクエビ、テナガカクレエビ、カクレエビ亜科の一種、セトヤドリエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、オトヒメエビ、ヤドカリの仲間、ハナシャコの仲間、コシオリエビの仲間、ヒメサンゴガニ属の仲間ほか
・ユビノウハナガサウミウシ、オトメウミウシの仲間、コノハミドリガイ、コイボウミウシほか
・ジンドウイカ、ナマコの仲間、カブトクラゲほか
ひ と こ と  長崎港から沖側に流れが強いようだったので、キツイ思いをしたくないという理由で、流れに沿ったかたちで灯台一周にしました。オジサンたちは基本的にぐうたらなのです。
 エントリーしてしばらくはアゲンストでしたが、ちょっと行ったら流れが強くなり、ドリフト気味になり、姿勢を制御するため以外はほとんどフィンを動かさずにすみました。潮が強かったので、ウミトサカの仲間も元気で、そこに住んでいるセトヤドリエビなどの生きものも元気そうでした。
 砂地にたくさんあるシマキッカイソギンチャクなどには、オドリカクレエビやアカホシカクレエビの子どもがたくさんいました。これらが辰の口で生まれたのか、クマノミのように他所で生まれたのが流れてきたのかよくわかりませんが、とにかく小さいのがたくさんいます。フィンキックで砂を巻き上げないようにしてください。
 西側から通常エントリーするところ付近の死んだミドリイシの破片には、きれいなハナシャコの仲間がいました。何とか写真に収めようとしましたが、あちこち動き回って撮らせてくれませんでした。残念です。またあがる直前には産卵期なのかコノハミドリガイがうじゃうじゃいました。それから初めて見るクチバシの長いヨウジウオの仲間も砂地に横たわっていました。現像があがってからじっくり調べてみたいと思います。
 ここ2日ほど(金曜日まではずっと部屋の中にいたので知らない。)は、雲ひとつない青空でした。空の色は間違いなく秋の空です。しかし日差しは強かったですね。
14日(日)
天   候 はれ 水   温 28℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 34,35本目
潜水時間 @74分、A75分 最大水深 @24.4m、A16.7m
見たもの ・ホソウミヤッコ、アオヤガラ、カンパチyg.、アジyg.、カマスの仲間yg.、クロイシモチ、アミメハギyg.、ハタタテダイyg.、オニハゼほか共生ハゼの仲間、オニオコゼ、サツマカサゴ、アカエイyg.、ゴンズイほか
・オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、イソバナカクレビ、テナガカクレエビ、アカスジカクレエビ、カイメンヤドリエビ、ウミシダヤドリエビ、カクレエビの一種、コシオリエビの仲間、カニダマシの仲間、スベスベマンジュウガニyg.ほか
・シロウミウシ、キイロウミウシ、イロウミウシの一種、タツナミガイほか
・ギンカクラゲ、ナマコの仲間、マキガイの仲間、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  海況もほぼ回復し、今日1本めはいよいよ砂地のカクレエビの仲間探しです。
 昨日濁っていたので宿主?のムラサキハナギンチャクを見つけることができるかが勝負のポイントでした。コースを知っている者が2人いるので大丈夫だろうとは思っていたのですが、台風の後だけに正直いって一抹の不安はありました。
 やはり砂地も濁っていて見つけにくかったのですが、運よく目の前にムラサキハナギンチャクがあったので、そこを見たら目的のエビがいました。ホッとしましたね。
 帰りがけは浅いところを楽しみながら上がりました。
 1本目で主目的を達成したので、2本目はほかのエビも見てもらおうということで別のコースにしました。まあいろいろいたので総体的には楽しんでもらえたのではないかと思います。我々にとっても、ポピュラーだと思っていたこと(オドリカクレエビの数やユビノウトサカについたコエビの仲間など)がそうではなかったということがわかったし、それから辰の口が恵まれた環境にあることを再認識もしたのでよかったです。
13日(土)
天   候 くもり
水   温 28℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 33本目
潜水時間 54分 最大水深 18.6m
見たもの ・カンパチ、アオヤガラ、イソハゼの仲間、サツマカサゴ、コロダイ、クロダイ、カゴカキダイほか
・カザリイソギンチャクエビ、テナガカクレエビ、セトヤドリエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、ヤドカリの仲間ほか
・シラヒメウミウシ、コイボウミウシ、キイロイボウミウシほか
・ナマコの仲間、ギンカクラゲほか
ひ と こ と  前日台風が通り過ぎた後だったのでどうかとは思いましたが、せっかくお客さんがきているので、海の様子見を兼ねて、少しは風波も収まるだろう午後から行ってみました。灯台に向かって右側からは何とか潜れそうだったので、そこからエントリーとイグジットをすることにしました。
 台風に伴ううねりとちょうど大潮の時期で、ふだんよりも格段に濁っていて、しかも流れがきつく、来た方向にUターンするのはとても難しいと判断し、上がるときの不安は少しあったものの、途中で灯台一周に切り替えました。
 流れがきつかったので、コエビの仲間を落ち着いて探せなかったという点はありましたが、それでも何種類か見れたので安心しました。ただムチカラマツエビの『ヤマサキ君』はいませんでした。台風を避けてどこかに移動したのかもしれません。
 途中、水産高の旗があるあたりは、流れとともにひどく濁っていて、メンバーの姿を確認するのがたいへんでしたが、イグジットするときはエントリーしたときよりも波が収まっていて、割と楽に上がることができました。
7日(日)
天   候 はれ 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 32本目
潜水時間 73分 最大水深 23.4m
見たもの ・ホソウミヤッコ、アオヤガラyg.、カンパチyg.、アジyg.、カマスの仲間yg.、クロイシモチ、アミメハギyg.、ハタタテダイyg.、ロクセンスズメダイ、オニハゼほか共生ハゼの仲間、イボダイ、イザリウオ、オニオコゼ、サツマカサゴ、アカエイyg.カレイ目の仲間、ゴンズイほか
・オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、イソバナカクレビ、カクレエビの一種、コシオリエビの仲間ほか
・シロウミウシ、キイロウミウシ
・ギンカクラゲ、エチゼンクラゲ又はその近縁種、ナマコの仲間、マキガイの仲間ほか
ひ と こ と  久しぶりに行ったら、今日は透明度、透視度ともによく、ボーッと潜ることができました。いちばん深いところからでも太陽の姿を見ることができました。昨日マリンワールドで見た生きものが脳裏に焼きついていたので、特にコンゴウフグほかの面白いフグの仲間しを探してしまいました。結局見つかりませんでしたが。
 水面移動中は、ギンカクラゲが漂っていたので下からの写真を撮ったり、いろんな群れを眺めたりしていました。
 潜行してから上述のようにボーッとしていたこと、及び帰ってからビールを飲んでしばらく寝ていたので、あまり記憶に残ってません。オドリカクレエビと別のカクレエビの一種、それからオドリカクレエビとアカホシカクレエビが同じイソギンチャクの住み着いていて、縄張り争いが起きないのか不思議に思ったことぐらいですか。
 最近ナマコの本を読んでいるせいで、今日はナマコが目につきました。これまでになく念入りに眺めるのはもちろんのこと、わざわざ前にまわりこんで管足の部分だけの写真を撮ったりしてしまいました。しばらくはナマコの写真が増えるんじゃないかと自分でも危惧しているところです。

2003年8月

17日(日)
天   候 くもり 少々雨
水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 31本目
潜水時間 96分 最大水深 19.2m
見たもの ・ハナキンチャクフグ、アオヤガラyg.、トゲチョウチョウウオyg.、アジyg.、カマスの仲間yg.、イトヒキベラ、カゴカキダイ、ミジンベニハゼ、オニハゼほか共生ハゼの仲間、イソハゼの仲間、コロダイyg.、サツマカサゴ、アカエイyg.ほか
・イソスジエビ、オドリカクレエビyg.、ムチカラマツエビ、ツノモエビの仲間、カクレエビの仲間2種類、コシオリエビの仲間、イソガニの仲間、ソメンヤドカリほか
・シラヒメウミウシ、コイボウミウシ、キイロイボウミウシ
・ゴカイの仲間ほか
ひ と こ と  灯台1周をしてみましたが、透明度は悪かったですね。それに浅いところの石などもほとんど砂をかぶっているようでした。最近の悪天候のせいでしょうか。しかし潮の関係か、トサカの仲間は体をせいいっぱい伸ばしていて、きれいでした。
 エントリーしてしばらくいったらハナキンチャクフグの小さいのがいました。天草などではよく見ますけれども、辰の口ではめったに見ることはできないですね。
 しばらく進んでいくと、ムチカラマツエビがいました。遠くからでもわかるほど大きくかったので、最初は別のエビもしくはイボイソバナガニかとも思ったところです。近づいてよく見たらやはりムチカラマツエビで、透明感のあるキレイな色彩でした。いい体格をしていたので、その個体に『ヤマサキ君』という名前をつけてあげました。今度海の中で出会ったら声をかけてやってください。
 アンカーが落ちているところを過ぎてしばらくしたら、ツノモエビ(またはトガリモエビ)の仲間が海藻についていました。先週見たのとはかたちが違っていたように思います。最近どうもこういうのばかり目について困ります。なおその付近は先週ウミテングの小さいのを見たところなので念入りに探しましたが、結局いませんでした。
 去年の今ごろは水温が26℃あったのに、今年は24℃しかありません。10月末のような水温です。エグジットする前ぐらいには、クシャミはするし鼻はつまるし、おまけに頭は痛くなってくるし、大変でした。風邪ひいたかもしれない。
10日(日)
天   候 はれ 水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 30本目
潜水時間 76分 最大水深 10.9m
見たもの ・ウミテング、ミジンベニハゼ、イソハゼの仲間、アオヤガラyg.、アジyg.、カマスの仲間yg.、クロイシモチ、アミメハギyg.、ハタタテダイyg.、オニハゼほか共生ハゼの仲間、サツマカサゴ、アカエイyg.ほか
・ツノモエビ(トガリモエビ?)の仲間、テナガカクレエビ、コシオリエビの仲間ほか
・キイロウミウシ
・ユキミノガイの仲間、マキガイの仲間ほか
ひ と こ と  柴づけをしてあるところから浅い砂地をウロウロしていました。
 フィルムもなくなったし、もういいでしょうと思ってイグジットしたら、エアーは100以上残ってました。あのまま潜っていたら、3時間ぐらいは潜っていたでしょう。我ながらあきれます。
 砂地にあるナガミルの見た感じがヘンなので近寄って眺めてみたら、緑色のツノモエビの仲間(トガリモエビの仲間の可能性あり。)が2匹ついていました。初めて見るものだったので、何という名前か現時点ではわかりません。現像があがり次第調べたいと思っています。
 それから、ウミテングがいました。3cmぐらいとまだまだ小さかったのですが、おとなと同じ姿、形でした。ウミテングもこれくらいがカワイイですね。なおあまり移動しないでしょうから、運がよければまた見れるかもしれません。
 消波ブロックの外、捨て石のところにはハタタテダイのこどもがいます。ホバリングしているカワハギの仲間に近寄っていったので、小さくても縄張りを主張しているのかと思っていたら、カワハギの体表をつつきはじめました。ホンソメワケベラと同じ行動です。ハタタテダイってクリーナーフィッシュだったっけ?何だかよくわからなくなりました。
 最後に、ユキミノガイの仲間もいました。二枚貝のくせにけっこうすばやく逃げ回るので、見ていて楽しいです。この種類は、今まで奄美で1回しか見たことがなかったので、すこし嬉しかったですね。
3日(日)
天   候 はれ
水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 29本目
潜水時間 101分 最大水深 19.2m
見たもの ・ニシキフウライウオ、タツノイトコ、イシヨウジ、アオヤガラyg.、アジyg.、カマスの仲間yg.、アオサハギyg.、アミメハギyg.、イサキ、カゴカキダイ、ハタタテダイyg.、ミジンベニハゼ、オニハゼほか共生ハゼの仲間、イソハゼの仲間、コロダイyg.、ミノカサゴ、オニカサゴほか
・オドリカクレエビyg.、カクレエビの仲間3種類ほど、カザリイソギンチャクエビ、コシオリエビの仲間、ワタリガニの仲間ほか
・シラヒメウミウシ
・ゴカイの仲間ほか
ひ と こ と  ケラマから帰ってきてはじめての辰の口ダイビングでしたが、位置関係や流れとかがわかっているので、やはり格段に落ち着いて潜れますね。ただ、ほぼ一ヶ月ぶりのホームグラウンドは、すっかり夏になっていました。
 灯台1週をしてみました。全般的に魚の群れが多かったような印象が残ってます。
 浅いところにニシキフウライウオがいるという情報があったので行ってみたら、一匹だけ枯れかかった海藻に寄り添っていました。メスみたいでした。一昨年の秋に見たのはもうちょっと赤味が強かったような記憶がありますけれど、今日のもなかなか上品な感じできれいでした。オスといっしょのところを見てみたいなあ。
 また同じところにタツノイトコもいました。似たような海藻はたくさんあるのに、一緒の海藻についていようとは・・・。そこら辺りはエサが豊富なのかもしれません。
 消波ブロックのところでは、アジとかタイのこどもが「写してくれ」といって近づいてきたので、記念に2枚づつぐらい撮ってやったら、安心して泳いでいってしまいました。

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