2008年5月

25日(日)
天   候 はれ 水   温 20℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 16本目
潜水時間 85分 最大水深 20.4m
見たもの ・オニカサゴ、サツマカサゴ、メバル、キンチャクダイ、イシダイ、コロダイ、メジナ、アジ、イサキ、ヨメヒメジ、ニジギンポ、シマギンポ、ギンポの仲間、ネズッポの仲間、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、オドリカクレエビ、イシダタミヤドカリ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、ヨコエビの仲間、ワレカラの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、ヒロウミウシ、リュウモンイロウミウシ、シラヒメウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・メダカラ、タカラガイの仲間、テンロクケボリ、ミノガイの仲間、二枚貝の仲間、ヤツデスナヒトデ、ヒトデの仲間、ミズクラゲほか
ひ と こ と  前日降っていた雨も上がり、今日は地元の小学校の運動会です。というわけで辰の口へ。前日の名残かちょっと波立っています。
 透明度が良くないとの情報だったので、灯台一周にしました。久しぶりにカキ殻もいいかなと思ったのですが。エントリーし、ゆっくり移動しますが、最初から集中力を欠いているようで、どうも頭がスッキリしません。ドライを着て海に入るまでに、あまりの暑さのためグッタリとなったせいかもしれません。オーバーハング付近には、けっこう型のいいコロダイ、イシダイ、メジナがうようよしていました。割れ岩付近では、先々週に見たシマウミスズメをいちおう探してみましたが、いませんでした。定着しななかったのかな?その辺りで小さなウミウシを探してみましたが、目につくのは交接中のシロウミウシばかり。少々ぐったりしてお花畑に移動し、崖の下方をゆっくり移動しましたが、めぼしい生きものはいませんでした。ただ、リュウモンイロウミウシ(たぶん)の小さいのやシラヒメウミウシがいたことは、夏の訪れを感じさせました。その終わり付近で仮称ノブコミノウミウシ(笑)を探してみましたが見つけられませんでした。とうとう去っていったか(爆)。それからは、エアがあまり残ってなかったのとグッタリ感が消えなかったのでまっすぐ港に向かい、港の中の砂地で少しだけ遊んでから上がりました。次からはウェットにし、スッキリとした気分で潜りたいと思います。
11日(日)
天   候 はれ 水   温 19℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 15本目
潜水時間 80分 最大水深 20.0m
見たもの ・イシヨウジ、サツマカサゴ、オニカサゴ、コロダイ、イシダイ、シマギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、シマウミスズメほか
・イソスジエビ、サラサエビ、トガリツノモエビ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシの仲間、トガリヒヅメガニ、オウギガニの仲間ほか
・スイートジェリーミドリガイ、ヒラミルミドリガイ、ミドリアマモウミウシ、キイボキヌハダウミウシ、クロシタナシウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、サガミイロウミウシ、カメキオトメウミウシ、ハナオトメウミウシ、シロハナガサウミウシ、アカエラミノウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・テンロクケボリガイ、ウミウサギガイの仲間、ミノガイの仲間、イイジマフクロウニ、アカクラゲ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  昨日は嵐みたいな風雨のためパス。今日は打って変わって快晴だったので行くことにしました。家の前の海は荒れていたので辰の口はどうか心配でしたが、着いてみるとそんなに荒れてなかったのでひと安心です。
 リクエストに応えて灯台一周です。狙いはもちろんお花畑付近にある小さな岩についたオショロミノウミウシの仲間です。勝手に”ノブコミノウミウシ”と通称名をつけられちゃいましたが。
 エントリーし、カメラのスイッチをオンにしようとしても、ウンともスンともいいません。電池切れのようです。つい先日交換したばっかりなのにと思いつつ陸に上がり、電池を交換した後、再度エントリー。しかし今度はストロボが同調しません。イライラしてまた上がり、シンクロ接点を確認したりしてみましたが、どうもないようです。というわけでカメラをあきらめ、手ぶらでガイドに徹することにしました。後で見たら、ハウジングが少し水没してるようなので、修理に出してみることにします。カメラは大丈夫みたいですが、念のため一緒に出すことにします。保険に入っていると、こんなとき助かります。
 割れ岩まではちょいと急ぎ気味に移動します。イシダイが多かった。複数の個体がいたんじゃないかな。あとはテンロクケボリガイぐらいですか。
 割れ岩でバディが呼ぶので振り返ると、シマウミスズメが浮んでました。最も見たかったものの一つです。カメラを持ってないときに限ってこんなのがいるんだからね。思い起こせばフリソデエビのときもそうだったし。つくづくツイていないヤツだと自分で思います。これを書くだけでガックリしてきます。
 その付近でいろんな小さいミノウミウシを見た後、お花畑に移動し、壁伝いに進みます。ポピュラーなウミウシが多いのですが、そのなかにキイボキヌハダウミウシがいました。久々に見るやつです。たくさんいるウミウシを狙ってやってきたのでしょう。あとは再びスイートジェリーミドリガイ(6日に見たのより小さい)を見た後、目標の小さな岩に向かい、勝手に付けられた通称”ノブコミノウミウシ”を見ました。6日より数が減っていて、2個体しかいませんでしたよ。あとは西口へ進み、途中でけっこういい型をしたクロシタナシウミウシを見るなどして、上がりました。やれやれ。
6日(火)
天   候 はれ 水   温 18℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 14本目
潜水時間 89分 最大水深 19.5m
見たもの ・ボラ、イワシの仲間.、オニカサゴ、サツマカサゴ、キンチャクダイ、イシダイ、コロダイ、オキナヒメジ、マダラギンポ、シマギンポ、ギンポの仲間、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、トガリツノモエビ、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシの仲間、オウギガニの仲間、イシガニの仲間、ワレカラの仲間ほか
・スイートジェリーミドリガイ、ウミフクロウ、ミツイラメリウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、ドーリス科の一種、ヒロウミウシ、フジタウミウシ、サガミイロウミウシ、イガグリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシ、セスジミノウミウシ、アカエラミノウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・メダカラ、タカラガイの仲間、ミノガイの仲間、イナヅママメアゲマキ、アカヒトデ、ヒトデの仲間、クモヒトデの仲間、ミズクラゲほか
ひ と こ と  昨日とは打って変わって好天に恵まれたGW最終日、午前中に1本潜って午後は温泉(又はスーパー銭湯)でのんびりしようという魂胆で、早めに家を出ました。その途中で師匠(海のグルッペ)から電話があり「自分も出発する」とのこと。ボクを含めて2人ともどうしたんだろうかと思いましたね。津波でも来るんじゃなかろうか。海に着いてしばらくしたら他のダイバーも到着しだしましたが、いつも遅い僕らがもう準備しているので不思議がっていました。自分達がいちばん不思議に思っているので(笑)
 昨日に引き続き割れ岩〜お花畑経由の灯台一周です。オーバーハング付近の岩に付いているコケムシには、ところどころフジタウミウシが隠れています。割れ岩付近の岩の壁には小さなミノウミウシの仲間が付いていました。また近くで黄色いミノウミウシっぽい生きもの(2mmぐらい)がいたんだけど、カメラを構えようとしたらどっかに行ってしまいました。残念です。その後イソウミウシ似のドーリス科の一種を見ましたが、昨日とまったく同じ位置にヒロウミウシがいたので少々驚きでした。
 お花畑の壁に沿って進みましたが、ここもウミウシが多いですね。じっくり探せばいろいろ見つかるかもしれないけど。その終点付近で、昨日に引き続き美しいミノウミウシの仲間の写真を撮っていましたが、師匠が寄り道をしてなかなか来ません。しかたないので近くの岩を眺めていたら、スイートジェリーミドリガイがいました。師匠がなかなか来なかったので見つけられたものなので、いちおう感謝しておきます。
 あとは砂地を移動しました。ここらのシマキッカイソギンチャクには必ずといっていいほど共生しているオドリカクレエビの姿は見えません。潮が速いせいもあるのかな?
 旗岩付近の壁の上部には、白いミノウミウシの仲間(といってもサクラミノではない)が3個体ほどついてました。それから西口に向かう砂地に転がっている小石の裏には、小さなウミフクロウが張り付いていたおり、その写真を2カット撮ったらフィルムが終わってしまったので、上がることにしました。
 GW期間中のフィルムはまだ現像に出していないけど、出来上がりが楽しみです。
5日(月)
天   候 くもり 水   温 19℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 13本目
潜水時間 77分 最大水深 18.6m
見たもの ・イシヨウジ、サツマカサゴ、オニオコゼ、メバル、コロダイ、イシダイ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・イソスジエビ、サラサエビ、ヤドカリの仲間、イソカニダマシの仲間、コシオリエビの仲間、ワタリガニの仲間、トガリオウギガニ、オウギガニの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、ミドリアマモウミウシ、ヒロウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、サガミイロウミウシ、オトメウミウシ、ハナオトメウミウシ、セトミノウミウシ、アカエラミノウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・ウミウサギガイの仲間、アカクラゲ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、ほか
ひ と こ と  昨夜から雨が降っていたので、今日はどうかちょっと心配でしたが、朝少し雨が残った程度で辰の口に着く頃には上がっていました。ただ晴れることはなく、曇り空でしたが。
 辰の口は僕らの貸し切り状態。GW期間中に他のダイバーが誰もいない、というのは初めてかもしれません。ただ、波が少しあったので敬遠したのかもね。
 久しぶりに灯台一周。外回りの予定でしたがエントリーしてすぐカメラの調子が悪く、バディには先に行くようにお願いし、自分だけ引き返して確認したら本体のバッテリー切れでした。急いで電池交換をし、再度潜ります。久々にお目にかかったオトメウミウシを写し、先を急ぐ途中、砂地の小石の下にセトミノウミウシがいました。写真で見ると派手なのですが、ライブでは周囲に紛れてわかりづらいですね。オーバーハングでデカいコロダイの後、割れ岩付近ではアカエラミノウミウシなどがたくさん歩き回っていました。そこからお花畑に向かい、壁に張り付いているウミウシ(ポピュラーなやつ)を眺めながら進みました。壁の終わりにある小さな岩にシロウミウシがついていて、「今年はシロが多いな」と思いつつ通過しようとしたところ、5mmほどの小さなウミウシのようなものが目に入りました。よく見たら小さいながらもきれいなやつで、初めてもるやつです。さらによく見たら周囲にたくさんいます。興奮を押さえつつ、何カットも撮りました。ちゃんと写っていればいいけど。ここでずいぶん粘り、エアを消費してしまったので、おとなしく帰ることにしました。しかし大潮の干潮で、西口から上がればかなりの距離を歩かなければならないので、港に向かいます。港外の岩にはまだフクロノリが残っているので、何の気なしに覗いてみたら、透明っぽいミノウミウシの仲間がいました。これも初物なので数カット写したらフィルムが終わってしまいました。エアも残っていなかったので、そこからは寄り道せず、速攻で港からイグジットしました。
 明日はどこに行こうかな。今の時期、どのポイントに行っても楽しめそうです。
3日(土)
天   候 はれ 水   温 18℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 12本目
潜水時間 53分 最大水深 31.7m
見たもの ・イワシの仲間.、サツマカサゴ、キンチャクダイ、アカネキンチャクダイ、オキゴンベ、オオモンハタ、ヨメヒメジ、ニジギンポ、シマギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、トガリツノモエビ、オルトマンワラエビ、ケアシホンヤドカリ、イシダタミヤドカリ、ホンヤドカリ、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシの仲間、オウギガニの仲間、ワレカラの仲間ほか
・リュウグウウミウシの仲間、ミツイラメリウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、クロスジウミウシ、アラリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシ、アカエラミノウミウシほか
・メダカラ、イイジマフクロウニ、クモヒトデの仲間、ミズクラゲ、アカクラゲ、クラゲの仲間、ウロコムシの仲間ほか
ひ と こ と  風もなく、快晴。GWでさぞや車が多いだろうと予想していたら、普段の日曜と同じ程度です。ガソリン代が急に上がったから、誰でも外出を控えているのかな?暫定税率を復活させなければ、経済効果は大きかったと思うけどね。これから消費マインドは冷え込む一方じゃないかな。
 そんなこんなで遠征にも行かず、辰の口で潜ります。今日もアラの巣往復です。一時期盛り上がったテングダイ狙いというわけではなく(ちょっとは見たいという気持ちはありますが)、これまであまり行ってないので、どんな生きものがいるかが楽しみなのですね。
 例によってポイント近くまで中層を進みます。なまった体には「ひたすら泳ぐ」というのがちょっとつらい。もう少し海底近くなら生きものを探したりして気が紛れるのですが、中層にはミズクラゲしか漂っていません。ポイントが近づくにつれ、次第に海底に近づいていき、ほっとします。
 水深があるため、あまり長時間はいられないのでわりと慌しく生きものを探します。クロスジウミウシの小さいのを見つけたので、教えてあげようとバディに近づいていったら、何かを真剣に撮影しています。見たことのない色彩のウミウシでした。リュウグウウミウシの仲間かな?と思ったのですが、よくわかりません。ボクもそれを写していたところ、結局クロスジ君のいたところを忘れてしまい、教えることができませんでした(笑)。またイイジマフクロウニを3個体見たので、それぞれひっくり返したりして確認しましたが、何もついていませんでした。帰りがけ、アンカーの根の終わりでアカエラミノウミウシやアラリウミウシがいたので写真を撮り、もうエアが残り少なくなっていたのでそのまま浅場に戻りました。
 もうちょっと深場でゆっくり生きもの探しができれば楽しそうなんだけど。いつも後ろ髪を引かれながら戻らなければなりません。ダブルタンクを背負って行くしか方法はないだろうね。

2008年4月

29日(火)
天   候 はれ 水   温 19℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 11本目
潜水時間 62分 最大水深 29.0m
見たもの ・サツマカサゴ、メバル、ヒラアジの仲間、コロダイ、アカネキンチャクダイ、ニジギンポ、クロホシヤハズハゼ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼほか
・イソスジエビ、サラサエビ、ヤドカリの仲間、イソカニダマシの仲間、コシオリエビの仲間、ワタリガニの仲間、トガリオウギガニ、オウギガニの仲間ほか
・アメフラシ、ヒラミルミドリガイ、セトミドリガイ、ミドリアマモウミウシ、クロイバラウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、ホクヨウウミウシの仲間、イロミノウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・ボウズコウイカ、クチグロキヌタ、メダカラ、タカラガイの仲間、ウミウサギガイの仲間、ロウイロカゴメイトカゲ、アカクラゲ、カミクラゲ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  今日は快晴、むしろ暑いくらいだったので、陸上ではTシャツ1枚で過ごしました。しかし潜ればまだ冷たいので、長袖のシャツを着てドライを被らなければなりません。なんか変な気分です。ドライに身を包んで陸上にいると、汗びっしょりになってしまうので、急いで水中に入ることにします。
 今日もアラの巣往復です。テングダイは期待していないけど、深場の生きものもなかなかおもしろいのがいるので楽しみです。アンカーの根を下に見ながら中層を移動し、アラの巣付近で一気に底に下ります。ピグミーシーホースがいそうなヤギの仲間があったので調べてみましたが見つからず、かわりに小さなウミウサギガイの仲間がついていました。また色がきれいなミノウミウシの仲間が岩の上を歩いていました。触角のかたちがツルガチゴかなと思いつつシャッターを押しましたが、後で仲間に聞いたら「そんなに人相が悪くなかった」といいます。さてどうなんでしょう。
 アンカーの根の終わり付近まで戻ると、アカネキンチャクダイがいました。50mmレンズでは寄れないので、なかなかうまく写せません。そこからは根の稜線沿いに進むことにしました。そこらにはまだフクロノリがけっこう残っていて、じっくり探せばいろいろなウミウシがみつかるはずなのですが、エアの残りが少なかったので、結局クロイバラウミウシを2個体見ただけでした。
 西口浅場に戻り、海藻の間を探索していると、海藻が波に揺れるために酔いそうになり、上がることにしました。上がりがけ、小さな石の下にイロミノウミウシの大きいのがいたので指でミノを触ったら、いきなり怒ってそのミノを伸ばしました。けっこう長かったのでびっくりしました。
 帰りがけ、長崎港にはまだ海王丸が停泊していました。遠目にもかっこいいけど、今日出港するんじゃなかったっけ?
20日(日)
天   候 はれ 水   温 17℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 10本目
潜水時間 69分 最大水深 23.4m
見たもの ・イシヨウジ、ホウボウyg.、サツマカサゴ、オニオコゼ、コロダイ、オオモンハタ、ヨメヒメジ、ニジギンポ、ダルマガレイほか
・サラサエビ、ビイドロカクレエビ、オドリカクレエビ、イトヒキヤドカリ、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシの仲間、オウギガニの仲間、ワレカラの仲間、ヨコエビの仲間ほか
・ミツイラメリウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、ヒロウミウシ、シラヒメウミウシ、シラユキウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシほか
・ボウズコウイカ、ヤツデスナヒトデ、クモヒトデの仲間、クラゲの仲間、ウロコムシの仲間、ヤナギウミエラほか
ひ と こ と  ちょっと風があるけどいい天気で、「いい感じ」で潜れそうです。それにしても、先週まではそこかしこにまだ花が残っていたようですけれども、今日は緑一色です。だけど緑だけでも濃淡があってきれいですね。
 どうもテングダイはいないようだということを聞いたので、久しぶりにカキ殻の根に行ってみることにします。西口からエントリーし、砂地に落ちているアンカー目指して進みます。ここには去年、クロコソデウミウシやコミドリリュウグウウミウシがいたのでちょっと期待していたのですが、今年はダメでした。ダラダラと砂地を下って行く途中、窪みに堆積したフクロノリの切れ端を持ち上げてみたところ、ビイドロカクレエビが一匹飛び出してきました。こういうところにいたのは、はじめて見ました。
 カキ殻の根では、ウミウシの数は多かったです。しかし、いつものヤツばかりで、あまりぱっとしませんでした。ボウズコウイカが3匹ほど漂っていたので、そっちと戯れてしまいました。
 エアもあまり残ってないので、あまり寄り道せずに帰ろうと港方面へ進んでいたら、西口ミドリイシの群落近くの砂地で、ホウボウの幼魚を見ました。全身真っ黒で、色彩的にはおもしろくありませんが、顔が恐竜みたいでおもしろいのですよ。結局そこでしばらく遊んでしまい、エアを想定外に消費してしまったので、港外の砂地でダラダラするのはやめて、おとなしく港に入りました。港の中もさして記すべき生きものは見かけませんでした。引き潮のときはどうも少ないみたい。
 上がったらテングダイがいたらしいとのとこ。ボクはテングダイに縁がないのかもしれないと思いつつ、家路につきました。
13日(日)
天   候 くもり/雨 水   温 16℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 8〜9本目
潜水時間 @49分、A71分 最大水深 @26.5m、A17.9m
見たもの ・サツマカサゴ、フサカサゴの仲間、コロダイ、チョウチョウウオ、メジナ、ニジギンポ、シマギンポほか
・サラサエビ、ヤドカリの仲間、イソカニダマシの仲間、チュウコシオリエビ、コシオリエビの仲間、オウギガニの仲間ほか
・カノコキセワタ、アメフラシ、クロミドリガイ、セトミドリガイ、ミドリアマモウミウシ、ヒロウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、マツカサウミウシ、マツカサウミウシの仲間、コマユミノウミウシ、ホシアカリミノウミウシ、セスジミノウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・タカラガイの仲間、ウミウサギガイの仲間、ヤツデスナヒトデヤドリニナ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  今にも降りだしそうな曇天のもと、先週テングダイを見そこなったため、今日こそはという思いで気合を入れて2本行ってみることにしました。ドライで2本というのはなかなか勇気のいることですが、まあたまにはいいでしょう。
 1本めはとりあえずテングダイを探しにアラの巣辺りまで行くことにしました。エアが気になるので中層を移動することにします。眼下にぼんやりと見える根や魚などを眺めながら進むことは滅多にないので、ちょっと違和感を覚えました。ポイントに近づき、底まで降下してテングダイ捜索を開始しましたが、結局見つけることはできませんでした。エアの残りも気になるので戻ることにします。帰り際、岩礁に沿って進みましたが、けっこうな数のウミウシがでてきています。とはいっても、初見のはおらず、いわば見慣れたやつばっかりでしたけれども。なおムチヤギについた全身真っ白のウミウサギガイの仲間を久しぶりに見ました。
 2本目は、ふたたびテングダイ捜索に行くのもキツいし、また減圧も気になるため、灯台一周にしました。北口からエントリーすると、すぐにマツカサウミウシが目に入ってきます。いつものようにフクロノリ伝いに進みましたが、もうそろそろちぎれはじめているフクロノリの上では、マツカサ系、ミノ系のウミウシが目につきます。その途中できれいなカサゴの仲間にも出会いました。フサカサゴでもなさそうだし、何というんだろう。割れ岩にはホシアカリミノウミウシ、それからちょっと進んだ崖の下あたりでは白いミノウミウシの仲間がいました。そこからはエアが少なくなったのと集中力が途切れてしまったので、念入りに探索せず、サクっと西口に戻りました。
 さすがにドライで2本は疲れました。当分1本でいいです。
6日(日)
天   候 はれ 水   温 16℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 7本目
潜水時間 77分 最大水深 17.6m
見たもの ・サツマカサゴ、オニカサゴ、ヨメヒメジ、ニジギンポほか
・サラサエビ、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシの仲間、オウギガニの仲間ほか
・マツカサウミウシ、ヒイラギウミウシ、ハダカモウミウシの仲間、ミツイラメリウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、キヌハダウミウシの仲間、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ハナガサウミウシの仲間、セスジミノウミウシ、コマユミノウミウシ、ホリミノウミウシの仲間、ミノウミウシの仲間ほか
・クモヒトデの仲間、クラゲの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  天気予報では雨が降るということだったのですが、朝起きてみると晴れ。加えて気温も高そうです。これだけをとってみると絶好のダイビング日和といえそうですけれども、ただ一つ難点は大潮ということ。ドライを着て速い潮につかまるのはちょっとね。しかし波はなく、まあ許容範囲でしょう。
 テングダイがいたという情報があったので迷いましたが、クローズアップレンズを装着していて外すのが面倒だったのと、見つからなかった場合疲れるだけのような気がしたので灯台一周にしました。
 フクロノリはもう終わりかけみたいに薄汚れた感じになっていて、ウミウシもあまり出て来ていません。潮が速いので隠れているのかもしれませんけれども、全体的に今年は数が少なそうな印象です。その数少ないウミウシを探しつつ割れ岩まで進んだとき、その基部でホリミノウミウシの仲間を見ました。ジョオウミノかと思ったんだけど、少しゴツい感じだったので、何ともいえません。
 割れ岩を過ぎたら向かい潮になり、それがけっこうきつかったので、生き物をじっくり探そうという気になりませんでした。記憶に残っているのは後ろが2つに割れたヒラムシの仲間です。春にしか見ないやつですね。
 いちおうフクロノリの群落に沿って進んでたら、当然ですが西口に着きました。上がろうかどうか迷いつつ水面から顔を出したら、潮干狩りのにーちゃんと目が合ってしまいました。ここで後戻りをするのも何だかカッコ悪い感じがしたので、そのまま上がることにしました。それから駐車場までの距離の遠かったこと。ヘロヘロになりましたよ。

2008年3月

30日(日)
天   候 水   温 16℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 6本目
潜水時間 81分 最大水深 10.3m
見たもの ・サツマカサゴ、タカノハダイ、ニジギンポほか
・サラサエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間ほか
・アメフラシの仲間、ゴクラクミドリガイの仲間、リュウグウウミウシの仲間、ミドリアマモウミウシ、イバラウミウシ、クロイバラウミウシ、シロイバラウミウシ、ヒロウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、ホクヨウウミウシの仲間、コマユミノウミウシ、ホリミノウミウシの仲間ほか
・ガンガゼヤドリニナ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  全面的に雨。どうしようか迷ったのだけど、とりあえず行ってみることにしました。
 午後過ぎると雨がもっとひどくなるとの事で、到着後ただちに着替え、灯台一周コースです。透明度は相変わらずで、白っぽい浮遊物が一面に漂っています。105mmレンズをつけているときこんな状態ならほぼ写真をあきらめざるを得ませんが、50mmレンズで、しかもウミウシ狙いなのでたぶんだいじょうぶと思います。写真のじょうず、へたは別にして(笑)
 入ってしばらく進むと、砂地からわずかに露出している岩の上に生えたフクロノリの上で、リュウグウウミウシの仲間っぽい緑色のヤツを見かけました。現像してみないとなんとも…、といったところです。その後イバラウミウシやクロイバラウミウシ、ホクヨウウミウシの仲間、ホリミノウミウシの仲間などを見かけましたが、まだチラホラといったところです。
 灯台下あたりで丸くて黒っぽい小さな物体を見かけました。「アメフラシの仲間かな?」とも思ったのですが、肉眼でもファインダーを覗いてもよくわからず、これも現像待ちです。
 西口に回りこむと、フクロノリの上でゴクラクミドリガイの仲間とシロイバラウミウシを見ました。予想よりも波が立っており、体を安定させるのは大変でした。ピントが合ってたかどうか、ちょっと気になります。そのまま西口から上がりましたが、その重たかったこと。
20日(木)
天   候 はれ 水   温 15℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 5本目
潜水時間 80分 最大水深 19.5m
見たもの ・イシヨウジ、サツマカサゴ、オニカサゴ、ミノカサゴ、ヨメヒメジ、ニジギンポ、ネズッポの仲間ほか
・サラサエビ、ホンヤドカリ、オイランヤドカリ、イソカニダマシの仲間、コシオリエビの仲間、ウミエラカニダマシ、ワタリガニの仲間、オウギガニの仲間ほか
・カラスキセワタ、コトヒメウミウシ、オオアリモウミウシ、アリモウミウシ、ハダカモウミウシの仲間、ヒロウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、キヌハダウミウシの仲間、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・ヤツデヒトデヤドリニナ、ヒオウギガイ、クモヒトデの仲間、クラゲの仲間、カイウミヒドラほか
ひ と こ と  晴れてはいたものの風が強く、果たして潜れるのだろうかと半信半疑で辰の口に向かったところ、思ったほど荒れてなく、特に西口の方はまったく問題なく潜れました。ただ大潮が近いので潮は速そうです。
 久しぶりにアンカーの根を往復することににします。前回と同じく海は浮遊物が多く、透明度はよくありません。しかし、陽光が差し込んでいるので明るく感じます。
 旗岩を過ぎたあたりの砂地に、けっこう大きなサイズのカラスキセワタが歩いていました。アンカーの根では、アオウミウシとサラサウミウシが目につきます。根の先端付近では、2〜3mmの小さな白いウミウシが壁にはりついていましたけれども、小さすぎて何だかよくわかりません。とりあえず輪郭からコトヒメウミウシだろうと推測しました。2〜3年前だったら見えていたのかもしれませんが、今はもうダメです。ところで、先日眼鏡を作りに行ったら、店の人から「遠近両用にするか」と聞かれ、心中かなりのショックを受けたところです。それはともかく、その辺りではウミウシの種類、数が増えつつあるように感じました。
 帰りは旗岩の沖側の砂地を進みました。魚はクロサギとか各種ベラの仲間ぐらいなので、砂の上に目を凝らしながら進みましたが、緑藻の生えているところにはオオアリモウミウシの群れがウジャウジャと固まっていたり、ごく小さなヤドカリ(たぶん)の大群がワシワシと行進していたり、少々驚かされる光景でした。最近のCGを駆使した映画の戦闘シーンを思い出しました。ちなみにCGを多用した映画は、あまり好きではありません。
 港内には例によってオオアリモウミウシがわんさか歩き回っています。しかし『もういいでしょう』と思い、他の生きものがいないか探すことにしました。すると黒っぽいキヌハダウミウシの仲間らしいのがいました。キヌハダウミウシの仲間で黒っぽい色をしたのはスミゾメキヌハダウミウシぐらいしか思い出せませんが、これはハゼの仲間に取り付いているはず(奄美大島でヒメダテハゼに付いているのを見たことがある)なので、何者なのかさっぱりわかりません。現像が出来上がったら調べてみます。
15日(土)
天   候 はれ 水   温 15℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 4本目
潜水時間 98分 最大水深 19.1m
見たもの ・オニカサゴ、サツマカサゴ、マダイ、クロダイ、チョウチョウウオ、アジの仲間、クモギンポ、ニジギンポ、フタホシニジギンポ、シマギンポほか
・サラサエビ、オドリカクレエビ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、コシオリエビの仲間、ヨコエビの仲間ほか
・カノコキセワタ、オオアリモウミウシ、アリモウミウシ、イバラウミウシ、キンセンウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、ミツイラメリウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシほか
・アワビの仲間、メダカラ、ガンガゼヤドリニナ、ヒオウギガイ、ミノガイの仲間、ヤツデスナヒトデ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  今日も快晴。風もなく、絶好のダイビング日和です。
 辰の口はダイバーも少なく、磯遊びの人も少なく、ゆったりと潜ることができそうです。
 とりあえず灯台一周。透明度は悪くない感じですけれども、浮遊物が多かったですね。フクロノリはずいぶん成長してきました。ヒドロ虫も成長してきているので、今日は先遣隊としてのアリモウミウシとイバラウミウシを見たぐらいですが、ウミウシビッグバンまであと少しでしょう。
 割れ岩付近の壁には、黄色タイプのミツイラメリウミウシがたくさん張り付いています。図鑑を見ればコケムシ食とあります。コケムシなのかカイメンなのか、付近に黄色い付着生物があったので、きっとそれを食っているのでしょう。アンカーの根(一の段から先)付近で見るのは白いタイプで、そっちのほうは白いコケムシを食っているんでしょうか。
 割れ岩と旗岩の中間付近でふと水面を見上げたら、ブリを細長くしたやつが集団で通過していきました。普段ならとりあえず一枚といきたいところですが、クローズアップレンズを装着しているためピントが合いません。残念です。
 そこからはオオアリモウミウシの集団を見るため港に向かいました。カノコキセワタの小さいのやキンセンウミウシなどもいました。なお見慣れないハサミ脚をしたヤドカリがいたので、寒い中ずいぶん粘ってみました(あくまでも僕の基準で)が、結局姿を現してくれず、エアもなくなったのでやむなく上がりました。
8日(月)
天   候 はれ 水   温 15℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 3本目
潜水時間 83分 最大水深 17.3m
見たもの ・オニカサゴ、キュウセン、マダイ、クロダイ、ニジギンポ、ヘビギンポほか
・サラサエビ、イシダタミヤドカリ、イソカニダマシの仲間、コシオリエビの仲間、オウギガニの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、コノハミドリガイ、オオアリモウミウシ、アリモウミウシの仲間、ヒロウミウシ、ゴマフビロードウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、キイロイボウミウシほか
・メダカラ、ハツユキダカラ、ガンガゼヤドリニナ、ヒオウギガイ、イナズママメアゲマキ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、カイウミヒドラほか
ひ と こ と  今日は快晴。ドライスーツを着た時点ですでに汗ばんでくるほどの陽気でした。
 灯台一周にします。クローズアップレンズを着けてきたので、必然的に「ちっちゃいもの」オンリーになります。海は浮遊物が多く、透明度はあまりよくありませんが、陽光が充分に差し込んでいるのでおだやかな気分で潜れるようです。
 まず、2年ほど前にオオアリモウミウシが大量発生していた場所へ向かいましたが、緑藻は生えておらず、したがってそのウミウシも見当たりませんでした。そこから割れ岩へ向かいます。フクロノリは、潜ったときよりも格段に大きくなっており、ヒドロ虫もつきつつありますが、まだミノウミウシはいません。あと1〜2週間ぐらいかな。海底では卵が詰まって腹がパンパンに膨れたカサゴが休んでいます。うまそうです。割れ岩を過ぎてもアオウミウシなどいつものウミウシがチラホラといった具合で、心躍るものはいませんでした。仕方がないので港方向に進んでいたら、ようやくゴマフビロードウミウシやヒロウミウシを見ることができました。でも、個人的には同じところにいたオレンジ色のヒオウギガイのほうに気がいってしまいましたが。
 港の中に入ったら、そこは一面緑の草原でした。ゆっくりと進んでいたら、オオアリモウミウシがたくさんいました。ほかのアリモウミウシの仲間もいるようです。結局そこでしばらく時間をつぶし、上がりました。

2008年2月

17日(日)
天   候 くもり 水   温 15℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 2本目
潜水時間 56分 最大水深 28.3m
見たもの オニカサゴ、サツマカサゴ、マダイ、クロダイ、、ニジギンポ、フタホシニジギンポ、シマギンポ、ハゼの仲間ほか
・サラサエビ、ビイドロカクレエビ、オドリカクレエビ、ホンヤドカリ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、コシオリエビ、オウギガニの仲間ほか
・コノハミドリガイ、ゴマフビロードウミウシ、ミツイラメリウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・メダカラ、ヤツデヒトデヤドリニナ、ヤツデスナヒトデ、クモヒトデの仲間、ナマコの仲間ほか
ひ と こ と  起きぬけに見た天気予報では、雪雲があるとかないとかの話をしていたようなので、今日は寒いのだろうと予想していたところ、風は強かったですが、雪の降るような空でもなく「海に行かない口実」を見つけられず、結局行くことにしました。雪が降りそうだったら絶対行かないんだけどね。
 そういえばずっと昔、ドライスーツなんていう小じゃれたものがなかった頃、ウェットスーツで潜り、雪の降る中を海から上がってきたことがあります。歩いた後には、雪の上にフィンの足型がついていました(笑)。若かった頃の単なるイキオイだったのでしょうが、今ではボクも洗練されたので、そういうことはしないと思います。たぶん。
 この時期、風が強いということは、辰の口では北と東は波が立ってるということで、カキ殻の根を往復することにしました。潜行したら、透明度はいいです。ちょうど陽がさしていたのでいので晴れており、ちょっと気持ちがよかったなか。
 生きものは少ないです。元気なのはスズメダイの仲間やボラ、クロサギ、イラなど。砂地を降りていったところにあったムラサキハナギンチャクにはビイドロカクレエビとオドリカクレエビが仲よく?住んでいました。カキ殻の根にはサラサ、アオ、シロのおなじみ系のイロウミウシがたくさん出てきています。それからゴマフビロードウミウシのちっちゃいのも見ました。かわいいね。
 寒さはさほど感じなかったのですが、エアが残り少なくなってきたので戻ることにしました。上がる途中で、砂の中にヤツデスナヒトデが隠れていたので引っ張り出してみましたが、トガリマルガザミはついておらず、ヤツデヒトデヤドリニナがいただけでした。なお口からガンガゼみたいな棘がでていたので、食事中だったのでしょうか。上がったら風が強く、感覚がなくなりかけている手指にこたえ、涙が出そうでした。お湯のありがたかったこと。
11日(月)
天   候 はれ/くもり 水   温 16℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 1本目
潜水時間 60分 最大水深 19.5m
見たもの ・オニカサゴ、サツマカサゴ、マダイ、クロダイ、イシダイ、ミギマキ、オヤビッチャ、ヘビギンポ、ニジギンポ、シマギンポほか
・ホンヤドカリ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、ゼブラガニ、ウスハオウギガニほか
・ヒラミルミドリガイ、ミドリアメフラシ、アオウミウシ、シロウミウシ、サガミイロウミウシ、キイロイボウミウシほか
・メダカラ、ガンガゼヤドリニナ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  ようやく潜りに行けるようになりました。まだ咳は止まらないけど、いろいろ言っておれません。
 朝は晴れていて暖かかったのに、次第に曇り、寒くなってきました。長崎は今ランタンフェスティバルの最中で、車も多いだろうと予想していたのですが、思ったほどの混雑もなく、快適に市内を抜けることができました。
 約2ヶ月ぶりのダイビングでもあり、灯台を浅めに一周することにします。
 水に入るとそんなに冷たくありません。浅所の岩の上にはフクロノリが出てきています。しかしまだまだ小さく、かつヒドロ虫も着生していないようなので、ウミウシが出てくるにはまだちょっと早いかな。ただサガミイロウミウシの小さいのが一匹だけいました。
 シマキッカイソギンチャクの下に、ヤドカリがいたので写真を撮ろうとカメラを構えましたが、いっこうに出てくる気配がありません。水温が高ければ粘ってみたいところでしたが何しろ今の時期です。じっとしていると寒くてたまりません。待つ気もおこらなかったので先に進みます。私のいさぎよさの表れといっていいでしょう。チラっと見た感じからいえばソメンヤドカリみたいでした。
 割れ岩付近まで来ると、イロウミウシの仲間がチラホラ出てきています。まだ型は小さいけれど、春遠からじ、といった感じです。ほんとはもうちょっとじっくり探したいところでしたが、寒くてたまらなくなったので先に進みました。
 調子がよければ港から上がろうと思ってましたが、編み買ったので西口からとっとと上がってしまいました。
 全般的に藻類が生えてきていて、その緑色と褐色の濃淡のある模様が美しく、泳ぎながら見とれてしまいました。陽がさしていたらもっときれいだったろうと思います。

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