2008年9月

21日(日)
天   候 くもり 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 39本目
潜水時間 129分 最大水深 24.1m
見たもの ・イシヨウジ、アオヤガラyg.、ゴンズイ、ミノカサゴ、オニカサゴ、タカサゴヒメジ、オキゴンベ、タキゲンロクダイ、ハタタテダイ、トゲチョウチョウウオ、チョウチョウウオ、カンパチ、アジ、コロダイ、コショウダイの仲間、マダイ、クロダイ、ヘダイ、イシダイ、キハッソク、ニジギンポ、サツキハゼ、イソハゼの仲間、カマスの仲間、キヘリモンガラほか
・イソスジエビ、サラサエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、テナガカクレエビ、テナガカクレエビの仲間、モエビの仲間、ビシャモンエビ、ヤドカリの仲間、ホンヤドカリの仲間、ムラサキゴカクガニ、ゼブラガニ、オキナガニ、ヒメサンゴガニの仲間ほか
・コノハミドリガイ、キヌハダウミウシの仲間、シラヒメウミウシ、キイロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・タカラガイの仲間、イイジマフクロウニ、クモヒトデの仲間、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  朝起きたら雨だったんでどうしようかと思ったのですが、止むような気がしたので出かけました。日見トンネルの前後で雨が強くなりましたが、長崎市内に入ると小降りとなり、辰の口近くまでくるとほとんど止みました。これで一安心です。北西の空も明るくなっています。もうしばらく降ることはないでしょう。
 どこへ行こうかとボンヤリ思いながら準備をしていると、カミソリウオがいたらしいということをFINEさんやチャネルダイブさんに教えてもらったので、そこに行ってみることにしました。オーバーハング近くまで来たら、カンパチの群れがグルグル回って迎えてくれました。手を伸ばせば届きそうな距離なのですが、絶対届かないんですよね、これが。それに見とれていたら、あやうくカミソリウオのことを忘れそうになったので、あわてて探索に向かいました。あちこち探したんだけど、見つけることができず、割れ岩に向かいました。そこもあまりおもしろそうなのはいなかったので、お花畑の深いほうへアカネキンチャクダイ探しに行くことにしました。アカネキンチャクダイも見つからなかったのですが、タキゲンロクダイの幼魚やビシャモンエビがいたので、よしとします。そこからは浅場に進路をとり、灯台下に向かいました。途中の岩にガヤの仲間が生えていて、そこに透明なエビの仲間とホンヤドカリの仲間が隠れていました。写真を撮ろうと近づいたら、ガヤが刺胞攻撃を仕掛けてきて、左手がヒリヒリしましたよ。
 そこからは浅場伝いに西口へ向かい、まだエアが残ってたので港へ回りました。港にあるロープには、逆立ちしているようなモエビの仲間がついています。だけどカメラを持っているボクの右手の指に乗ってきたり動き回ったので、まともな写真は撮れませんでした。サツキハゼなどそこら辺でしばらく遊んだ後、フィルムも36枚撮ったし、エアもなくなりかけていたので係留ロープ沿いに上がることにしたら、ステップ護岸にほど近い小さな石の上をキヌハダウミウシの仲間が歩いているのを発見しました。あと1枚ぐらいは撮れるかもと思いシャッターを押したら撮れました。ラッキーです。結局あと2カット写せたので、都合39枚撮れたことになります。なんだか儲けた気分になってイグジットしました。
14日(土)
天   候 くもり 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 38本目
潜水時間 86分 最大水深 22.8m
見たもの アオヤガラ、オニオコゼ、サツマカサゴ、オニカサゴ、ミノカサゴ、タカサゴヒメジ、コロダイ、クロダイ、マダイ、イシダイ、イシガキダイ、クロホシフエダイ、ヒブダイ、アカネキンチャクダイ、オキゴンベ、キハッソク、ニジギンポ、ガラスハゼ、イチモンジハゼ、カマスの仲間ほか
・サラサエビ、カザリイソギンチャクエビ、オドリカクレエビ、カクレエビの仲間、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、ゼブラガニ、オウギガニの仲間ほか
・センテンイロウミウシ、イガグリウミウシ、コモンウミウシ、キイロウミウシ、ハナオトメウミウシ、キイロイボウミウシほか
・イイジマフクロウニ、クモヒトデの仲間、ウミサボテンの仲間、ヤナギウミエラほか
ひ と こ と  台風が近づくかどうか微妙な状況ですが、とりあえず位置がまだ遠いので潜ることにしました。橘湾はうねりはじめていましたが、辰の口はだいじょうぶでした。
 深場はあいかわらず濁っているという情報を得たこと、それからタンクも10?だったので、灯台一周にして、様子をみながら深場を覗いてみることにしました。海に入ったら、暑くもなく寒くもなく、ちょうどいい感じでした。ただ濁ってました。下げ潮というせいもあったのかもしれません。
 今年はオドリカクレエビの数が多いです。ただ型は小さいです。もっとも、少ないと感じたのは去年一年だけなので、一昨年以前の状態に戻ったといったほうが正確かもしれません。
 オーバーハングには多数の魚が群れていて、壮観でした。ヒブダイなども見ることができました。割れ岩に着くと、オキゴンベが出迎えてくれたのでちょっと遊んでやりました。なおここの壁には、かつては壁一面にウミトサカの仲間が群生していてきれいだったのですが、近年は見る影もありませんでした。しかし、今日ごく小さなやつを発見したので、以前の状態に戻ってくれることを期待したいと思います。
 割れ岩でエアをチェックしたところ、まだ3/4残っています。そこで深場に向かうことにしました。白いエダムチヤギには、残念ながらイソバナカクレエビは見当たらず、小さなガラスハゼだけでした。お花畑方面へ移動していると、いわゆる『クチグロ』という状態に成長したイシダイがうろついていました。また小さな岩には、センテンイロウミウシがいました。先週見た場所とはけっこう離れているので違う個体かと思ったのですが、移動できないわけでもないし、よくわかりません。お花畑ではイシガキダイやアカネキンチャクダイも見ることができました。しばらく定着してくれると思うので、これから楽しみです。
 その後は港内へ回り込み、上がりました。その間、濁っていたこともあるしめぼしいものもいなかったので、省略します。
7日(日)
天   候 はれ 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 36、37本目
潜水時間 @94分、A86分 最大水深 @5.7m、A25.3m
見たもの ・ハモの仲間、アオヤガラyg.、ゴンズイ、ミノカサゴ、サツマカサゴ、オニカサゴ、インドヒメジ、オジサン、タカサゴヒメジ、トノサマダイ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、アジ、コロダイ、マダイ、クロダイ、ヘダイ、キハッソク、ニジギンポ、イソギンポの仲間、オキナワベニハゼ、イソハゼの仲間、カマスの仲間ほか
・スジエビモドキ、サラサエビ、アカホシカクレエビ、オドリカクレエビ、ビイドロカクレエビ、テナガカクレエビ、テナガカクレエビの仲間、ムラサキヤドリエビ、ガンガゼカクレエビ、ツノヤドカリの仲間、アオヒゲヒラホンヤドカリ、ゼブラガニ、オウギガニ、オウギガニの仲間、ヒメサンゴガニの仲間ほか
・コノハミドリガイ、ミツイラメリウミウシ、シロイバラウミウシ、ゾウゲイロウミウシ、イガグリウミウシ、シロウミウシ、キイロウミウシ、ハナオトメウミウシ、キイロイボウミウシほか
・マダコ、メダカラ、タカラガイの仲間、イイジマフクロウニ、クモヒトデの仲間、クラゲの仲間、ゴカイの仲間ほか
ひ と こ と  天気が悪いかと思ったらそうでもなく、おおむね晴れ。日中は大丈夫だろうということで雨の用意はしないことにしました。
 昨日「ヘンなダテハゼの仲間がいる」とパパラギさんに教えてもらったので、1本めはもちろんその捜索です。思ってたより簡単に見つけることができました。詳細なポイントは、ボクが言うのはいかがなものかと思うので、パパラギさんに聞いてください。比較的分かりやすいところ、とだけ言っておきます。縞がキイロっぽくて、周囲のダテハゼとは明らかに違います。ボクは観察力がないので、ダテハゼのカラーバージョンの可能性も否定できないけれど、第1背びれが烏帽子型じゃなかったような・・・。ともあれ、現像後のお楽しみです。そのハゼに近寄るため、かなりの時間を予想していたんだけど、簡単に近寄れたのでその後は時間を持て余し、周辺をウロウロすることにしました。尾ビレがボロボロになったカミナリベラのオスが岩陰でジッとしていました。メスをめぐる争いのなごりでしょうか。上がり際、港の入り口にカマスの小集団がいます。ひまだったので見ていたところ、背びれの付け根あたりがサバの模様みたいになっているタイプと、体側にくっきりした4〜5本の縦縞の入っているタイプが混じっています。違う種類なのは知りませんが。
 2本めは砂地経由でカキ殻の根へ。ほぼ昨日と逆のコースで、西口からのスタートです。西口ミドリイシの群落の上を通りましたが、そこではトノサマダイの姿を確認できませんでした。砂地に落ちているアンカーについているハタタテダイは、1匹だけでした。いつかは9匹がついていたのに、どうしたのか。そこから進み、昨日オドリカクレエビとビイドロカクレエビがついていたヤナギウミエラに向かいます。今日はコロダイがクリーニングしてもらってました。そこからカキ殻の根に降り、透明度が悪いのでサクッと通過します。濁りは昨日ほどではありません。昨日は工事をやっていたせいもあるのかな。センテンイロウミウシを見たところに行ったら、今日はゾウゲイロウミウシがいました。これも辰の口では久しく見ていなかったヤツです。ボクの写真の記録に残っているのは、2001年が最後です。とすると、実に7年ぶりということになりますね。そのほかにシロイバラウミウシのようなのがいました。それ後は西口に戻り、ヘダイとにらめっこして遊んでから上がりました。2本潜るのはやはり疲れました。
6日(土)
天   候 はれ 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 35本目
潜水時間 90分 最大水深 29.2m
見たもの オニオコゼ、サツマカサゴ、オニカサゴ、インドヒメジ、オジサン、ヒメジの仲間、ミサキウバウオ、コロダイ、クロダイ、マダイ、チョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、トノサマダイ、オヤビッチャyg.、ニジギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、コクテンベンケイハゼ、カマスの仲間、キヘリモンガラyg.、アカエイyg.ほか
・サラサエビ、テナガカクレエビ、オドリカクレエビ、ビイドロカクレエビ、テナガツノヤドカリ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、ゼブラガニ、マンジュウガニの仲間、トガリヒヅメガニ、オウギガニの仲間、ヒメサンゴガニの仲間ほか
・センテンイロウミウシ、シロウミウシ、キイロウミウシほか
・マダコ、スナダコ、メダカラ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、ヤナギウミエラほか
ひ と こ と  今日は波もなく、天気も良いしダイビング日和といっていいけど、なにしろ9月の土曜日だからダイバーが少ないだろうとタカをくくって出かけたら、けっこういたのでびっくりしました。
 スノーケルのどこかが破れているようで、水がどんどん入ってくるため、水面移動はほどほどにして西口から潜行しました。全体的に白っぽく濁っています。灯台周りの転石帯で、ガンガゼをいじっているマンジュウガニを見ました。そのそばで、ミサキウバウオが不思議そうに眺めていたのが印象的でした。そこからアンカーの根を通り過ぎ、カキ殻の根を目指します。カキ殻の根に着くと、その周縁の沿って深場に向かいます。そこら辺りから伊王島大橋の工事の音がうるさくなってきます。途中、見慣れないウミウシがいると思ったら、どうやらセンテンイロウミウシのようでした。次第に濁りがひどくなり、暗くなってきました。こうなると生きものを探すことも景観を楽しむことも難しくなり、集中力も切れてきたので浅場に戻ることにしました。
 砂地に顔を出しているヤナギウミエラには、オドリカクレエビの小さいのがついているものがありました。ついでにビイドロカクレエビもついていました。ビイドロがついているのを見たのは初めてです。その他、アカエイの子どももかわいかったですね。西口近くでは、トゲチョウやトノサマダイの子どもがいます。トノサマダイは、今年は数が少ないのか、1個体しか確認できませんでした。港の出入り口まで来ると、インドヒメジがオトメベラにくっついてエサをあさってました。ベラにとってはさぞ迷惑なことでしょう。でもボクは辰の口では初見なので、うれしかったです。それから港に入り、上がりました。今日は浅場から深場まで、どこもかしこも濁ってましたね。
 最近いろいろ機材が壊れてます。まずBCが磨耗してエアがもれるようになったのでビニールテープで穴をふさぎ、次はレギを修理に出し、今度はスノーケルがやぶれてしまいました。スノーケルは買い替えかな。まあ長く潜ってると、こういうこともあるよね。仕方ない。

2008年8月

31日(日)
天   候 はれ/くもり 水   温 26℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 34本目
潜水時間 86分 最大水深 17.0m
見たもの サツマカサゴ、コロダイ、マダイ、クロダイ、イシガキダイ、クロホシフエダイ、ヨコスジフエダイ、ヒメジ、オキナヒメジ、チョウチョウウオ、ハタタテダイ、チョウチョウウオの仲間、キンチャクダイ、カンパチ、マアジ、キハッソク、カマスの仲間ほか
・オドリカクレエビ、テナガカクレエビの仲間、モエビの仲間、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、ゼブラガニ、ワタリガニの仲間、キモガニ、オウギガニの仲間、ヒメサンゴガニの仲間ほか
・コノハミドリガイ、スイートジェリーミドリガイ、キイロウミウシ、イガグリウミウシ、シロウミウシ、キイロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・ヤナギウミエラの仲間、ウミシダの仲間ほか
ひ と こ と  今朝は久しぶりの全面的な晴れ。やっぱり気持ちがいいですね。東海、関東地方では豪雨とか。ボクの友人はどうもなかったろうか。落ち着いてから電話でもしてみます。そういえばボクが東京に住んでいたとき、9月に大雨が降って神田川の水があふれたことを思い出しました。
 ひと月ぶりの辰の口ということで、とりあえず灯台を一周して様子を見ることにします。直近のダイビングがケラマでのボートだったので、機材を背負って北口まで行く距離がとても長く感じられました(笑)。
 海に入ると、水温はそれほどでもありませんでした。去年は風呂みたいな日が続いたのですが。やはり透明度はよくありません。しかし、ここはケラマとは違うんだということを思い出したら、気にならなくなりました。
 砂地を進んでいくと、カンパチの群れが出迎えてくれました。それから砂地にはコロダイの幼魚がたくさんいます。生まれて間もないごく小さいやつから、それより成長して黄色と黒の縦じまをしたものまで、いろんな成長過程を見ることができます。全般的にコショウダイの仲間の幼魚は、泳ぐ姿がヒラヒラとしてかわいらしいよね。そのなかに、キッカイソギンチャクの触手の間を泳いでいる1cmぐらいのやつがいました。まさかイソギンチャクの刺胞毒に免疫を持っているのだろうかと驚いたのですが、あとでバディに聞いたところによると、結局イソギンチャクに絡め捕られたとのこと。あんな小さいのでさえ、いやむしろ小さいからこそギリギリのところで必死に生き延びようとしているんですね。厳粛な気持ちになります。
 割れ岩の近くの壁には、スイートジェリーミドリガイが張り付いていました。この時期に見たのは初めてだし、今年は今までで最も多いといえるかもしれません。当たり年かもね。
 割れ岩を過ぎたら潮が流れ出したので、あまりのんびりした気持ちになれず、港から上がりました。季節来遊種は、ブダイの仲間はいますが、トノサマダイなどのかわいい系は見ることができませんでした。台風が来ていないせいかな?
4日(月)
天   候 はれ 水   温 29℃
場   所 ケラマ・@奥武島bR、Aタートルタウン、B北浜
今年の通算 31〜33本目
潜水時間 @44分、A50分、B60分 最大水深 @24.4m、A14.9m、B24.4m
見たもの ・オイランヨウジ、クマザサハナムロ、イシガキカエルウオ、キンメモドキ、アザハタ、ホシゴンベ、ハナビラクマノミ、セジロクマノミ、ツバメウオ、シテンヤッコ、スミレヤッコ、タテジマキンチャクダイyg.、ニシキヤッコyg.、オニハタタテダイ、イソギンポの仲間、ミヤケテグリ、ハタタテハゼ、アオギハゼ、ベニハゼの仲間、ベンケイハゼ、モンダルマガレイ、ゴマモンガラ、ミナミハコフグyg.、サザナミフグほか
・アカシマシラヒゲエビ、イソギンチャクエビ、オシャレカクレエビ、オトヒメエビ、バイオレットボクサーシュリンプ、サンゴモエビの仲間、ショウグンエビ、コシオリエビの仲間、ウスイロサンゴヤドカリ、オイランヤドカリほか
・エンビキセワタ、コイボウミウシ、ソライロイボウミウシ、タテヒダイボウミウシほか
・アオウミガメ、パイプウニ、タカラガイの仲間、ウミヘビほか
ひ と こ と  1本めは下曽根に向かったのだけど、潮がものすごく速いとのことで引き返し、奥武島bRへ。下曽根は久しぶりで、ちょっとわくわくしてたのだけど、奥武島はもっと久しぶりです。宝生の目の前に見えるのにね。根の上にアンカリングし、その根を回ります。壁に沿って進むと、イソバナやヤギなどのソフトコーラル類がきれいで、時折ガラスハゼなんかもついています。狭い水路を通り過ぎたところの海底に、エンビキセワタらしいウミウシがいました。とりあえず写真を撮り、もっといいアングルでと考え周辺の石をどかそうとしたら、そのひょうしにそのウミウシが石から転げ落ちて見えなくなってしまいました。残念です。その後、わりと大きい型のクマザサハナムロの群れが回遊していたり、久しぶりにサザナミフグを見たり、案外おもしろかったですね。ただ全般的にいえることは、ここはワイド系のレンズに適したポイントだということですね。というわけで面白そうな写真は期待できないでしょう。
 2本めはふたたびタートルタウン。エントリー後すぐにゴマモンガラが攻撃に来たので、ヤツのことをよく知らないゲストを守るためにススムが戦っていました。ボクはといえば、例によってちょっと離れた位置からその光景を見守っていました。たぶんその眼は笑っていたと思います。アオウミガメが寝ているところでは、ススムがその甲羅を掃除してやっていたら、よっぽど気持ちが良かったのか全く動かず、写真を撮り放題という状態でした。しかし2〜3カット写したら飽きてしまったので、あちこちチョロチョロして過ごしました。戻る途中、穴のなかにスミレヤッコがいました。きれいだけど、動き回って写真をなかなか撮らせてくれなかったので減点です。上がろうというとき、水面を見たら、ツバメウオが数枚ゆったりと泳いできました。いい感じでしたよ。
 3本めは北浜(ニシバマ)。行ったときは全然船がおらず、アザハタの根に最も近いブイをとることができました。しかし、潮待ちのためしばらく船上に待機します。他の人はスキンをして遊んでいましたが、上がってくるのがめんどくさいので、ボクは船の上でダラダラしていました。ようやく潮の流れが弱くなったのでエントリーし、アザハタの根の直前まで中層を泳ぎ、そこからいっきに水深をとりました。相変わらずアザハタが2枚、根を守っています。根の隙間にはタテジマキンチャクダイやミナミハコフグの子どもがいました。またショウグンエビやバイオレットボクサーシュリンプなども見ることができました。戻りは海底近くを進みましたが、テンスやモンダルマガレイも健在でした。ブイの近くにある根では、たくさんのスズメダイが縄張りを守っていて、ボクがオイランヨウジやニシキヤッコの子どもを狙ってカメラを構えていると、頭とか手とかをさかんに攻撃してきます。だからスズメダイは嫌いなんだと思いつつ、フィルムもなくなったので上がりました。
3日(日)
天   候 はれ 水   温 29℃
場   所 ケラマ・@アダン下、Aヤカビトンネル、B前の浜
今年の通算 28〜30本目
潜水時間 @57分、A50分、B40分 最大水深 @17.6m、A14.6m、B2.0m
見たもの ハダカハオコゼ、クロオビマツカサ、ヤミスズキ、ツバメタナバタウオ、ヒレグロコショウダイyg.、ミスジチョウチョウウオ、トゲチョウチョウウオ、ナンヨウハギ、ギチベラ、ツユベラyg.、アオヤガラyg.、ヘラヤガラ、ミヤケテグリ、ウメイロモドキ、タカサゴ、イシガキカエルウオ、インドカエルウオ、ヘビギンポ、サラサハゼ、ベニハゼ、アオギハゼ、イロワケガラスハゼ、モンガラカワハギ、コクテンフグほか
・ナデシコカクレエビ、オシャレカクレエビ、ヒトデヤドリエビ、テナガカクレエビの仲間、ソリハシコモンエビ、フシウデサンゴモエビ、オトヒメエビ、ツマジロサンゴヤドカリ、キカザリサンゴヤドカリ、カンザシヤドカリ、フトユビシャコの仲間ほか
・キセワタガイの仲間、コイボウミウシ、ハイイロイボウミウシ、フリエリイボウミウシほか
・タコの仲間、ヒラムシの仲間、ハナビラダカラ、オオイカリナマコ、コブヒトデ、リュウキュウイソバナ、ホヤの仲間ほか
ひ と こ と  1本めはアダン下。出港前、岸壁近くでヨウジウオの仲間を捕らえた小さなイカの仲間を見ました。自分の胴体より長いのをつかまえており、ちょっと困っていたようでした。アダン下には、多くのダイビングボートが集まっており、他のグループに紛れ込まないようにというレクチャーがありました。エントリーしたらほんとうに多かったです。浅場では餌付けされているのか、トゲチョウチョウウオなどが近寄ってきます。いかがなものかと思います。浅場から砂地を駆け下り、いくつかの根を巡りました。ここでは、ハタゴイソギンチャクに住み着いたカクレクマノミとナデシコカクレエビが健在でした。またミヤケテグリもひょこひょこ動き回っていました。それぞれの根には、キンメモドキやノコギリダイなどの群れがうじゃうじゃいます。彼らにとっては、根がオアシスみたいなものかもね。
 2本めはヤカビのトンネル。当初、くじら岩に向かったのですが潮が早くて断念したようです。トンネルの手前でアンカリングし、エントリーします。トンネル直前のゴロタ石の上でアオフチキセワタっぽい、けどなにか違うようなキセワタガイがいました。アオフチとは思うのですが、背面に3箇所の大きな白い斑紋があるのが気になります。トンネルの中に入ると、差し込む光はきれいです。ただし生きものの種類は少ないです。上がる前はリーフで自由行動。何気に小石をめくってみたら、キンチャクガニがいました。久しぶりです。写真を撮ろうと思ったのですが、サンゴのがれきの下に隠れてしまいました。辰の口で見るヒメキンチャクガニとは違い、色鮮やかでいいですね。それからヒラムシの仲間が泳いでいました。かわいそうなくらいぎこちない泳ぎ方で、最終的にはさかさまになって海底の砂地に落ちてしまいました。スムーズな泳ぎをするヒラムシは何度も見たことがあるのですが、こんなにヘタなのははじめて見ました。小さかったので、泳ぎの練習中だったのかもしれません。
 3本めは、2本めのエアの残りで宝生前のビーチに潜ります。これまで、スキンの経験は何回もありますが、タンクを背負って潜るのは初めてです。ちょうど干潮のときで、テトラポッドの付近でも浅く、かつ暑くてかないません。透明度は良くないです。しかし生きものの種類は豊富で、さまざまな若魚のいわばゆりかごになっているような感じでした。ハナビラダカラがいたので写真を撮りやすい小石の上に動かし、カメラを構えたら、ファインダーの隅で何かが動きました。よく見てみたら、小さな穴の中から小さなフトユビシャコの仲間が顔を出し入れしていました。ハナビラダカラを侵入者だと思ったのでしょうか。そのほか印象に残っているのは、ヒレグロコショウダイの子どもとコクテンフグの子どもです。エアはまだ充分残っていたのですが、フィルムもなくなったし、のども渇いたので宝生に戻り、急いでシャワーを浴び、オリオンビールを飲みました。
2日(土)
天   候 はれ 水   温 29℃
場   所 ケラマ・@前の海、Aタートルタウン、Bゲルマ東
今年の通算 25〜27本目
潜水時間 @54分、A56分、B59分 最大水深 @21.0m、A15.2m、B14.9m
見たもの ・ハダカハオコゼ、クロユリハゼの仲間、タテジマヘビギンポ、ハナビラクマノミ、ヒレナガスズメダイ、スズメダイの仲間、キンメモドキ、ナンヨウハギyg.、タカサゴyg.、クマザサハナムロyg.、ウメイロモドキyg.、ハマフエフキ、オトメハゼ、ハタタテサンカクハゼ、キイロサンゴハゼ、ニシキヤッコ、タテジマキンチャクダイ、チンアナゴ、ハゲブダイ、ブダイの仲間ほか
・ヒボタンサラサエビ、ソリハシコモンエビ、エンマカクレエビ、オシャレカクレエビ、オトヒメエビ、フシウデサンゴモエビ、ゴシキエビ、シマイセエビ、キカザリサンゴヤドカリ、ホンヤドカリの仲間、イボツブコブシガニ、ツノガニ、サンゴガニの仲間、モンハナシャコほか
・クロヘリアメフラシ、アカフチリュウグウウミウシ、ヒオドシユビウミウシ、ミゾレウミウシほか
・アオウミガメ、タイマイ、ミミイカ、ヒラムシの仲間、スイジガイ、ウミヘビほか
ひ と こ と  1本めは前の海。港を出てサクバルに向かう途中、つまり阿嘉の集落の前にある漁礁付近です。大きな根の上に船を泊めて、沖にある小さな根まで往復します。エントリーすると、いろんなスズメダイの仲間が目につきます。はたして何種類がこの根にいるのか、じっくりとスズメダイ鑑賞を楽しんでみてもおもしろいかもと思いつつ、はぐれてはいけないのでパーティについていきます。行きは中層を進み、目標の根の直前で深度を下げます。ここも昔とするとずいぶん荒れた感じがありますけれども、クマザサハナムロなどの幼魚は相変わらず群れていて、穏やかな気持ちになります。モンハナシャコまで小さいのがいました。砂地では、オトメハゼのペアが巣づくりの真っ最中でした。このハゼは、自ら巣を作ることで知られていますが、見ていたら口いっぱいに砂を含んできて、入り口あたりで『ばふっ』といった感じで吐き出します。その様子がおもしろくて、しばらく見とれてしまいました。帰りは底の砂地を戻りましたが、アカフチリュウグウウミウシが歩いていたぐらいでした。
 2本めは儀名のタートルタウン。例によってウミガメを探しながらいくつかの根を回ります。ここも高水温やオニヒトデの食害などで、昔からすると荒れていますが、ところによってはものすごくきれいなサンゴの群落があり、回復基調にあるという印象を持ちました。ウミガメは健在で、アオウミガメが休んでいるところが多く見られました。なお小さいながらタイマイも見られした。尾のあたいの甲羅が傷ついていて痛々しかったけれど、それでも元気に遊泳していました。無事に成長してくれるのを願い、イグジットしました。
 3本めはナイトダイビングで、ポイントはもちろんゲルマ東。昨年ナイトのことすっかり忘れ、結局行きそびれて後悔したので、今年は着いた日にリクエストしておいたものです。辺りが薄暗くなりはじめた頃、岩礁の割れ目に潜行します。両側の壁からは、大はイセエビの仲間から小はカクレエビの仲間まで、さまざまなエビの仲間が姿を現しています。いつもならそこに張り付いて穴の中を覗き込むのだけど、今回は別の目標があったので、そこそこにして底へ降りることにします。『ミミイカを見たい』と思っていたので、おとなしくガイドのススムについていったんですね。しばらくの後、ススムが見つけてくれました。ススムにはミミイカのことは言わなかったんだけど、以前ボクが見られずにがっかりしたことを憶えてて探してくれたんですね。ぶっきらぼうに見えるけど、そういうヤツなんで、かわいがってやってください(笑)。ちなみにミミイカも超かわいかったです。それからほぼ自由行動に移りましたが、一度見るとあちこちで自力でミミイカを見つけることができました。どれも超かわいかったです。充分にミミイカを堪能し、船に上がりました。相変わらず船の灯りを消して見る星空はすごかったです。この瞬間があるからナイトダイビングはやめられないのかもしれません。
1日(金)
天   候 はれ 水   温 29℃
場   所 ケラマ・久場北
今年の通算 24本目
潜水時間 65分 最大水深 21.3m
見たもの イロワケガラスハゼ、ガラスハゼ、ダルマハゼの仲間、トゲチョウチョウウオ、カスミチョウチョウウオ、ウミヅキチョウチョウウオ、ミスジチョウチョウウオ、メガネゴンベ、ゴマモンガラ、アカモンガラ、シマキンチャクフッグほか
・ムチカラマツエビ、イソバナカクレビ、オシャレカクレエビ、キカザリサンゴヤドカリ、アカツメサンゴヤドカリ、サンゴヤドカリの仲間、サンゴガニの仲間ほか
・クロスジリュウグウウミウシ、ゾウゲイロウミウシ、キカモヨウウミウシ、ミゾレウミウシ、キスジカンテンウミウシ、コイボウミウシ、ソライロイボウミウシほか
・ヒメシャコガイ、リュウキュウイソバナ、ナマコの仲間、サンゴの仲間ほか
ひ と こ と  1年ぶりのケラマの海1本めは久場北。波はありませんが大潮のため流れが速いとのこと。最近は行いがいいから天気はもちろん快晴です。
 島の北側からエントリー((あたりまえですが)。そこら辺りは潮の流れはなく、余裕を持って海の中でフワフワしていられます。
 毎年ケラマの初ダイブで驚くのはその透明度。辰の口とのあまりのギャップに、馴れるまでは水深の感覚がつかめません。
 島からの落ち込みに沿って南にゆっくり向かいます。徐々に深場に移動しますが、耳抜きがしづらくなっているので他の人よりはゆっくりのペースです。底近くでガイドのススムがゾウゲイロウミウシを見つけてくれました。このウミウシは、以前はケラマでも辰の口でもとこどき見られたのですが、ここ何年か見ていなかったのでちょっとうれしかったです。その水深を維持しつつなお進むと、キカモヨウ、ミゾレ、キスジカンテンなどの南方系ウミウシが見られました。これらも久しぶりなため、しっかりとカメラにおさめさせてもらいます。
 そうこうしているうち、ふと目を上げると、天敵のゴマモンガラがいました。巣作りの最中のようで、あまりこっちを気にしてはいないようです。刺激しないようにそおっと通過することにしました。
 それからリュウキュウイソバナのポイントまで行き、そこら辺りで向きを北に変えてクレバスの間を抜け、チョウチョウウオやイソギンポの仲間などを楽しみつつ、アンカリングしたところに戻り、船に上がりました。
 陸に上がった後は、もちろん海を眺めながらオリオンビールで乾杯です。至福のひとときでした。

2008年7月

20日(日)
天   候 はれ 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 23本目
潜水時間 82分 最大水深 24.1m
見たもの サツマカサゴ、オニオコゼ、コロダイ、マダイ、クロホシフエダイ、ヨコスジフエダイ、オキゴンベ、ヒメジ、アカヒメジ、オジサン、オキナヒメジ、チョウチョウウオ、ハタタテダイ、シマギンポ、ニジギンポ、オオガラスハゼ、イチモンジハゼ、オキナワベニハゼ、イソハゼの仲間、カマスの仲間ほか
・サラサエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、ゼブラガニ、ワタリガニの仲間、オウギガニの仲間、サンゴガニの仲間、等脚類の仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、イガグリウミウシ、シラヒメウミウシ、シロウミウシ、アオウミウシ、コモンウミウシ、ハナオトメウミウシ、ミノウミウシの仲間ほか
・スナダコ、マダコ、テンロクケボリ、トラフケボリダタカ、タカラガイの仲間、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、ヤナギウミエラ、キイロトゲトサカ、クダヤギの仲間ほか
ひ と こ と  台風7号は反れたけれど、その影響でうねりがあります。橘湾側はひどかったですが、辰の口は高島や伊王島などに守られているからそうでもありませんでした。なんとか潜れそうです。
 深場がわりと抜けているという情報をもらったので、アンカーの根に行ってみることにしました。しかし西口の入り口は波があり、エントリーが難しそうだったので、港から出入することにします。
 エントリーしたらひどく濁っており、バディを待つ間海底にじっとしていたら方向がわからなくなりそうでした。ともかく港から出ると、沖縄で見るヒメジの仲間が2尾目の前を泳いでいました。白っぽい体地色に黄橙色の縦じま、たぶんアカヒメジだろうと思います。証拠写真を撮ろうとしましたが、うねりがあるのと透明度が悪いためピントがあいません。このまま粘ることも考えましたが、エントリーしていきなり単独行動もいかがなものかと思い、帰り際にじっくりと撮ることにして、先に進みます。旗岩まで来ると、水が次第に抜けはじめます。しかし水温が低いところと高い部分が混じりあっていない感じで、ヒヤっとしたりモワっとしたりして変な感じでした。アンカーの根の終わりでは久しぶりにイガグリウミウシがいました。深場は透明度もよく、わりと気持ちよく潜れましたが、エアが少なくなってきたので戻ることにします。
 港外の砂地で小石をめくってみたら、小さいミノウミウシの仲間が交接をしているようでした。青紫色のミノと黄橙色の触角までは確認できましたが、細かい部分はわかりません。現像ができてからのお楽しみです。防波堤の外で、帰りにとっておいたアカヒメジを探しましたが、姿が見えません。この透明度じゃ目の前に現れない限りわからないので、次の楽しみにキープしておくこととし、探索をあっさりとあきらめて上がりました。
12日(土)
天   候 はれ 水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 22本目
潜水時間 85分 最大水深 20.0m
見たもの ・アオヤガラyg.、ゴンズイ、ミノカサゴ、サツマカサゴ、ハオコゼ、アジ、コロダイ、イシダイ、マダイ、イボダイ、キハッソク、ネズッポの仲間、フタホシニジギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・スジエビモドキ、サラサエビ、オドリカクレエビ、アシナガモエビモドキ、イトヒキヤドカリ、ヤドカリの仲間、イソカニダマシ、トウヨウコシオリエビ、コシオリエビの仲間、イッカクガニ、コノハガニ、マルガザミ、ゼブラガニ、オウギガニ、オウギガニの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、センヒメウミウシ、サガミイロウミウシ、シラヒメウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、キイロウミウシ、ハナオトメウミウシ、イボウミウシ、キイロイボウミウシほか
・マダコ、テンロクケボリガイ、ヒオウギガイ、イタヤガイ、アカヒトデ、エチゼンクラゲ、ゴカイの仲間ほか
ひ と こ と  このところずっと晴天が続いており、もちろん今日も晴れ。本格的な夏を迎えて土曜日だというのにダイバーの数も多かったです。
 橋脚工事の影響なのか、最近はずっと濁っているため、灯台一周にします。このコースなら万一はぐれても大丈夫だから。
 北口からエントリーします。しばらくするとイシダイの若魚が迎えに来て、しばらく帯同します。ダイバーを警戒するどころか親しげに近寄ってくるしまつです。これは、去年いた「ポチ」かその仲間ではないかと思います。「餌付け」の結果、大きくなってもダイバーに警戒心を抱かず、近寄ってくるのですね。今は安対協で禁止にしたので、たぶん餌付けをやっているところはないとは思いますが。
 その後キイロトゲトサカで小さなテンロクケボリを見たり、お花畑では夏定番のセンヒメウミウシやシラヒメウミウシを見ました。またその近くで小さなキイロウミウシが歩いているのを今シーズンはじめて見ました。小さいときはかわいいと思います。その後ゆっくりしようと思ったんだけど、工事の音が水中で響き渡って頭が痛くなってきたので、とっとと上がることにしました。いつもは岩の上などをダラダラと探索するのですが、今日はわりとサクっと通過します。しかし、旗岩付近でエチゼンクラゲ(ちいさいやつ)にイボダイがついているのに遭遇したので、しばらく止まって写真を撮ります。
 その後は割と素直に港内まで移動し、上がりました。エアがまだ残っていたので少しもったいなかった。
6日(日)
天   候 はれ 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 21本目
潜水時間 86分 最大水深 28.0m
見たもの タツノイトコ、ノコギリヨウジ、サツマカサゴ、ハオコゼyg.、コロダイ、クロダイ、マダイ、ハタタテダイ、シマギンポ、ニジギンポ、ギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、ニザダイの仲間yg.ほか
・サラサエビ、テナガカクレエビ、モエビの仲間、ソメンヤドカリ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、コノハガニ、ゼブラガニ、ベニイシガニ、オウギガニの仲間、サンゴガニの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、ミツイラメリウミウシ、フジナミウミウシ、サガミイロウミウシ、シラヒメウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、コモンウミウシ、アワシマオトメウミウシ、カメキオトメウミウシほか
・ヒメイカ、マダコ、メダカラ、タカラガイの仲間、イイジマフクロウニ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間、ヤナギウミエラ、キイロトゲトサカほか
ひ と こ と  久しぶりの晴れ。このところずっと雨かくもりが続いていたので、「晴れとはこういうものだったか」と思い出させてくれました。ちなみに、昨日は晴れたりくもったりでした。天気予報を見ると、今後一週間は晴れみたいです。もう梅雨明けなのか、という感じです。あまり早過ぎると、7月の終わり頃に集中豪雨がありはしないかなど、かえって気がかりになります。
 情報では浅場から深場まで、まんべんなく濁っているということで、どこに行っても同じみたいだったので、砂地からカキ殻に回り込んでみることにしました。
 エントリーしたら、一面に白っぽく濁っており、透明度2〜3mぐらいでしょうか。これは深場まで同じような感じでした。橋脚の工事の影響でしょうか。
 砂地のアンカーにはハタタテダイの子どもが9尾群れてました。ひょっとしたらムレハタタテダイかも?と思いましたが、どのみちわからないのでそれ以上考えるのはやめます。中には長い背びれが途中で切れて、オニハタタテダイみたいになったのもいました。透明度がよければ絵になるんだけどなあ、と思いました。また、あたりのミルには、タツノイトコがウジャウジャいます。流れもなかったので、ミルから離れ、砂地に降りてくつろいでいました。ずっと巻きついていると疲れるだろうからね。
 カキ殻に着いたら、深場の壁づたいに進みます。ノコギリヨウジのペアを見かけましたが、うち1尾は腹に卵を付着させていました。壁にはウミウシがちらほら。珍しいところではアワシマオトメウミウシですか。フジナミウミウシのチビも元気に歩いていました。壁の上にいたイイジマフクロウニには、大きなゼブラガニがペアでいました。宿主の大きさは、このカニの大きさと因果関係があるのでしょうか。関係ないかな。
 その後は西口に戻り、浅場でシマギンポをアップで写したりした後、おとなしく上がりました。

2008年6月

22日(日)
天   候 くもり 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 20本目
潜水時間 83分 最大水深 24.1m
見たもの ・ダイナンウミヘビ、タツノイトコ、アオヤガラyg.、オニカサゴ、サツマカサゴ、ハオコゼ、オニオコゼ、コロダイ、クロダイ、マダイ、ニジギンポ、イソギンポの仲間、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、アカエイほか
・サラサエビ、オドリカクレエビ、テブクロイトヒキヤドカリ、イシダタミヤドカリ、、トウヨウコシオリエビ、コシオリエビの仲間、ゼブラガニ、ベニイシガニ、ワタリガニの仲間、オウギガニ、オウギガニの仲間ほか
・スイートジェリーミドリガイ、ヒラミルミドリガイ、クリヤイロウミウシ、サガミイロウミウシ、アラリウミウシ、コモンウミウシ、シラヒメウミウシ、シラユキウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・ヒメイカ、スナダコ、タカラガイの仲間、ロウイロカゴメイトカゲ、ゴカイの仲間ほか
ひ と こ と  今日は久しぶりに唐比に行ったのだけれど、現地に着いたら波が高かったので、そこから一時間ちょっと車を走らせて辰の口で潜ることにしました。
 港内には先日来の悪天候のために流されてきたゴミがたくさん浮いています。これが流れ藻なら何かいる可能性があるのだけれど、木ぎれとか葉っぱとかじゃあね。
 カキ殻の根に向かうことにしましたが、上記のゴミのため港から出るプランは却下し、西口からエントリーしました。砂地は、それほど透明度が悪いということはなく、むしろ「中の上」ぐらいの感じです。成長したミルには、タツノイトコがけっこうついています。同じくミルについているヒメイカは、何か獲物を口にくわえているところでした。
 カキ殻の根の深いところの壁に沿ってアンカーの根方向に進みます。ヤギやトサカの仲間が色とりどりできれいです。そんななか、イロウミウシの仲間がちらほら見えます。数は春に比べれば少ないものの、多くの種類を見ることができました。特にクリヤイロウミウシは久しぶりでした。またスイートジェリーミドリガイが移動しているところに遭遇しました。今までは、岩にじっとはりついているところしか見たことがなく、移動中の光景ははじめてでしたが、けっこう速かったので感心したところです。
 そこからはダラダラと砂地を上り、港方向へ向かいましたが、浅場まで来ると波を感じるようになり、写真を撮るのがけっこうたいへんでした。港に入ると味噌汁の中を泳いでいるようでほとんど視界がきかなくなり、港内で遊ぶのはあきらめて上がってしまいました。なお昨日の失敗にかんがみ、ポリタンにはお湯を入れてきたので、今日は快適でしたよ。
21日(土)
天   候 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 19本目
潜水時間 69分 最大水深 22.5m
見たもの アオヤガラyg.、タツノイトコ、サツマカサゴ、コロダイ、クロダイ、マダイ、イシダイ、ニジギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、トビエイ.ほか
・サラサエビ、テナガカクレエビ、ソメンヤドカリ、イシダタミヤドカリ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、コノハガニ、ゼブラガニ、ベニイシガニ、オウギガニの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、フジナミウミウシ、サガミイロウミウシ、シラヒメウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・ヒメイカ、スナダコ、メダカラ、タカラガイの仲間、ヤツデスナヒトデ、クモヒトデの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  朝から本降りになったり小降りになったりと時間によってまちまちでしたが、おおむね一日中雨。まあ中止してもよかったのですが、先週も行ってないので行っちゃいました。
 ウエットの尻のところが破けており、そこから水がドカっと流れ込んで寒かったので、修理に出していたのが仕上がってきたので、今日はそのテストも兼ねています。見た目はいい出来具合です。
 西側は濁っているとのことで、灯台側の外周を回ることにしました。エントリーしたら、すぐにアオヤガラの子供が3尾ホバリングしています。先々週見たものよりも大きいようです。そこから砂地を進みましたが、ミルにはタツノイトコがくっついています。今が旬ですね。さらに進むとトビエイがこっちに向かってくるのが見えました。トビエイの泳ぐ姿は、いつ見てもかっこいいと感じます。そこからキサンゴの根に向かい、壁に沿って進みます。スズメダイが産卵の準備で大忙しです。色もきれいになってますね。ヤドカリ類ではイシダタミヤドカリとかソメンヤドカリなど、けっこう大型のやつが目につきました。ウミウシ類ではフジナミウミウシやシラヒメウミウシなど、夏の到来を感じさせるものがいました。海の中でも季節が移っていることを感じさせてくれました。
 そこからは割れ岩に上り、西口へ向かいましたが、そこらあたりからは伊王島大橋の橋脚の工事の音がうるさいのと波がでてきたのとで集中力を欠いてしまい、とっととイグジットしました。
 上がったら雨で、ポリタンに入れてきた水をかぶったら寒くてたまりませんでした。
8日(日)
天   候 小雨 水   温 21℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 18本目
潜水時間 73分 最大水深 25.0m
見たもの ・アオヤガラyg.、サツマカサゴ、コロダイ、ヘダイ、クロダイ、マダイ、イシダイ、カゴカキダイyg.、シマギンポ、ニジギンポ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、マトウダイ、カマスの仲間yg.ほか
・サラサエビ、トガリツノモエビ、テナガカクレエビ、ツノヤドカリの仲間、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、イソカニダマシ、アケウス、コノハガニ、ゼブラガニ、ベニイシガニ、トガリオウギガニ、オウギガニの仲間ほか
・キヌハダウミウシ、ミヤコウミウシ、フジイロウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシほか
・コウイカの仲間、マダコ、タカラガイの仲間、ウミウサギガイの仲間、二枚貝の仲間、ヤツデスナヒトデ、クモヒトデの仲間、イワホリイソギンチャクの仲間、ヒモムシの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  朝から雨がぱらついていて、どうかなと思ったので師匠に電話したら「行く」とのこと。どうせウェットだからいいや、と思い現地に向かいました。
 アンカーの根の取り付き付近は”ものすごく濁っていた”ということをチャネルダイブの皆さんに教えてもらったので、灯台一周(深いところ)にしました。
 カゴカキダイの子どもや頭部が体長の半分ぐらいある不恰好なカマスの子どもがホンダワラに隠れているのを眺めながら水面移動をしました。
 エントリー後、すぐにミルについているアオヤガラの子どもを見つけました。本人はミルに擬態しているつもりだったようです。浅場では、ラッパウニについたゼブラガニがやたら目につきます。産卵行動の時期なのでしょうか。それからヤツデスナヒトデも3個体ほど続けざまに見ました。いずれもトガリマルガザミはついていませんでしたが、うち1つはブンブクチャガマの仲間を喰っているところでした。
 キサンゴの根に向かいます。暗かったし透明度は悪かったしで、あまりおもしろいものを見ることはできませんでしたが、根の終わりでイワホリイソギンチャクの仲間を見たのが記憶に残っていますね。そこから割れ岩方向に向かいましたが、途中砂地から伸びているミルに、同じ色をしたカワハギみたいなのがおり、近づくとスーっと移動します。別にカワハギは撮る気はないので後ろ姿をボンヤリと眺めていたところ、どこか違います。何秒かしてマトウダイの子どもだということに気づき、ゆっくりと近づいていきました。割れ岩付近であまり動かなくなったので、じっくりと写真を撮らせてもらいました。腹ビレが長くてかわいかったです。
 寒かったため少しでも水温の高いところに行こうと思い西口まで浅場を進みましたが、水温はあまり変わらずガッカリしました。浅場で石をめくってもあまりおもしろいものはいなく、かつ寒いままだったので、エアはもうちょっと残っていましたがとっととイグジットしてしまいました。
1日(日)
天   候 くもり 水   温 20℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 17本目
潜水時間 85分 最大水深 28.5m
見たもの ・オニカサゴ、サツマカサゴ、キンチャクダイ、タテジマフエダイ、イシダイ、コロダイ、メジナ、アジ、イサキ、ヨメヒメジ、ニジギンポ、シマギンポ、ネズッポの仲間、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、ガンガゼカクレエビ、ソメンヤドカリ、イシダタミヤドカリ、ヤドカリの仲間、トウヨウコシオリエビ、コシオリエビの仲間、コノハガニ、トガリヒヅメガニ、オウギガニほか
・スイートジェリーミドリガイ、ミツイラメリウミウシ、コモンウミウシ、アラリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、サラサウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・メダカラ、タカラガイの仲間、イナヅママメアゲマキ、ミノガイの仲間、イイジマフクロウニ、ヤツデスナヒトデ、イトマキヒトデの仲間、ミズクラゲほか
ひ と こ と  太陽光がさしてはいたものの、上空には薄い雲がかかっているようで、いわば中途半端な晴れといったところでしょうか。梅雨入りが近いのでしょうね。
 いよいよ今日からウエットです。寒くなければいいけど。
 今日も濁っているとのことでしたが、灯台一周も飽きてきたのでアラの巣に向かいました。情報どおり、浅場からすでに濁っていて、最短距離まで近づかなければ生きものがうまく撮れない感じです。2の段の終わりにあるちょっとした壁に、小さなスイートジェリーミドリガイがいました。これまで年1回程度しか見る機会がなかったのに、今年はすでに3回目です。といっても大量に発生しているわけではなく、たぶんボクがそのウミウシのいそうな場所(つまり壁)を移動しているということでしょう。そこからアラの巣に向かうことにしましたが、深場も濁っていて視界がききません。アラの巣付近では、大きなコロダイが何尾も集まっています。またメジナの群れもゆっくりと目の前を横切っていきます。壁にはときおりイイジマフクロウニが張り付いていますが、エビカニの仲間はついていません。よそではカクレエビの仲間が記録されていますけれども、辰の口では、ゼブラガニがついていたのを一度見たきりです。こっちにはそのエビはいないのかな?
 戻る途中、アラリウミウシを3個体ほど見ました。今年は去年より多いみたいです。その代わり、コモンウミウシは1個体しか見ませんでした。年によって個体数が変わるようで、興味深いところです。上がる直前、西口のホンダワラの群落にタツノオトシゴなどのおもしろい生きものがいないか探してみましたけれども、よくわからない小さなヤドカリ以外、あまりパッとしたものはなかったので、イグジットしました。次はカキ殻あたりの深いところを狙ってみたいと思っています。
 やっぱりウェットはすこし寒かったけど、自由でいいね。もうドライには戻れませんよ。

ログ最新版へ戻る