2009年7月

27日(月)
天   候 くもり/はれ 水   温 26〜28℃
場   所 ケラマ・@タートルタウン、A北浜、B東牛
今年の通算 39〜41本目
潜水時間 @48分、A47分、B70分 最大水深 @17.6m、A25.6m、B16.4m
見たもの ・ウツボの仲間、ネッタイミノカサゴ、アザハタ、チョウチョウコショウダイ、ヨスジフエダイ、ハマフエフキ、ヒラアジの仲間、アカヒメジ、テンスの仲間、スカシテンジクダイ、キンメモドキ、タテジマキンチャクダイ、スミレヤッコ、シテンヤッコ、ニシキヤッコ、ニシキテグリ、ミヤケテグリ、ヒメダテハゼ、ベンケイハゼ、クロユリハゼの仲間、ゴマモンガラほか
・ホシナシイソギンチャクエビ、ナデシコカクレエビ、カクレエビの仲間、ホワイトソックス、アカシマシラヒゲエビ、バイオレットボクサーシュリンプ、オトヒメエビ、コシオリエビの仲間、ショウグンエビ、ワタリガニの仲間ほか
・クロボウズ、ヒオドシユビウミウシ、コイボウミウシほか
・タイマイ、ウミヘビ、ワモンダコほか
ひ と こ と  前日の興奮から一夜明けた1本めはタートルタウン。今回、カメは2度も見たので「もういいや」という感じだったのですが、とりあえず付いていきます。前日に引き続きボンヤリとしています。いつものとこからエントリーし、いくつかの根を回りながらカメを探します。このポイントで毎年見かける宿敵ゴマモンガラは、今回は遠目に見えただけで、こっちに向かってくる気配はなかったので、ちょっと安心しました。お目当てのカメは、アオウミガメは見られず、タイマイの小さいのばかりでした。今回見たのがタイマイでよかった、という程度ですかね。それよりも気になったのはスミレヤッコ。いいカットを撮ろうとけっこう粘ったのだけど、結局一枚も撮れませんでした。来年以降の課題にしておきます。
 2本めは北浜。やっぱり1度は潜っておかなくちゃ。船の上でフィルムを交換しましたが、波がなかったので楽にできました。エントリー後、アザハタの根に向かいます。途中の砂地ではテンスの仲間などを眺めながら進みます。アザハタの根に着くと、アザハタは根から離れて近くの砂地で休んでいます。何かあったのでしょうか。そのおかげというわけでもないんだけど、こころおきなく穴の中を覗くことができました。バイオレットボクサーシュリンプは穴の入り口近くまで出てきていたので、よく見えました。そのほか、ショウグンエビ、ホワイトソックスも健在でした。浅場に戻る途中で2つほどの根を探索しました。スズメダイの攻撃は去年ほどではなかったものの、全体的に根が荒れてきているような感じがしました。オーバーユースかオニヒトデか原因はわかるはずもありませんけれども、そのうち再びクローズということにならなければいいのですが。
 3本めは、久しぶりに東牛にいきました。あわよくばニシキテグリでも見られればという魂胆ですが、まあ見られなくてもしばらくそこら辺には潜ってないし、エダサンゴの上をのんびり漂うのも悪くないなと思ったわけですね。エントリーしたあたりのミドリイシは荒れてました。しかし、その先に見えるエダサンゴの群落は健在です。正確にいえば所どころ傷んだ場所がありますが、全体として群落の体を保っているというところでしょうか。ゆっくりと移動を続けると、チラっとニシキテグリの姿が見えました。しばらく待ってみましたが、出てくる気配がなかったので、再び移動を開始します。その途中チョウチョウコショウダイの幼魚を見つけましたが、サンゴの枝の間から出てこず、写真は断念しました。エダサンゴの上には、アカヒメジやヨスジフエダイなどの群れが浮かんでおり、穏やかな風景に見えます。来たコースを引き返す途中、ガイドのエリィがニシキテグリを見つけてくれました。しばらく待つと、今度は少しだけ姿を見せてくれたので、いちおうの写真を撮ることができました。もうちょっとでエダサンゴの群落も終わるというところまで戻ったら、ニシキテグリを2個体見つけました。今度は自力です。しばらくしたら全身を現してくれました。写真を撮るのも忘れ、しばらく見入ってしまいました。きれいでかわいかった。ふと我に返り、あわててシャッターを押しましたが、ちゃんと写ってるかどうか。帰りは船で阿室と座間味との間の浅い水路を通りましたが、潮流が速く、しばらく船が進まなかったほどです。
 近年になく充実したケラマ遠征は、これにて終了です。
26日(日)
天   候 はれ 水   温 27〜28℃
場   所 ケラマ・@アダン下、A新田、Bイジャカジャ
今年の通算 36〜38本目
潜水時間 @51分、A61分、B59分 最大水深 @17.0m、A12.2m、B8.2m
見たもの ・マンタ、ウツボの仲間、アオヤガラ、セムシカサゴ、カスリフサカサゴ、ハダカハオコゼ、ノコギリダイ、トゲチョウチョウウオ、フエフキダイの仲間、コショウダイの仲間、タテジマキンチャクダイ、ニシキヤッコ、スカシテンジクダイ、キンメモドキ、ミヤケテグリyg.、イシガキカエルウオ、インドカエルウオ、イソギンポの仲間、イロワケガラスハゼ、クロユリハゼの仲間、イソハゼの仲間、シマハギほか
・スザクサラサエビ、ソリハシコモンエビ、アカホシカクレエビ、オシャレカクレエビ、テナガカクレエビ、カメンカクレエビ、エンマカクレエビ、アカシマシラヒゲエビ、オトヒメエビ、アオボシヤドカリ、カンザシヤドカリほか
・アワツブガイの仲間?、シラナミイロウミウシほか
・アオウミガメ、ウミヘビ、ワモンダコ、コウイカの仲間、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  1本めはアダン下。エントリー直後、小さな動くものが目の前に漂ってきます。小さなヒラムシが泳いでいるところでした。しばらく見ていると、上下逆さまに着底しました。観客に見られて緊張したのかな。こぼれ根伝いに砂地を降ります。何種類かのウツボの仲間やきれいなハダカハオコゼ、ミヤケテグリの子どもがいました。何か小さいものをみていたとき、ガイドのエリィが叫ぶので顔を上げると、アオウミガメがそばを泳いでいきました。このポイントでウミガメを見たのははじめてです。上がる前、ウミヘビが近づいてきたので、逃げたい気持ちをグッと押さえて1枚だけ写真を正面から撮りました。自分としてはギリギリまで我慢したつもりだったのですが、周りから見るとまだ距離があったみたいです。ヘビは苦手なんだからしょうがないです。しばらく浅場で遊んでから上がりましたが、昨日の疲れもあり、なんだか全体的にボンヤリしたダイビングでした。
 2本めは新田。途中すごいうねりの入ったところを進み、もう少しで酔うところでした。危ないあぶない。ボクは洞窟はあまり好きじゃないので、エントリー後、ひとりでエントリーした辺りをウロつきます。小さな根には小さな穴がたくさん開いており、インドカエルウオをはじめとするイソギンポの仲間やカンザシヤドカリ、通称「おっさんの手」と呼ばれている甲殻類などがいました。海底の砂の上に敷きつめられている丸い石をめくると、コウイカの仲間の卵が産み付けられており、刺激を受けたのか次々にイカの赤ちゃんがハッチアウトしていきました。小さなスミを吐きながら懸命に上に登っていく姿を見て、がんばってほしいと思いました。そのほか、アオボシヤドカリやアワツブガイの仲間と思えるウミウシの仲間などを見て、船に戻りました。
 3本めはとりあえずマンタ探しに儀名方面へ向かいます。行くとイジャカジャ付近に何艘かダイビングボートがおり、スキンダイビングしている姿も見られます。どうやらいるようです。船上からヒレも見えました。マンタを見るのは5年ぶりで、心が躍ります。とりあえずボクらもスキンでその姿を確認しました。大きいです。いったん船に上がり、タンクを装着して潜り、イジャカジャの湾内で待ち受けます。間もなく大きな姿が現れました。ゆっくりと湾内に入ってこようとしますが、スキンダイバーが水面で興奮してバシャバシャやっていて、なかなか入ってきません。ちょっとムっとしましたが、やがてスキンダイバーもいなくなり、マンタ君が湾内にやってきました。プランクトンを捕食してるのでしょうか、湾内をゆっくりとグルグルしだします。しかしそのとき、何台かカメラを下げたダイバーが湾の真ん中に陣取って写真を撮り始めました。邪魔です。ほかのダイバーはマンタの邪魔にならないよう壁に沿ってじっと見守っているのに、自分だけいちばんいいポジションをキープしています。ちなみに、他の近づこうとしたダイバーはガイドに引き戻されていました。それでもマンタ君はけっこう近くまで寄ってきてくれたので、バシバシ写真を撮りました。間もなく2尾めが現れます。そいつは連続でバック転を決めてくれます。が、さっきのダイバーが邪魔です。それでも写真は撮りましたよ。こっちは壁から離れなかったのでちょっと遠かったけど。途中ボクは集中力が続かず、マンタを見ているのに飽きたので足元に目を向けるとヒメコモンウミウシが歩いていたので、その写真を撮ったりしていました。そうこうするうち、ボクらのチームは壁に沿ってもうちょっと近くまで移動しました。いつの間にかマンタは3尾になってます。しかし、その頃にはすでにフィルムを使い切っていたので、ただ眺めているだけでしたが。聞けば、最終的には4尾になったとのことでした。みんなの興奮もおさまったということで、みんな笑顔で船に戻りました。以上イジャカジャの現場からお伝えしました。
 その夜の「ゆんたく」は当然ながら盛り上がりましたよ。
 今になっても思うけど、湾の真ん中に陣取って写真を撮っていたダイバーは、いかがなものかと思う。カメラを何台かぶら下げていたので、ハイアマチュアかプロのダイバーと思われるけど、それならばなおさらのこと、他のダイバーに対する配慮が欲しかったですね。まあそういう人を野放しにしているガイドもいかがなものかと思いますが。
25日(土)
天   候 はれ 水   温 26〜28℃
場   所 ケラマ・@儀名、A嘉比ビーチ前、Bブツブツサンゴ、C慶留間東
今年の通算 32〜35本目
潜水時間 @74分、A52分、B61分、
C56分
最大水深 @13.7m、A17.0m、B17.0m、C12.2m
見たもの チンアナゴ、ネッタイミノカサゴ、トゲチョウチョウウオ、アケボノチョウチョウウオ、イロブダイyg.、タテジマキンチャクダイ、ニシキヤッコ、タカサゴ、カクレクマノミ、コウワンテグリyg.、リュウグウベラギンポ、イシガキカエルウオ、インドカエルウオ、オドリハゼ、ヒメダテハゼ、ヒレナガネジリンボウ、ヤシャハゼ、ツバメウオ、ツノダシ、リュウキュウハタンポ、ウシノシタの仲間yg.、モンガラカワハギ、ヒトヅラハリセンボンほか
・ゴシキエビ、クルマエビの仲間、ヒボタンサラサエビ、スザクサラサエビ、ウミシダヤドリエビ、オシャレカクレエビ、エンマカクレエビ、カメンカクレエビ、ヒトデヤドリエビ、フシウデサンゴモエビ、テッポウエビの仲間、オイランヤドカリ、ソメンヤドカリ、ショウグンエビ、ミナミトゲアシガニ、モンハナシャコほか
・クロヘリシロツバメガイ、キスジカンテンウミウシ、イシガキリュウグウウミウシ、クロスジリュウグウウミウシ、ヒオドシユビウミウシ、イロウミウシの仲間、ツノキイボウミウシ、コイボウミウシ、イボウミウシの仲間、オトメウミウシの仲間、ミノウミウシの仲間ほか
・ワモンダコ、ミミイカの仲間、タカラガイの仲間、ヒメシャコガイ、シャコガイ、ユキミノガイの仲間、ジャノメナマコ、バイカナマコ、ヒラムシの仲間ほか
ひ と こ と  1本めは儀名へ。あまり動かずまったりと潜ります。エントリー直後、ゴシキエビが穴から顔を覗かせていました。砂地のがれきをめくったら、真っ白なミノウミウシの仲間がいました。またその近くのこぼれ根には、オドリハゼがいました。わりと近寄らせてくれましたよ。別の根のつきあたりでサンゴのがれきをめくったら、コウワンテグリの子どもがいました。久しぶりに見たいと思っていたのでうれしかったです。欲をいえばもう少しムチムチしたのがよかったですが。その後、ミナミトゲアシガニやクロヘリシロツバメガイという、いつか見たいと思っていたものを見て、船に上がりました。
 2本めは嘉比ビーチ前。ダイビングボートがけっこう停まってます。浅場でアンカリングし、砂のスロープを駆け下ります。途中カクレクマノミがいたので、記念に一枚写します。ブームのときは密漁が流行ったらしいけど、最近はどうなんでしょうか。スロープを下りた辺りには、ヤシャハゼやヒレナガネジリンボウがいました。ダイバーに慣れているのか、かなり近寄っても逃げません。写真は撮りやすいのですが、近寄るときの駆け引きが物足りなかった(笑)。もうちょっと深いところには、チンアナゴがたくさん顔を覗かせていましたが、これは見るだけにして浅場へ戻ります。アンカリングした周辺で石めくりして遊びたかったのですが、餌付けされてるみたいな魚が寄ってきてウザかったのと、石をめくるとすぐにベラの仲間がやってきて邪魔をするので、あきらめて早めに上がりました。
 3本めはブツブツサンゴ。ブイがとれなかったので、いつもと違うところからエントリーします。ポイント名の由来であるコモンシコロサンゴ付近には、大きなシャコガイが転がっています。もう何年もここにあるみたいだけど、去年までよりはちょっと深場にありました。そのサンゴの上を通過し、浅場に向かいます。途中ガレキの下からイシガキリュウグウウミウシ見つけました。そんなに大きな個体ではありませんでした。浅場のミドリイシの群落は、これまでの白化やオニヒトデの食害で、だいぶ荒れていて、今は再生中みたいな感じでした。今年はオニヒトデは少ないとのことなので、サンゴたちには頑張ってほしいところです。そこにモンハナシャコがいて、はじめは巣穴に引っ込んでいましたが、しばらくすると巣穴から出て、近寄ってくるベラの仲間を威嚇していました。
 4本めはナイト。いつもの慶留間東です。1日で4本も潜るのはかなり久しぶりで、体力的にちょっと不安がありましたが、前夜、宝生のおじさんに「行くか?」と聞かれ、反射的に「行く」と言った手前、しょうがありません。エントリーすると、岩の表面には腐りかけた海藻がびっしりついています。あとで聞けば、台風も来てないのでそのままになってるとのこと。それはさておき、あちこちにゴシキエビがうろついています。逃げるどころか、逆にこっちに向かってくるヤツもいます。その他サラサエビの仲間など、相変わらずここはエビの仲間が多いです。底近くの岩の上には、ミミイカの仲間がいました。今年はわりと簡単に見つけられました。小さくてかわいらしいし、ライトを当てるとメタリックグリーンに輝いて、とてもきれいです。その近くの砂の上には、ウシノシタの仲間の幼魚がいました。その後根の上できれいなミノウミウシの仲間などを見て、上がりました。疲れたけど、おもしろい一日でした。
24日(金)
天   候 はれ 水   温 26℃
場   所 ケラマ・前の海
今年の通算 31本目
潜水時間 52分 最大水深 19.8m
見たもの ・エイの仲間、チンアナゴの仲間、オニダルマオコゼ、コバンザメ、テンス、ヨスジフエダイ、ハマフエフキ、スカシテンジクダイ、アオスジテンジクダイ、クマザサハナムロ、スズメダイの仲間いろいろ、オトメハゼ、ハタタテシノビハゼ、ツノダシ、イシガキフグ、サザナミフグほか
・スザクサラサエビ、オシャレカクレエビ、ワタリガニの仲間ほか
・ミゾレウミウシ、イボウミウシの仲間ほか
・アオウミガメほか
ひ と こ と  泊港からのクイーンはけっこう揺れていて、気分が悪くなった人もいたそうですが、ボクは泊港を出てすぐ熟睡してしまったので、まったくわかりませんでした(笑)
 さて到着してすぐのダイビングは、てっとりばやく前の海です。天気はいいのですが風が強く、波があって外のポイントは難しそうです。
 エントリーしてまず気づいたのは、海水温が例年より低いみたいということ。海面は波がありますがうねりはなく、意外と楽だということです。
 アンカリングしたポイントから砂地沿いにいくつかあり根を回ります。いつものことですが、このポイントは小さな魚が多く、目を奪われてしまいます。その中でも、スカシテンジクダイの数は近年になく多いようでした。また砂地には、チンアナゴの黒いものがいました。これがシンジュアナゴというものかと一瞬思いましたが、特に目立った斑点などはなかったので、チンアナゴの子どもかもね。上に砲弾が落ちている根では、アオスジテンジクダイがマウスブリーディングをしていました。戻る途中の小さな根では、アオウミガメが寝ていました。
 というわけで、ケラマでの1本めは無事終了。風は次第に収まってくるだろうということで、明日以降に期待が持てそうです。
12日(日)
天   候 はれ 水   温 24℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 30本目
潜水時間 96分 最大水深 22.2m
見たもの キビナゴ、イワシの仲間、カエルアンコウ、ミノカサゴ、サツマカサゴ、アジ、マダイ、ヘダイ、コロダイ、シロギス、キンチャクダイ、カゴカキダイ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、ニラミギンポ、マダラギンポ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、アミメハギほか
・イソスジエビ、テナガカクレエビ、カザリイソギンチャクエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、アカイシガニ、イシガニの仲間ほか
・ミツイラメリウミウシ、キイボキヌハダウミウシ、リュウモンイロウミウシ、シラヒメウミウシ、サガミイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、コモンウミウシ、キイロイボウミウシ、ムラサキミノウミウシほか
・オオアカヒトデ、ヤツデスナヒトデ、イソギンチャクの仲間ほか
ひ と こ と  昨日は一時的な豪雨で、しかも雷まで鳴りました。梅雨明け間近という感じもしますが、もう一回ぐらい前線が下りてきて大雨になるかもね。動物的勘です(笑)ともあれ今日は梅雨も中休みといった感じで、朝方は曇っていましたが次第に晴れてきました。
 流れ藻が漂着してるかもと少し期待して行きましたけれども、全然でした。期待はずれです。
 さて今日も灯台一周です。北口からエントリーします。北口の転石の上のクマノミのいるあたりでもマキガイとかガンガゼを砕いて餌付けした痕が残っています。いきなりガックリです。転石帯を越えてオーバーハングへ向かう途中で上を見ると、スズメダイやキビナゴが群れていました。太陽をバックにして、とてもきれいです。オーバーハングにはコロダイやイラがけっこう休んでいました。彼らはここで本当は何をしているのか、謎のひとつです。割れ岩では、ふたたびガンガゼを砕いて餌付けをした痕がありました。そのせいかキンチャクダイやオキゴンベが近寄ってきて、逃げません。いったいどのチームがやっているのか。商売だからやめろとは言わないけれど、あんまりでしょう。何らかのルールづくりの必要性を痛感しました。それにしても、いろんな指導団体があるけれど、その団体は餌付けを容認しているのかどうか。そのうち確かめてみるつもりです。
 次はお花畑へむかいます。さすがにカグヤヒメウミウシはいなかったけど(結局2週間以上いたことになる)、キイボキヌハダウミウシを久しぶりに見ました。そこから砂地を西口に向かいましたが、途中の捨てロープの下に初見のヤドカリの仲間がいました。ついでに砂地のミルにタツノイトコがいないか探してみましたが、見つけられませんでした。去年まではたくさんいたんだけど、今年は結局見なかったような・・・。
 西口の柴漬けに、小さなカエルアンコウがいました。情報では2個体とのことでしたが、1個体しか現れませんでした。木の枝を持ち上げてみればたぶん見つかったんだろうけどね。もうそこまでしなくていいです。これまでいたデカイやつはどうしたのかと思ったら、ちょっと離れた岩場に2個体で仲良く佇んでました。そこから港へ向かう途中の砂地で、小さな石の下にムラサキミノウミウシがいたり、港入り口に大きなシロギスがいたり、それなりに楽しんだ後、港から上がりました。船の下にはカゴカキダイの幼魚などけっこうおもしろそうな小魚がいたのですが、フィルムが終わっていたのでスルーです(笑)
5日(日)
天   候 くもり/雨 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 28,29本目
潜水時間 @74分、A86分 最大水深 @24.1m、A24.4m
見たもの ・キビナゴ、ヨウジウオ、イシヨウジ、アオヤガラ、カエルアンコウ、ワニゴチ、コチ、サツマカサゴ、オニカサゴ、オニオコゼ、ハタタテダイ、キンチャクダイ、マダイ、クロダイ、メジナ、キハッソク、コロダイ、カンパチ、シマギンポ、マダラギンポ、イチモンジハゼ、オキナワベニハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、ガンガゼカクレエビ、オドリカクレエビ、テナガカクレエビ、カザリイソギンチャクエビ、ツノモエビの仲間、イシダタミヤドカリ、ヤマトホンヤドカリ、ホンヤドカリの仲間、ケブカヒメヨコバサミ、ブチヒメヨコバサミ、アカイシガニ、ゼブラガニ、オウギガニ、トガリオウギガニ、オウギガニの仲間、イワガニの仲間ほか
・アマクサウミウシの仲間、カグヤヒメウミウシ、クリヤイロウミウシ、リュウモンイロウミウシ、フジナミウミウシ、イガグリウミウシ、ニセイガグリウミウシ、シラユキウミウシ、シラヒメウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・アオリイカ、イナヅママメアゲマキガイ、ユキミノガイの仲間、ヒオウギガイ、ハボウキガイの仲間、アカヒトデ、アカオニナマコ、ヤナギウミエラほか
ひ と こ と  今日は昼から辰の口の海岸清掃とのことだったので、午前中に1本潜り、気分が乗ったら清掃後にもう1本という算段で、早めに家を出ました。
 辰の口に着いたら、もうショップの人たちが来ていてテントを張ってます。自分としては随分早くに着いたつもりだったのに、世間の常識ではまだ遅いぐらいなんだね。
 1本めは軽く灯台一周。いつものように北口から入ります。若干の流れはあったけれど、流れに身を任せてゆっくり進むことができるのでものすごく楽です。オーバーハング手前では、大きなアオリイカがイワシの群れを襲ってました。割れ岩付近ではリュウモンイロウミウシがいました。お花畑付近のこぼれ根には、クリヤイロウミウシが3〜4個体いました。まだいるんだとちょっと驚きでした。でもミツイラメリウミウシもまだいるもんね。それから、例の場所にはカグヤヒメウミウシがまだいます。さすがに今日は証拠写真1枚しか撮りません(笑)その近くに壁には、アマクサウミウシの仲間らしきものが貼り付いていました。その後は西口手前でカンパチに取り囲まれたり、波で揺れる中ヤドカリの仲間の写真を撮ったりし、西口から上がりました。
 上がったら小雨がパラついていたので、掃除が終わったら帰ろうかなと思っていたら、海のグルッペさんが来ていたので、2本めに行くことにしました。
 伊王島方面の砂泥地にアカタチでも探しに行こうということで、港外からエントリーし、砂地を進みます。ミルにツノモエビの小さなのが付いていました。またアンカーではハタタテダイの幼魚が5個体ほど見られました。個体によって背びれの成長度合いが違ったのでおもしろかったです。砂地のスロープを下りていき、平坦になったところでアカタチを探しましたが見つけることができず、かつ飽いたのでカキ殻に向かいました。あいかわらずこらえ性のないボクです。根に着くなり、ヨウジウオが砂の上に転がっているのが目に入ってきました。久しぶりです。根をぐるっと一周しましたが、いうまでもなく砂地より格段ににぎやかです。なんかホッとしてダラダラと過ごしてしいたところ、エアが残り少なくなってきたので戻ることにしました。西口の柴づけには、カエルアンコウが1個体しかいませんでした。先週はペアでいたのに。あとは透明度の悪い中、減圧のため3mぐらいをキープし、港から上がりました。上がったらけっこう雨が降っていたので寒かったです。
 次は1本でいいみたい。2本だと集中力が続かなくて(笑)
4日(土)
天   候 はれ 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 27本目
潜水時間 66分 最大水深 19.2m
見たもの キビナゴ、イワシの仲間、ミノカサゴ、サツマカサゴ、アジ、カンパチ、マダイ、コロダイ、キハッソク、キンチャクダイ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、ヤマドリ、カエルウオ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、オキナワハゼの仲間、ハリセンボンほか
・イソスジエビ、テナガカクレエビ、カザリイソギンチャクエビ、ヤドカリの仲間、コシオリエビの仲間、アカイシガニ、イシガニの仲間ほか
・ドーリス科の仲間、アオウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、コイボウミウシほか
・アオリイカ、ヤツデスナヒトデ、ヒトデの仲間、ナマコの仲間、イソギンチャクの仲間ほか
ひ と こ と  久々の好天、気分良く辰の口に向かいましたが、なぜか長崎市内で車が混んでいて、ちょっとイライラしました。けど天気が良いので許してあげます。
 今日は1本。ちょっと疲れているので体力を使わないように東口から入ります。こっちは生きものが少ないので、ふだんはあまり行かないんだけど、なにしろ楽なので(笑)
 ちょっとだけ水面移動してエントリーしたところでひっくり返した石の下にドーリス科の仲間が2個体いました。イソウミウシかも、と思ったけど、ここら辺の仲間は難しくて・・・。途中の砂地では、カンパチの群れが現れました。まだ小さいけど、偉そうにボクの周囲をグルグルと2〜3回回った後、去っていきました。また、以前チビイザリンを見つけた網の切れ端を確認しましたが、やはりいませんでしたよ。そのまま砂地を進むと、荒れた感じの根に着きます。その根をぐるっと回ってみましたが、ハクセンアカホシはいませんでした。ただ、低い壁にはオキナワベニハゼやイチモンジハゼ、穴の中にはオキナワハゼの仲間などがたくさんいました。そこから沖に向かって進んでたら、砂の上にポツンとヤマドリがいるのが見えました。近寄ったところメスのようです。オスはいないかと近くを探しましたが、見つけられませんでした。
 あとはダラダラとした根をグルっと回り、戻ることにしました。その途中では、再びカンパチの群れに取り囲まれました。また浅場でおもしろい小物がいないか探してみましたが、いませんでした。

2009年6月

28日(日)
天   候 くもり/雨 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 26本目
潜水時間 90分 最大水深 22.5m
見たもの ・カエルアンコウ、サツマカサゴ、オニカサゴ、キンチャクダイ、マダイ、ヘダイ、クロダイ、メジナ、キハッソク、コロダイ、ハナビヌメリ、ギンポ、シマギンポ、マダラギンポ、イチモンジハゼ、オキナワベニハゼ、イソハゼの仲間ほか
・サラサエビ、ガンガゼヤドリエビ、オドリカクレエビ、テナガカクレエビ、ヤドカリの仲間、オウギガニの仲間、イシガニの仲間ほか
・カグヤヒメウミウシ、フジナミウミウシ、イガグリウミウシ、ニセイガグリウミウシ、シラユキウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、コモンウミウシ、シラヒメウミウシ、クモガタウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・イナヅママメアゲマキガイ、ユキミノガイの仲間、ヒオウギガイ、オオアカヒトデ、アカオニナマコ、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  午後から雨が降り出すということだったのですが、ボクらが潜り始める頃(昼頃)には本当にポツリポツリとしはじめました。今日の天気予報はエライ!
 久しぶりに外回り灯台一周をすることにしました。北口から入り、ゴロタ石沿いに深場へ向かいます。浅場はそんなでもないですが、水深が増すにつれ透明度が上がってきました。昨日とは大違いです。キサンゴの根に取り付き、北へ移動しますが、キハッソクがいたぐらいで、特に申し述べることはありません。そこから割れ岩方向に砂地を上り、お花畑に向かいます。
 お花畑では、まずキヘリキンチャクダイを探しましたが、見かけませんでした。このところずっと見ていないので、たぶんどっかに行ったんでしょう。そこからほど近いところにカグヤヒメウミウシがいました。昨日からほとんど移動していないように見えます。終点近くの小さなこぼれ根にはちっちゃなフジナミウミウシがいました。今シーズン初で、海の中も順調に夏に向かっているようです。
 そこから西口へ向かい、柴漬けポイントでカエルアンコウを見ました。大きいほうはお腹が大きく、はちきれんばかりです。多分卵をいっぱい抱えていて、産卵が近そうな感じです。どうやって産卵するのか見てみたいです。これだけダイバーに見られながら動かないのは、むしろ産卵が近いから動けないのではないか、と思いました。後は西口の浅場で、クモガタウミウシを眺め、冷たい雨の降る陸に上がりました。海より陸が寒かった。
27日(土)
天   候 くもり 水   温 23℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 24,25本目
潜水時間 @70分、A73分 最大水深 @26.2m、A23.1m
見たもの イシヨウジ、イワシの仲間、アオヤガラ、ミノカサゴ、オニカサゴ、サツマカサゴ、オニオコゼ、ダルマオコゼ、マダイ、クロダイ、メジナ、コロダイ、キンチャクダイ、ハタタテダイ、チョウチョウウオ、クモギンポ、カエルウオ、シマギンポ、マダラギンポ、オニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、クモハゼ、トビエイほか
・イソスジエビ、オドリカクレエビ、アカホシカクレエビ、モエビの仲間、ソメンヤドカリ、イシダタミヤドカリ、ヤドカリの仲間、ケブカヒメヨコバサミ、コシオリエビの仲間、ゼブラガニ、コノハガニ、スベスベマンジュウガニ、オウギガニの仲間、イシガニの仲間ほか
・ミツイラメリウミウシ、シラヒメウミウシ、ニセイガグリウミウシ、カグヤヒメウミウシ、アラリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、コモンウミウシ、シラユキウミウシ、キイロイボウミウシ、カメキオトメウミウシほか
・スナダコ、ハボウキガイの仲間、ヒラムシの仲間、ヒトデの仲間、アカオニナマコ、ヤナギウミエラ、ウミトサカの仲間、イソギンチャクの仲間ほか
ひ と こ と  予報では午後から雨だったので、午前中に1本潜って帰るつもりで辰の口に向かいました。
 1本目は港からアンカーの根に向かうつもりでしたが、バディがビビってソロになったので、予定を変更し、カキ殻方面に向かいました。海のグルッペさんが見たというアカタチでも探してみようという魂胆です。浅場は透明度が悪く、砂地はいつもの魚類以外はあまり見当たりません。砂場のアンカーには、小さなハタタテダイが1尾ついています。ダルマオコゼやトビエイを眺めながらスナのスロープを降りていくと、次第に流れが強くなってきました。また透明度も悪かったため、アカタチ捜索は早々にあきらめ、カキ殻の根に取り付きます。ここも透明度は悪かったのですが、流れがそれほどでもなかったので、壁に沿ってアンカーの根方面に移動します。シラヒメウミウシが多くなっています。夏の到来ですね。しかし、まだカメキオトメウミウシなどもいるので、初夏といったところでしょう。帰る途中、砂地に落ちているブンブクチャガマの殻をひっくり返してみたら、ヒラムシが4個体かたまってました。ムラクモウミウシそっくりでしたよ。深場にちょっと長くいすぎたので、浅場で長く遊んで窒素を抜き、西口から上がりました。
 午後からも雨の降る気配がなく、かつバディが回復したので2本めに行きます。灯台一周にし、北口から入ります。こっちも透明度は悪いです。オーバーハングなどには立ち寄らず、砂地を移動して割れ岩に着きます。メジナの群れぐらいしかいなかったので早々にお花畑方面へ向かいました。白いエダムチヤギには何もついていません。ミツイラメリやコモンなど春の名残のウミウシやシラヒメなどの夏のウミウシを眺めながら進むと、カヤヒメウミウシに再び出会いました。先週見た場所の近くでした。お花畑の棚の上に出たら流れが強かったので、それを避けて浅場へ移動し、灯台続きのゴロタ沿いに進み、港へ回り込んで上がることにしました。途中、西口の柴づけを覗いてみようとしたところ、他のダイバーがいたので遠慮して先に進みました。後で聞いたら、そこにカエルアンコウがいたとのことでした。しまった。港に入ったら、オキエソがフグをくわえているところに出くわしました。ボクが写真を撮ってたら、オキエソはいやがってフグを口から離すのですが、フグは膨らんでいるため動きが鈍く、すぐにつかまってしまいます。何回かそういうことを繰り返し、結局フグは脱出に成功したみたいです。あとは浅場でイソギンポの仲間と戯れ、そののち上がりました。
21日(日)
天   候 くもり 水   温 22℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 23本目
潜水時間 63分 最大水深 20.1m
見たもの ・アオヤガラ、サツマカサゴ、オニカサゴ、キンチャクダイ、マダイ、ヘダイ、クロダイ、メジナ、ブダイ、コロダイ、イソギンポの仲間.、ニジギンポ、フタホシニジギンポ、イソギンポの仲間、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、ベンケイハゼの仲間ほか
・サラサエビ、オドリカクレエビ、ナガレモエビ、エビの仲間、ソメンヤドカリ、イシダタミヤドカリ、ヤドカリの仲間、モクズショイ、オウギガニの仲間、イシガニの仲間、ワレカラの仲間ほか
・カグヤヒメウミウシ、イガグリウミウシ、ニセイガグリウミウシ、シラユキウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、フジイロウミウシ、コモンウミウシ、シラヒメウミウシ、キイロイボウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・マダコ、ヒラムシの仲間、ヤツデスナヒトデ、ヤナギウミエラ、ミズクラゲほか
ひ と こ と  ようやく梅雨らしい天気になりました。しばらくはこのようなはっきりしない天気が続くみたいなので、朝から10個ほど残しておいた桃を収穫しました。もうちょっと成熟させたほうがよいのもありましたけど。
 午後から雨が降るということだったので早めに家を出、10時には辰の口に到着しました。個人的には「早い」と思っていると、もう1本目を終えて上がってきたダイバーがいました。すごい。
 約10ヶ月ほどブランクのあるバディの練習がてら、コースも久しぶりに灯台を一周することにします。
 北口からエントリーし、砂地を進みます。アオヤガラの子どもやカワハギの仲間の子どもがかわいらしいです。あちこちで繁殖活動中のスズメダイの仲間ににらまれつつ、オーバーハングへ向かいます。その途中、クロミルについたナガレモエビを見ました。お腹に卵を持っていました。
 その後割れ岩ではタコツボの中にモクズショイが潜んでいるのを見つけた後、お花畑へ向かいます。バディのエアチェックなどに気を取られ、いつものように集中して生きものを見つけられませんが、透明度はそこそこあったので、俯瞰的に生きものを探すことができました。キヘリキンチャクダイはいませんでした。もうここにはいないのかもしれないと、ちょっとがっかりしてお花畑の壁沿いに進んでいたら、カグヤヒメウミウシを見つけました。ゾウゲイロウミウシのバージョンと言われているのは知ってるけど、大きさとかから同じものだとは思いづらいので、あえてカグヤヒメウミウシと呼びたいと思います。そんなことはさておき、個人的な記録では2002年に見て以来なので、7年ぶりになります。大好きなウミウシの一つなので、興奮しました。10カット以上撮ったと思います。デジカメと違い、フィルムは36枚しか撮れないので、その1/3を費やすというのは、ボクのなかでは大変な事態です。周りから見たら、いい年をしたオッサンが、とあきれた目で見られるかもしれませんが、いいんですよ。
 その興奮もおさまり、砂地を西口に向かいます。港から上がってもよかったんだけど、ホンダワラの林が気になっていたので、ちょっと見てから上がろうと思ったわけですね。林の外から見渡しても、あまり面白いのは見つけられなかったので、あっさりと上がりました。まだ雨が降り出していなかったのでよかったです。
20日(土)
天   候 はれ 水   温 22℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 22本目
潜水時間 85分 最大水深 28.6m
見たもの ホタテウミヘビ、アジ、カンパチ、オニカサゴ、サツマカサゴ、マダイ、ヘダイ、メジナ、イサキ、コロダイ、キンチャクダイ、アカネキンチャクダイ、タキゲンロクダイ、チョウチョウウオ、キハッソク、クモギンポ、オニハゼ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、ガラスハゼほか
・イソスジエビ、オドリカクレエビ、モエビの仲間、オイランヤドカリ、ヤドカリの仲間、ケブカヒメヨコバサミ、ユビナガホンヤドカリ、コシオリエビの仲間、オウギガニの仲間、イシガニの仲間ほか
・ミツイラメリウミウシ、リュウモンイロウミウシ、シラヒメウミウシ、イガグリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、コモンウミウシ、シラユキウミウシ、シロハナガサウミウシ、アワシマオトメウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・アオリイカの卵、マダコ、ハボウキガイの仲間、イイジマフクロウニ、ヒトデの仲間、アカオニナマコ、ミズクラゲ、ヤナギウミエラ、ウミトサカの仲間、イソギンチャクの仲間ほか
ひ と こ と  今日も晴れ。辰の口に着いたらバディが海から上がってきていました。年寄りになって朝が早くなったなあと感慨にひたっていたところ、いわく「明日潜れないから」とのこと。妙に納得しました(笑)
 沖の泥場にはアカタチのこどもがいたとのことでしたが、それはそのうち見に行くこととし、透明度がよかったというアラの巣往復にしました。
 港から入り、砂地を移動します。ずいぶん暖かくなってきました。しかし、まだフードはかぶっていたほうがよさそうです。3匹めの「ドジョウ」ならぬ「カエルアンコウ」がいないか砂地の小さな石などをめくったりしましたが、もちろん見つけることができず、そうこうしてる間にアンカーの根に到着、根伝いにアラの巣へ向かいます。情報どおり深度を増すにつれ透明度がよくなってきます。マツバスズメダイの産卵準備を眺めたりしながら、先に進みます。
 アラの巣まで降りると、久しぶりにキハッソクやタキゲンロクダイにお目にかかりました。タキゲンロクは成魚だったけど、やっぱり幼魚のほうがかわいらしいね。底の砂地を移動中、アワシマオトメウミウシがかたまって交接しているところに遭遇しました。ちょっとキモかったです。また、その近くでリュウモンイロウミウシがいました。このウミウシを見ると、夏がすぐそこまで来ていること、それからケラマツアーが目前に迫っていることを思い出させてくれます。その意味では貴重なウミウシですね。
 戻る途中、アカネキンチャクダイがキンチャクダイと行動を共にしているところを見ました。こういう光景を見ると、アカネキンチャクダイはキンチャクダイとキヘリキンチャクダイの交雑種だ、という説が本当なかもという気がしてきます。
 西口で遊んで帰ろうかとも思ったのですが、歩くのが面倒だったので港へ向かいました。深いところにけっこう長くいたので、途中はのんびりと数多のハゼなどを見て楽しみつつ、上がりました。
14日(日)
天   候 はれ 水   温 21℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 21本目
潜水時間 73分 最大水深 25.0m
見たもの ・ヒラタエイ、カエルアンコウ、ミノカサゴ、オニカサゴ、ヒラマサ、オオモンハタ、マダイ、ヘダイ、クロダイ、メジナ、ベラの仲間yg.、カエルウオ、シマギンポ、ミジンベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間、ベンケイハゼの仲間ほか
・サラサエビ、テナガカクレエビ、ビイドロカクレエビ、ウスイロサンゴヤドカリ、ヤドカリの仲間、コンペイトウコブシガニ、オウギガニの仲間、イシガニの仲間、ワレカラの仲間ほか
・ヒラミルミドリガイ、サガミイロウミウシ、サラサウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、フジイロウミウシ、シラヒメウミウシほか
・マダコ、ハボウキガイの仲間、ヒラムシの仲間、ヤツデスナヒトデ、トゲモミジガイ、ミズクラゲ、クラゲの仲間ほか
ひ と こ と  梅雨というのに快晴です。あと2〜3日は晴れの日が続きそうなので、庭の桃が甘くなるようにもう少し日光にあてて、収穫したいと思います。今年は実が大きいので楽しみです。
 今日は、バディ(海のグルッペさん)が見たアカオビハナダイを探しに、東口から入ることにしました。潮の動きは少なそうなので、のんびり行くことにします。なお港の中に流れ藻がかたまって浮いていたので、イグジットした後、もしフィルムが残ってたら探索してみることにします。
 東口から海に入り、コンクリート柱まで水面移動します。思ったほどの距離はありませんでした。そこからエントリーし、北の根に向け、砂地を降りていきます。途中とんでもなくでかいマダイが悠々と目の前を横切って行きました。刺身にすれば何人前あるだろうかと考えましたが、おまり大きいのはうまくないんだよね。砂の上に落ちていた目の細かい網状のものを持ち上げたら、黄色い小さなものが砂の上に落ちました。見ればチビイザリです。先月24日に西口で見たのと同じぐらいの大きさで、今日のはゴミもついておらず、また身体にも皮弁などの突起物もなく、きれいでした。
 根に取り付き、まずはハクセンアカホシカクレエビを捜索します。しかし見つけることができず、代わりにハボウキガイの仲間が、貝殻をほとんど砂上に出して直立していました。岩盤にしっかり取り付いているんだね。そこからさらに深場に移動しましたが、目当てのアカオビ君は発見できず、途方にくれて前方を見たら、でかいヒラマサが1尾回ってきました。とりあえずシャッターは押したけど、たぶん写ってないでしょう。
 エアが残り少なくなってきたので戻ることにします。砂地ではヒラタエイやミジンベニハゼ、それから東口では初めて(ほとんど行かないけど)ビイドロカクレエビを見ました。そのビイドロ君は単独で砂地の小石に寄り添っていたもので、付近にはハナギンチャクの仲間はありませんでした。西口辺りから流されてきたのかな?その後は深場に長く滞ったことにより、15分の減圧停止サインが出てしまったので、浅場で小物をじっくりと観察し、再び東口から上がりました。なおフィルムが終了したので、流れ藻探索はあっさりと取りやめましたよ。
7日(日)
天   候 はれ 水   温 20℃
場   所 長崎・辰の口
今年の通算 20本目
潜水時間 87分 最大水深 27.1m
見たもの アジ、アオヤガラyg.、オニカサゴ、サツマカサゴ、マダイ、メジナ、ニジギンポ、ネズッポの仲間、ホシノハゼ、オキナワベニハゼ、イチモンジハゼ、イソハゼの仲間ほか
・オトヒメエビ、イソスジエビ、オドリカクレエビ、オイランヤドカリ、ヤドカリの仲間、ケブカヒメヨコバサミ、ウミエラカニダマシ、コシオリエビの仲間、コノハガニ、ツノガニの仲間、ゼブラガニ、オウギガニの仲間、イシガニの仲間ほか
・ミドリアマモウミウシ、アカボシウミウシ、ミツイラメリウミウシ、アラリウミウシ、フジイロウミウシ、アオウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、コモンウミウシ、シラヒメウミウシ、ミヤコウミウシ、カメキオトメウミウシ、ハナオトメウミウシほか
・アオリイカの卵、ヒオウギガイ、カコボラ、イイジマフクロウニ、オオアカヒトデ、ヒラタブンブク、アカオニナマコ、オキナマコ、ミズクラゲ、クラゲの仲間、ヤナギウミエラ、ウミトサカの仲間、クダヤギの仲間、イソギンチャクの仲間ほか
ひ と こ と  今日は快晴。何日かぐずついた日が続いたので、気分の良い朝でした。気分がよいついでに今日からウェットにします。まだ冷たそうな気がしないでもありませんが、まあだいじょうぶでしょう。
 カキ殻の根へ向かうこととし、港から入ります。深場は透明度が悪いという情報をもらってたのですが、浅場の砂地も濁ってます。砂地ではアオリイカの卵やらコノハガニ、アカボシウミウシなど、この時期おなじみのものを見ました。またヤナギウミエラが数多く砂の上に伸びてました。カキ殻の根東側に着くと、そのまま真っ直ぐ深場へ向かいます。ドライのときはエアが気になってあまり集中できなかったので、深場でじっくりと生きものを探そうという魂胆です。途中けっこう大きなミヤコウミウシがいました。小さいときはきれいだけど、大きくなるとちょっと、という感じです。今年はカメキオトメウミウシが多いようで、しかもウミトサカの仲間についているのをけっこう見かけます。食料にしてるのでしょうか。根のいちばん底、砂地と接する地点についたら、それに沿ってゆっくりと移動します。しかし寒い。生きものは目新しいものはいなかったけれど、この時期になってもミツイラメリウミウシが見られるのはちょっとした発見でした。またイイジマフクロウニにはゼブラガニが2個体ついていました。宿主が大きいからできるワザでしょう。寒さで頭が痛くなってきたので、根の周縁部に沿ってゆっくりと浅場に移動し、港へ戻ることにしました。
 帰りには、ヤナギウミエラにウミエラカニダマシがついていたけど、逃げ隠れしてくれたため、いい写真は撮れませんでした。そんなこんなで、再び港から上がりましたが、砂地を歩いて移動中、5/24に続き再びヒラタブンブクがジタバタしていたので、水のあるところに連れて行ってやりました。これで2回も助けたことになるから、いつかきっとブンブクの恩返しがあるに違いありません。
 ウェットにはまだちょっと冷たいかなと思ったけれど、もうドライには戻れませんよ。

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