名 前 ; | ヤマブキハゼ |
Amblyeleotris guttata | |
大 き さ ; | 8cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 安脚場西 |
ひとこと ; | はじめて見ました。最初は何だかわからずに「ダテハゼじゃないか」と思ったのですが、よく見ると黄色いてんてんがついていました。できれば尾ビレまで写せればいいんですけど、撮影者(私のことです)が危険に思えるのか、すぐに隠れられる体制になっています。いつもです。でもまあ見れただけでもいいと思います。 ミナミダテハゼとオトメハゼを足した感じといえばいいですかね。 |
(下にスクロールすれば、次のを見ることができます。)
名 前 ; | ハタタテネジリンボウ |
Stonogobiopus nematodes | |
大 き さ ; | 5cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 黒崎西 |
ひとこと ; | おそらく「カワイイ系ハゼ」人気ランキングのベスト3には位置するハゼじゃないかと思います。 見たとおり白と黒のシマシマで、かなり目立つように見えますけれども、水中ではそれがわからないのです。ガイドのかたに教えてもらってもなかなか焦点があいません。そういえば陸上のシマウマも似たような感じですね。 しかもかなり臆病で、近づくとすぐ巣穴に引っ込んでしまいます。ジックリと待てればいいのでしょうが、私の頭には「待つ」という単語がインプットされていないのです。困ったものです。 |
名 前 ; | カエルアマダイ(ジョーフィッシュ) |
Stalix histrio | |
大 き さ ; | ? |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 黒崎西 |
ひとこと ; | ガイドの方に教えてもらっているのにさっぱりわからず、気がつけばすぐ目の前にいました。 もう少し外にでていたようですが、私がカメラを構えると徐々に引っこみはじめ、もうちょっと近寄って写そうと身を乗り出したら完全に隠れてしまいました。とって食おうとしているわけじゃないんだけどなあ。 |
名 前 ; | ツバメウオ |
Platax teira | |
大 き さ ; | 40cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 安脚場 |
ひとこと ; | まるで「わたしを写して」といわんばかりに近寄ってきたので写してやりました。もうちょっと大きくなったら写さないのですが、これくらいまでだったら許容範囲といっていいでしょう。 なおこの写真を写しているとき、一緒に潜ったかたが下の写真を写してくれてました。ですから上と下の写真は、ほぼ同じタイミングということです。並べて見るとおもしろいと思います。 ![]() (Photo by Y.Abe) |
名 前 ; | ハナゴンベ |
Serranocirrhitus latus | |
大 き さ ; | 8cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/23 |
ポイント ; | 三角岩パートU |
ひとこと ; | 「ゴンベ」と名前はついていますが、オキゴンベやクダゴンベと同じゴンベ科ではなくハタ科に属し、キンギョハナダイなんかと同じ仲間です。 もっと小さいときは背ビレから尻ビレにかけての紫色のふち取りがはっきりしていて、きれいです。 なおこの個体はケガをしているらしく、ウロコが1枚はがれていました。ホンソメワケベラのニセモノなど他の生きものに食われたのかもしれません。 |
名 前 ; | キリンミノカサゴ |
Dendrochirus zebra | |
大 き さ ; | 15cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 安脚場 |
ひとこと ; | 見るたびに物陰に隠れているシャイなミノカサゴ。大きさといいカタチといい、恥ずかしくないものをもっているのに、表に出て堂々と勝負せんかい!といつも思います。何より写真が撮りにくいので困ってしまいます。 でも、ミノカサゴの仲間ではこれが一番の「お気に入り」です。 |
アマミの自然…空港から瀬戸内まで |
奄美空港は島のいちばん北にあります。そこからおよそ2時間かけて島をほぼ縦断し、目的地である奄美本島最南部の瀬戸内町まで車で移動することになります。その間でいちばん印象に残っていることは、急峻な山が海にまで張り出しており、平地が少ないという点です。したがって集落は川と海が接する、川の堆積物で少し開けたところに点在するかたちになっているようです。 土壌はほとんど赤土みたいで、松が目立ちました。もっとも山が深くなるにつれ常緑照葉樹の森が続き、少し開けたところでは大きなシダ類が群生していてジャングルみたいになっています。また少し大きな河口部にはマングローブが生えています。やはりここは亜熱帯の島なのだという感を強くしました。 陸上の生物は、ルリカケスやアマミノクロウサギ、ハブなどが有名なところです。そのほかにも『東洋のガラパゴス』(鮫島正道著)という本によれば、オーストンオオアカゲラやアマミトゲネズミ、さらにはコブラの仲間でヒャンというヘビもいるそうです。なかなか個性的なラインナップでワクワクします。また花も本土とは違ったものが咲いているんだろうと思い、これも楽しみです。 充分な日程がとれれば、海の中だけでなく、アマミの森の中もゆっくり歩いてみたいと思います。 ひょっとしたら精霊たちと会えるかもしれません。 |
名 前 ; | ムチカラマツエビ |
Pontonides sp. | |
大 き さ ; | ♀;2cmぐらい、♂;1cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 安脚場西 |
ひとこと ; | 辰の口でもごくたまに見ることができるカクレエビの仲間です。数は南の海の方がだんぜん多いと思います。 このときはペアで見ることができました。もちろん大きいほうがメス、小さいほうがオスです。人間の世界では女が男より立派になったのは最近のことでしょうが、エビの世界ではずっと以前から女性優位なのですね。海の中で「男女平等」と叫んでやりたくなりました。 死語になっている「ノミの夫婦」の代わりに「エビの夫婦」なんてのはどうでしょう。 |
名 前 ; | バブルコーラルシュリンプ |
Vir philippinensis | |
大 き さ ; | 2cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 黒崎西 |
ひとこと ; | ミズタマサンゴによく住みついているカクレエビの仲間です。もちろんアマミとかケラマでしか見たことはないので偉そうなことは言えませんが、偉そうに言います。数は多いようです。 体が透明なカクレエビの仲間は、ヒゲや脚に目立つ模様や線が入っているのが多いようです。透明なままだと自分のヒゲや脚の位置がわからずにハサミで切り落とすことがあるので、目印のためについているのではないかと思うときもあります。ひょっとすると単なる「オシャレ」かもしれません。 |
名 前 ; | クモガニ属の一種(オランウータンクラブ) |
Oncinopus sp. | |
大 き さ ; | 8mmぐらい(甲幅) |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 安脚場西 |
ひとこと ; | 俗に「オランウータン・クラブ」と呼ばれているクモガニの仲間で、初めて見ました。のそっとした動きなんかは、本当にオランウータンそっくりで、笑ってしまいました。でもよく見ると、目は赤く光っていて、少々ブキミです。 写真の整理をしているとき、ストロボの向きが違うんじゃないかということに気づきました。初めて見て逆上したのでしょう。笑ってすませました。 水中で見ても、また写真に収めても、一般的に「きれい」とか「かわいい」とかいわれる魚などよりも、個人的にはこういった「ヘンな生きもの」のほうがおもしろいと思います。 |
島唄とレゲエ |
奄美大島で島唄のCDを2枚買ってきました。全体的には本土の民謡と沖縄の島唄の中間的な印象を受けました。うち一枚は朝崎郁枝さんという70歳を過ぎた女性が島唄を現代風にアレンジして歌っている「うたじま(詩島)」というものです。現代的なリズムに少し歌いにくそうな感じがしましたが、シンプルなアレンジで、気持ちよく聴くことができました。 そのなかに、レゲエ調の「諸鈍長浜(しょどんながはま)」という唄があります。島の言葉なので意味はわかりませんが、妙にレゲエにマッチしていると感じました。 奄美大島の人々は、もちろん自然環境にもよるでしょうが、古くから琉球や薩摩の支配を受け、かなりきびしい生活をしてきたということを何かの本で読んだ記憶があります。島唄は、そのようなきびしい日々の暮らしのなかから生まれてきたものなのでしょう。一方でレゲエも、過酷な労働と差別のなかにその背景があると聞いています。このような共通項があるため、島唄をレゲエ調に歌っても何の違和感も感じさせなかったのかもしれません。もちろん、同じ「南の島」という地域的な共通点も影響しているとは思います。 民謡は、その生まれた土地で、その土地で暮らしてきた人によって歌われるとき、最も生きいきしてくるものだという気がします。奄美の森と土と海、なによりそれを包み込む空気の中でこの人の唄を聴けたら、どんなに幸せなことだろうかと思っています。 |
名 前 ; | オトメウミウシの仲間 |
Dermatobranchus sp. | |
大 き さ ; | 5mmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 黒崎西 |
ひとこと ; | 砂のカケラか魚のフンみたいのが岩の上にころがっていて、何か気配が違うので近寄ってよく見たら、このウミウシでした。 ほんとうに小さくて、海の中ではぜんぜん種類がわからず、触角が見えたのでかろうじてウミウシということを認識してシャッターを押したという程度です。 現像があがり、ルーペで確認して、ようやくオトメウミウシの仲間だということがわかりました。はじめて見る種類で、もちろんよくわからないのですが、こんなに小さくても「おとな」なのかもしれません。 |
名 前 ; | モンジャウミウシ |
Glossodoris cincta | |
大 き さ ; | 3cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/22 |
ポイント ; | 黒崎西 |
ひとこと ; | 何年か前ケラマで大人のヤツを見ましたが、とても大きくて色もこんな感じ、しかもズングリとしていたので、かわいいとはぜんぜん思いませんでした。 今回、その縮小コピーみたいな子どもをはじめて見ることができました。やはり「かわいい」とは思いませんでした。(「きらい」ということとは別です。) 人から「かわいい」と思われるだけがすべてではないので、がんばって生きていってほしいと思います。 |
名 前 ; | シロボンボンウミウシ |
Gymnodoris sp. | |
大 き さ ; | 10cmぐらい |
日 付 : | 2002/3/23 |
ポイント ; | テノヒシ |
ひとこと ; | 上品で、清楚な感じのするウミウシ。KoholloのHPで見て以来、ずっと見たかったもののひとつです。夢にまででてきてうなされました(ウソ)。 HPの写真で見た限り「小さい」ものだというイメージをふくらませていました。しかし実際に肉眼で見たとき、あまりの大きさにびっくりしてしまいました。 しかし、上品な印象に似あわず、このウミウシは他のウミウシをエサにしているのだそうです。つまり肉食ということですね。 |