リュウキュウウミシダエビの災厄
a disaster of Araiopontonia odontorhynchus
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ある日のこと、リュウキュウウミシダエビは宿主のウミシダの上を散歩していました。 近くにいるダイバーに気をとられ、ついウミシダへの注意をおこたってしまいました。 |
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突然、ウミシダが体にからみついてきました。 このようなことは今までになかったので、しばらくの間、いったい何が起こったのかわかりませんでした。 |
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ひょっとしたら食べられるかもしれないと思い、何とかして全身をつかって逃げ出そうとしました。 しかし、もがけばもがくほどウミシダは体にからみついてきて、ついにはハサミまで動かせなくなってしまいました。 |
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ついに両方のハサミまで動かせなくなった彼は、だんだん体から力が抜けていくのを感じ、動きを止めてしまいました。 このまま食べられてしまうのだろうと思いましたが、不思議とおそろしさは感じませんでした。 |