リュウキュウウミシダエビの災厄
a disaster of Araiopontonia odontorhynchus


ウミシダエビ01  ある日のこと、リュウキュウウミシダエビは宿主のウミシダの上を散歩していました。
 近くにいるダイバーに気をとられ、ついウミシダへの注意をおこたってしまいました。


ウミシダエビ02  突然、ウミシダが体にからみついてきました。
 このようなことは今までになかったので、しばらくの間、いったい何が起こったのかわかりませんでした。


ウミシダエビ03  ひょっとしたら食べられるかもしれないと思い、何とかして全身をつかって逃げ出そうとしました。
 しかし、もがけばもがくほどウミシダは体にからみついてきて、ついにはハサミまで動かせなくなってしまいました。


ウミシダエビ04  ついに両方のハサミまで動かせなくなった彼は、だんだん体から力が抜けていくのを感じ、動きを止めてしまいました。
 このまま食べられてしまうのだろうと思いましたが、不思議とおそろしさは感じませんでした。
 

結局、リュウキュウウミシダエビは無事に逃げ出すことができました。おしまい。

(注)いうまでもありませんが、この物語は実際に見たことをもとにして、かってに文章をつけたものです。
なお、ウミシダの食物は何なのかは知りませんけれども、少なくともエビは食べないと思います。


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