糖尿病黄斑症の手術成績

2年間(2006年9月から2008年8月)に当院で行った糖尿病黄斑症(糖尿病黄斑浮腫)に対する網膜硝子体手術は、25名30件でした。
その内、同じ眼を複数回手術したのは1件ありました。

患者さまの年齢は、56から82歳で、平均71.2歳でした。
手術の前の視力は、0.05から0.8で、平均0.20でした。
手術の前に0.7以上見えていた方の割合は3%で、0.1以下の方が27%いらっしゃいました。

手術の後の視力は、0.08から1.5となり、平均0.46に改善しました。
手術の後で0.7以上見えるようになった方は43%で、0.1以下に留まった方は10%でした。
術後最高視力に達するまでの期間は、1ヵ月から25ヵ月で、平均8.2ヵ月
でした。
           長く経過を観察すると最高視力に達することが多いようで、
           視力の回復には半年以上かかる場合が多いようでした。


合併症   術後眼圧上昇(25mmHg以上)                3眼(10%)
         術中網膜裂孔                         2眼(7%)
         遷延性角膜びらん                       0眼(0%)

         濃い硝子体出血                       0眼(0%)
         増殖性硝子体網膜症、網膜剥離への進行        0眼(0%)
         血管新生緑内障への進行  
                  0眼(0%)

糖尿病黄斑症の術前視力と術後視力のグラフ

n=30


3段階以上改善  67%

同じ(2段階以内) 30%

3段階以上悪化   3%

術前視力:平均0.20、
      0.7以上3%、0.1以下27%

術後視力:平均0.46、
      0.7以上43%、0.1以下10%

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