『微視的散歩』
目次
〜1. 洪水の夜〜 | |
洪水の夜 どこかで 綿毛と海 雨上がりの街 歩道橋 猫を葬る場所をさがして 朝 |
〜2. 私という現象〜 | |
喋るということ 喋るということ 2. 詩なんて書いてどーすんだ 未完成 僕はときどき呼吸をすることが、とても面倒臭くなることがある 酒癖 不確かな一人称 僕は、がらんどう 行進 笑うべきこと |
〜3. 遠い記憶〜 | |
ゲノムの夢 夏の日 陽射し 鉄腕アトム 夜の幼稚園 卒業 |
〜4. 眠れない夜〜 | |
一人の夜 切ない夜 夜を録る 深夜にコーラを求めて 怪物のように |
〜5. 風に吹かれて〜 | |
地球の上で 風に吹かれて 旅人 雨降りの灰色の空に そっと 忘却 天気予報は午後から雨 猫 日没 |
〜6. 幻視的散歩〜 | |
退屈な時間 落陽 地球空洞説 水の中の私 生きているビニール袋の内臓 |
〜7. 猫びより〜 | |
草むらに潜んでいると 雨降る公園に 人間の友達と 月夜の晩に 夏の終わり 歩道橋の上から 海が見たいと思った 海辺にて |
〜8.文学散歩〜 | |
本の無意識 花田清輝「楕円幻想」 福永武彦と南桂子 『プレヴェール詩集』小笠原豊樹訳 |
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1. 洪水の夜 | 2. 私という現象 | 3. 遠い記憶 | 4. 眠れない夜 |
5. 風に吹かれて | 6. 幻視的散歩 | 7. 猫びより | 8.文学散歩 |
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